がっこう、キライ
昔書いたエッセイです。
ピピコ(次女)が2年生に上がったころ。
「がっこう、キライ」なピピコ、大型連休のあと果たしてどうなるかと思ったら今朝は普通に登校していった。なんだなんだどーした、びっくり。
3~4月はなかなか大変だった。新学期が近づくにつれて暗ーい顔をするようになって、さすがに心配になった。
で、わたしは「全然ダイジョーブ、学校がすべてではない、休みたいときは休めばいい。」と伝えた。担任の先生と話をして、宿題もやらなくてよくなった(宿題がすごくプレッシャーだったらしい)。
そしたら、「そうか、困ったら相談すればいいんだ。こんなこと先生に話しても怒るだけだと思ってた。力になってくれる大人もいるんだね。」と、安心したように言っていた。
先生が長い目で見てくれて、かつ共感してくれることがありがたい。
ごっつんごっつんぶつかりながら、行けーー。自分の道を。
ピピコはその後、3年生に上がったころに「やっぱそろそろやるわ」と言い出して、自分から宿題をやるようになった。
で、ついこのあいだ、この頃の思い出話をしていて、「あの時ママに、とにかく学校へ行け!宿題やれ!とか、先生からも宿題は絶対です!って言われてたら、死んでたわー」とピピコが言っていた。
自らを死に至らしめていた、という意味ではさすがに無いだろうが、ちょっとドキッとした。確かにそんなこと言われてたら彼女はだいぶ追い詰められていたかもしれないな・・・
学校に行かなくてもいいよ、と親が言うのは万能な解決策ではないし、状況によっては子どもを余計迷わせることになるだろう。けど、子どもって、ほんとうに狭い世界で生きている。学校に行かないとか宿題はやらないという選択肢があるってこと、そして困った時は先生たちに相談すればちゃんと話を聞いて一緒に考えてくれると知ったことは、あの時のピピコにとって大きな救いだったのだろうな、と思う。