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生活と石原夏織〜With live通話イベントを終えて〜

朝起きたら太陽が登る。

雨が降る時もある。風が吹き、時には雪も散らつき、自然の脅威に勝てないこともある。

しかし僕の日常は、今日もまたご飯が美味しくて、おそらく武器を持って人々が争う日々は来ない。

当たり前、あるいは自然の摂理である。

寝て起きて食べて働いて遊んで…またいつものよつにクソ眠い眼をこすりながら月曜日が来る。そんなことに疑問を持つ人はいないだろう。

言うなれば、石原夏織という存在は、今自分にとってそんな対象に近い。
それを僕は「尊い」と呼ぶのだと神に教わった。お告げがあった(ような気がする)。

振り返ろう。
2020年とは何だったのか?振り返らずとも、今もずっと見えない何かに怯え、我々はマスクを外せず、日々を繰り返す。そんな非日常がすっかり日常になってしまった。

いつもそうやって、異物は入ってきて、当たり前のようにそこに存在してしまう。

生活様式、働き方、価値観、様々なものがアップデートされていく。
自分の幸せとは何か?…詰まる所この状況が我々に投げかけたのは、そんな疑問のように思える。

石原夏織という存在も、あの頃の僕にとっては異物であった。言葉を選ばなければ。そもそも、出会ったその時に、僕はちゃんと君と向き合えてない。君が君らしく輝く姿、その魅力に気づいたのはもう少し後になる。

好き。好きだなと思った。しかし、それは「好き」の感情に過ぎず、君がいることは、君の存在はやはり非日常だった。

何度も同じような文章を書いてる自覚がある。
君のソロデビューが決まった時、きっと誰より嬉しかった。君には、君のふさわしい場所があると信じていて、結果的にはポニーキャニオンはその居場所を作り上げ、環境の維持とアップデートを続けている。

それは、活動内容を見ていれば、君の笑顔や言葉から溢れ出る物を受け取っていればわかることであった。

幸運なことに、その場所は、僕らにとっても居心地のいいものだった。
基本的には、背伸びしたり、緊張することはない。
歴史を遡れば色んなことがあったけど、今もなお、この想いを共有し、語り合える仲間もいる。何も恐れるものはない。

幸せを探していた。幸せになりたかった。こんな時代を生き、何を希望とするか選びたかった。

不幸に慣れていた時期もあったし、我慢すれば幸せは訪れると信じた日もあった。でもそんな日は来ない。

かつて、あの虹に触れたいと願った。いや、触れられずとも、毎年同じ虹を見られたらそれで良いと思った。思ったら最後、あのグラデーションを見られる日は2度と来なくなった。

色彩は分離し、僕の前に確かに残った。

その時になってようやくわかった。君は、虹を構成するひとつの要素ではなく、太陽だったんだなって。

色んな天気の日も見てきたが、大事な時にいつも空を晴れにしてくれるのは、そんな太陽みたいな存在は君であった。

陽の当たる場所で幸せを感じること。
これは、例え話ではなく、生きとし生ける者全員が感じる幸せの定義のひとつである。

ああ…ここに住みたい。君と暮らせたら…

気づけば僕は、石原夏織と生活を共にしていたのである。

今年、たった一度だけ開催されたライブツアーが君のものであった。それから素晴らしいアルバムが出て、ここには書ききれないくらい、僕らのことを気遣ってくれたのがわかった。いつも僕らを楽しませてくれた。

楽しいことをいつも考えてくれる。その楽しいことが終わる時、次の楽しいことを用意してくれる。

例えば…明日は友人と話そう。その次の日は、ひとりで飲みに行って美味しいものを食べよう。それが終わったら気の向くままに歩いてみよう。温泉にも行こう。明日は家でNetflixを見よう。朝は早く起きて、掃除して、本も読んで…明後日は…
忙しい時はそれが難しくなるが、僕は常に未来を考えてる。

そしてその未来の中でも、一つの大きな指標とはなるのは、2021年のパシフィコ横浜のライブであることは間違いない。

僕らにとって、石原夏織にとって、運命のあの場所で新しい時代を始めるのである。僕らはやっと、あのころと違う過程と手段で憧れの舞台にたどり着いた。久々にたくさんの仲間も集まる。楽しみで仕方ない。

大変な時代の中で、それがどれだけ心強いか。
こうして書いてるだけでも頬を涙が伝う。

生活と石原夏織。ごく自然に、ありふれた日々。毎日が楽しい。君がいるから、それが始まりであり、全てだと僕は、今日また感じたのである。

そう、つまり…こんな想いを「20秒に込めろ」と言わんばかりの通話イベントは、楽しみを越え、恐れも超えて、何が起きてるかわからない状況なのである。

当選した時嬉しかったのに、何を話せば良いかわからない。何を?なにを話そう。

与えられた時間で僕は訴えかけた。

たった20秒である。体感は5秒に過ぎない。どうか笑ってくれ。笑われてもいい。この恋は人から見れば、5足で1000円の靴下さ。なのに僕は心底それが欲しいのである。

緊張と何かが入り混じりながらも、僕は目の前の君を捉えた…多少早口だったかもしれないが伝えられたのである。

君の言いたいことも聞きたい…聞きたいが、時間がない。君の言いたいことは僕に伝わってる。それは作品なり活動から全部全部…僕はそれを読み解く。

だから今日だけは、僕のわがままを聞いてくれないか?

君に僕の声で僕の思いを伝えられるのは今日だけなんだよ。
たった20秒、だけで良い。

その20秒、君が生きる上の20秒を僕にくれ…それを僕は永遠にするし、過去と一本の線で繋ぐよ。そこから続く未来に変える…約束する。

-きっと時間があったら、そんなことを全部全部言いたかった。だけど僕には時間を作る魔法はないから、限られた言葉を使った。

君の反応を見てればわかる。ちゃんと伝わったって…嬉しくて嬉しくて、今この時でさえ涙が止まらない。

きっとみんなそう、僕と同じか、それ以上の気持ちを抱えながら、皆がその思いを吐露したのである。そんなものをいくつも受け取る君の心身にも、タフネスを感じずにはいられない。お疲れ様。

名前を呼んでくれるのが嬉しい。僕は今日、自分の名前に意味をまた見つけられた。僕も今度はちゃんと「かおりちゃん」って呼びたい。

愛しい君の声が頭を巡る。この体を火照らせ、ハートに火をつけるよ。
大好きだよ。

そして、幸せを繰り返し、溢れんばかりの感情を抱えて朝が来た。

太陽が登った。昨日と同じような、少しだけ向き合うのが照れくさい太陽。この輝きに向き合い、暖かさを感じられる人間で居続けたい。

おはよう、かおりちゃん。今日もよろしく。

最高の1日、石原夏織と生活を始めよう。

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