ロボピッチャーと私 その8 まぼろしコントロール

2005年11月に書いた3rd mini album「まぼろしコントロール」のレビューです(^^;;


ロボピッチャー、3枚目のミニアルバムです。今までの2枚も名盤でしたが、また素晴らしい盤を届けてくれましたヨ!
ロボピッチャーはシングルがありません。アルバムの曲はすべて等価で、どの曲もロボピッチャー音楽をそのまま表現しています。それだけ各曲のロボピッチャー濃度が高い曲が並んでいるのですね。

「サイケデリック・ハロー」
「パーン・パーパ・パパー~♪」と軽やかでキャッチーなフレーズでスタートするアッパーチューン。コーラスのロボットヴォイスもそうですが、キーボードの音色の決め方が曲にジャストで、モダンでレトロな音像に重要な役割を果たしているように思います。

「キャンディビート」
マイナーキーをベースにした叙情的な曲。簡単なコードシンプルな音使いでこれだけの名曲が書ける加藤隆生の才能はすごいです。サビなんてC,D,Eの3つの音だけでメロディが構成されています。

「ヘブン」
ボンボン鳴るウォーキング・ベースに乗せて、静かに語りかけるような淡々としたメランコリックなメロディラインは、幼い頃に親に連れられて出かけた夏祭りの記憶のような。ある種の郷愁を思い起こさせてくれます。

「今日じゃない明日」
こういう正統派のバラッドは初めてですね。この夏のフリーライヴで聞いてはいたのですが、改めて聴いてみて、いやいや大変な名曲だなあ、と再認識しました。珍しくDmaj7->Fmaj7という転調を感じさせるイントロからAメロ、そして堂々と歌い上げるサビのメロディまで、欠点が見当たらないんですよ。

「泣きべそをかきましょう」
歌とギターを1拍目と3拍目に、キーボードのアルペジオを2拍目と4拍目に配置して独特のリズムを醸し出しているアイディアが面白いです。

「ミクロ」
drum n' bass風でもあり、テクノ・エレクトロニカ風でもある不思議なナンバー。Gmaj7とDmaj7の2つのコードでできているところにもビックリ(^^;)


2,3,5など、ある意味同系色の曲がそろった感じがありますが、3部作の中では一番聴きやすいので、最初の1枚にはいいかもしれません。

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