シングルマザー真由美
2020年 09月 14日
土曜日の夜はヒョヌと隣町の居酒屋に夕ご飯を食べに行った。
チャンジャと生ビールを頼む妻をよそに、居酒屋でオムライスとラムネ(ジュース)を頼むヒョヌ。信頼できる。
それはどうでもよくて…
その居酒屋は隣席との距離が30センチくらいしか離れてないので
隣席に座ってたわたしと同年代くらいの女性2人組の話が聞こえてきた。
盗み聞こうとしたわけじゃないけど、まるで話しかけられてるような聞こえ具合だったので傾聴してみた。
その女性を仮に、真由美さんと呼ぶとする。
(真由美さんぽい顔してたから)
真由美さんは子どもが二人いるシングルマザーだ。
子どもは保育園児で、真由美さんはラーメン屋さんで働いている。
しかし一人で育てることは何かとストレスが多い。
夫がいて休む暇もあるならもう少し違うのかもだが
いつ何時も子どもがいることでもう気が狂いそうになる。
だからたまには子どもを預けて友達とお酒でも飲みに行きたい。
そして今も親に預かってもらってこうして居酒屋にきている。
ただ、昨日母親からきた長文のラインはまた鬱になりそうなものだった。
”真由美。一人で子育てをすることは大変なことだと分かります。
だけどあなたがたまにはお酒を飲みに行きたいっていう気持ちは子供に優先するものですか。子供が夜目を覚ました時に横に母親がいないことがどれだけさみしい思いをさせるか考えてください。”
なんてメッセージが送られてきたという。
真由美さんはこれに対し「うちの親は厳しい」みたいな表現で片づけてたけど、見ようによっては真由美さんのお母さん、「毒親」じゃないですか?
なんなら真由美さんがもう少しやばくなって子供に被害が及ぶ前に
わが家で預かってもいいよって思ってしまったくらいだ。
大丈夫かな真由美さんのメンタル。
ところが、お酒が進むにつれ、真由美さんの話題はどんどんジャニヲタの方向へと急転換していった。ものすごい気勢で繰り出されるキンプリへの愛。
「岸君(?)はドラマで女優さんとキスシーンしたいとか言ってるからウザけるなって感じ。じゃあジャニーズ入るなよっつーの。」
「平野君は女優さんみたいなタイプ好きじゃないじゃん?てか笑顔が天使!」
「(カバンから取り出し)これ新しいアルバム。4番の歌詞が超いいから!」
といった塩梅に、さっきの鬱モードはどこへやらだ。
現実を忘れ、ジャニヲタ活で一時の安らぎを得られなら平野君もジャニ甲斐(ジャニーズをやってた甲斐)があるけれども。
真由美さんのお母さんはさ、真由美のそういうとこがちょっと不安なんかな。
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