子宮外妊娠からの解脱、そして酒盛り
BT22(5週6日?)
昨日寝床に入ってからも25時ころまで子宮外妊娠について調べてしまい、救急車が到着するまえに大量出血で息絶えた女性の事例などを目にしては戦々恐々としてしまった。
明後日になればクリニックで見てもらえるのに、入院手術とか一度も受けたことのない健康体としては不安で日中の仕事も手につかず、近場のクリニックでエコーだけでも診てもらいたい気持ちでいっぱいになった。
そうしていてもたってもいられず今日訪ねていった近所の産婦人科は、なんといつも通っているクリニックの非常勤先生が最近開業した病院だった。「あら~4か月前に採卵注射の容量を設計してくださったときの先生じゃないですか!あのあと採れた胚盤胞を移植したものがこちらです!」と料理番組風の流れで診てもらえた。
結果…
・子宮外に胎嚢らしきものはない。あるなら今の時期見えるはず。
・子宮内に胎嚢がいただろう跡だけが残っている。
・流産したのだろう。子宮外妊娠ではない。
・hcg15000だったものは多分いま落ちていっているところだろう。
とのことだった!緊張がスルスルと解けて、安堵がこみあげてきた。流産、なんて甘美な響き。
人を産むということは母体もそれ相応の危険にさらされるものだっていうけれど、痛みにもがき苦しむことだけはどうにかしてでも避けたい。あらゆる手をつかってでも逃げたい。
気がつけば、わたしの三回目の移植は今日こうして幕を閉じ、不妊治療という名の茂みをさらに奥深くかき分けていくマイノリティ部隊に配属されてしまったわけだけど、今晩こうして心も体も健やかに過ごせていることがとても幸せだ。
おかげさまで25日ぶりのプレミアムモルツにこうして舌鼓を打つこともできてるわけだし、生きててよかった。
※5週でhcgが万を超えていると流産とは考えにくいという見方もあるみたいですが、高くても胎嚢が見えなければ普通に流産の場合もあるんですね。※子宮外妊娠の場合、hcgが正常妊娠時より低空飛行する傾向にあるらしいですが、正常妊娠くらい高値になるケースも少数あるようでした。