キリンの目
みんな、自分のこと人間だと思ってるでしょ!!
だから、自分の目は「人間の目」だと思ってる
そして周りの人もみんな「人間の目」だって信じてるんでしょう
果たして、本当にそうかな?
学校の先生に話しかけるのってすごく緊張する。
とくに怖い先生に話しかけるときはある程度の覚悟を決めてから会話に挑まないといけない。
でも、どうしても先生に話しかけなくっちゃいけないときがあるよね!!
仕方なし!!
この前
数学で0点を取った私は、先生に頼んで補習をしてもらうことになったんです
放課後、数学の先生のところに行って話しかけないといけない…。
先生の机に行って、口を、開くぞ…
「あ、あの…すみません、補習のことなんですが」
「はい あ、ちょっと待ってください」
「あ…はい!!」
そう言われて私は、言われた通りにちょっと待っていました
先生はなにやらパソコンをカチャカチャしてるけど、なんとなく先生のパソコンってあんまり見ちゃダメな感じがしたから、床とかをぼんやり見てた。
数学の先生は眼鏡をかけた大人しそうなおじさんで、普段はあんまり数学の事以外は話さない、真面目そうな感じの人です
それで、なんとなく先生の顔を見たら、
こう…たまたま眼鏡のすき間から裸眼がみえたんですが
なんと、そこには
キリンの目がありました。
先生って、キリンだったんだ…
今まで、目は眼鏡のせいでよく見えなかったけど、よく見たら本当にキリンの目をしていたのです!!
「先生って、キリンの目を持ってるんですね。」
そう言おうとしたとき
「お待たせしました。補習をしましょう」
「あ、は…はい!!」
補習が始まりました。
数学って難しー
でも先生の教え方が素晴らしくて、サイン・コサイン・タンジェントがなんなのかやっとわかりました。(今まで全く分かってなかった なんとなく3つとも美味しそうだなと思ってました)
やっぱりキリンの目をもつ人間はすごいと思います。
人のめがねの中をのぞいてみてください
そこには人間以外の目をもつ人がいるかも
おしまい