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水瀬いのりheart bookmarkツアー初日で感じた変化を記した簡単な記事


⚠️後半に記した“演出の変化”、“歌唱の変化”以外はセトリや演出に触れていないと思いますが少しのネタバレも許容できない方は注意してください


Newいのりバンドの誕生

アコースティックツアーで大きな存在感を放っていたヴァイオリン=すまりさん、パーカッション=にゃんちーの2名が加入して音に奥深さが生まれていた。これはアコースティックツアーで得た感触を経て水瀬いのりさん本人が2人にお願いして今回のツアーへの参加が決まった…とのこと。良い。そしてギターにはドラちゃんこと沢頭たかし大先生が復帰(歴代のギタリストの中で1番佇まいと音が好きなのでとても嬉しい)、かなり聞き応えが変わったと思う。前方から見ていた知り合い曰く曲によってはヴァイオリン、パーカッションが休憩の時間もあり、ライブ中ずっと出演してるわけではないとのこと。
とにかく新しい曲、古い曲がどんな風に再現されるのか?これから見る人も初日を見た人もさらに楽しみにしていてほしい

セトリの変化

今までもいのりさんの好みや想いが反映されてきたことはあるが、今回は「最初から最後まで全て考えた」というMCを確認した。これによりライブにおいて伝えたいメッセージがより強く、いのりさん本人が話す内容そのものに近くなった気がする。可能な限り言葉をしっかり受け取り向き合いと僕は考える。

推し活を楽しむ若者の急増

これは昨年あたりから強く感じる。こんな場末で酒を飲みながら水瀬いのりさんとは何か??と1人で語ってるようなおじさんとは生きてる世界が違ってキラキラしている。ライブの本編もアンコール時のトロッコなどで接近された時にどれだけアピールできたか?ファンサをもらえたか?がメインになっているような印象で、今後の演出面やライブ内容に大きく関わってくる可能性を感じた。
水瀬いのりさん活動初期は言葉を選ばずに話せば少女趣味の声優大好きおじさんがメインファン層だったよう記憶している。そこから10年近く活動が続いているわけだが、通常であれば30代や40代がメインのファン層になっていてもおかしくない。しかしこの現場では今逆転現象が起きている。自分が見てきた印象では

10代男子:15%
10代女子 :10%
20代男子:40%
20代女子:15%
それ以上の男女:20%

と言った具合である。五等分の花嫁や昨今の話題作から流入してきたファン層、憧れの女優さんなどをみる目線と同じ感覚でファンになった層、コロナ以降の水瀬いのりの生き方や価値観に共鳴を覚えた層、などさまざまではあるがやはり若い人が多いように思える。
何が言いたいかと言うと、とても良いことである。老化していく現場がたくさんある中で本当に喜ばしい。ただ…我々おじさんの居場所もあると良いのだが…

演出の変化

いのりさんが以前から「やってみたい」と話していたシンクロライトがついに導入された。
速い話、リモートコントロール式の腕時計型ライトなのだが僕が経験した中ではBUMPとUVERworldが採用していた。比較的ドームやスタジアムなどの巨大な会場で使用することを想定されており、ペンライトを持たない文化でも客席から一体感のある発光を放つことが可能である。所謂エモいし映えるので近年急速に普及してきた印象ではある。
ただし声優アーティストやアニソン文化でこれを採用した現場はまだかなり少ないのではないだろうか。自ら発信したい色を選びペンライトに魂を燃やすオタク文化の中で生きる我々にとって、あらかじめ決められたカラーリングとタイミングで発光する装置は果たして必要なのか?答えがイエスであったことは昨日の景色を思い出せば一目瞭然であった。自らの意思で選ぶ光と会場が選んだ光のコントラストが美しかった。おそらくまだ試験段階であり、評判が悪ければ次回ライブからは削減対象であろう。昨日も「ここでなんで光らないの!?」、「今光るの!?」というミスマッチなライティングも目立った。音楽を自由に楽しむためにペンライトを持たないと言う異端的発想を選んだ自分にとっては、腕に巻くだけで光を放てるのはめちゃくちゃ良いなと思った。ていうかかっこいいから拳突き上げたくなって腕疲れたけど楽しかった

歌唱の変化

glow以降の水瀬いのりさんは喉に負担をかけない歌い方を選択している。その関係で昔は披露できていた一部曲を今は聴くことができない…と言うのはもはや過去の話である。昨年から少しずつ試行錯誤を繰り返しidentity、Trust in Eternityを披露した段階で凄まじい成長スピードを感じさせたが今回のツアーでは歌唱可能曲の範囲がさらに広がった。というか全部歌えるようになってしまった印象である。昔のクセに引っ張られるわけでもなく、かと言って柔らかく優しいトーンだけで乗りこなすわけでもない。細かく、細かく今の歌い方に合わせながらも、昔から持っていた彼女の良さを程よい塩梅でアクセントとして自然に加えるような技術が光っていた。ライブはきっと楽しめれば良いし、中には演出や衣装に注目する人も少なくないだろう。しかし今一度歌声やバンドの音に耳を澄まし聴き込んでいくと言うある種の作業(これも楽しみなのだが)を行ってみる価値が重度のファンには必要に思えた。

と言うわけで以上5点が今回のツアーから特に強く感じた変化点である。
「やりたいなあ」って言ってたことはやっぱり彼女は叶えていくし、演出やセトリの面でどんどん水瀬いのりさんの「やりたい!」の気持ちが反映されてきたツアーになっているなあって感想を覚えた。もう無理矢理な歌い方をすることも多分ないし、だからと言って昔の曲を捨てずにだいじにちゃんと今の歌い方で表現する姿勢まで見せてくれた。挑戦と変化を恐れず自らが手にした環境を更新し続ける水瀬いのりさんに、我々は何をお返しできるだろうか?この流れに乗り遅れないように日々を過ごし考えていきたい。

ちゃんとした感想は名古屋の時にかけたら書きます。それではまた


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