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凡人専用 英語攻略マニュアル | 前書き

※この記事は7月31日に発売予定の書籍「凡人専用 英語攻略マニュアル」の目次です。期間限定で定期的 (3日に1回くらい) に本書の一部内容を公開していきます。

▽全編は下記 Kindleページから


私は勉強が嫌いでした。勉強に興味がなかったんです。集中力もなく (今もない)、学力もそこそこ低かったです。でも割としっかりした家庭 (父親が医者) に生まれ、優秀な兄 (今お医者さん) の存在もあり、母親からは「あんたも勉強しないさい。やればできるんだから」と言われ続けました。それでも、一向に勉強はやりませんでした。継続してぼんやり生きていました。

しまいには「やればできるんだから」という母親の発言に対して「やればできるなんて、やらないヤツの言い訳だ。やるヤツこそが偉いんだ」と反論するまでになりました。それに対する母親の返事はもちろん、「じゃあやれや」でした。


「いつか、何かを一生懸命やらないといけない」という考えは、刷り込まれていたような気がします。

そして大学3回生になった時、周りの知人や友人が「就活」の話を始めました。数週間前まで一緒にプレステ (ゲーム) やパチンコ、麻雀の話をしていた同級生が「明日は〇〇の説明会に行く」や「大手スーパーの一次選考に受かった」などと言い始めたのです。「将来の夢は大手スーパーで働くことだ」なんて話は、その友人の口から一度も聞いたことがなかったのにです。

この状況を僕は余り理解できていませんでしたが、取り合えず焦りました。急に取り残された感覚になりました。「ヤバい。まだ働きたくない。まだ何も成し遂げてないのに」と思った事を覚えています。

そして私は英語の勉強を始めました。別に先のことは深く考えていませんでした。ただ、英語には少し憧れがあったのと『海外の大学院に進学する』みたいな大義名分を公言すれば、就職しなくても親も許してくれて、なんなら学費も出資してくれるんではなかろうか、という淡い期待も心に抱いていました。
#ボンボン息子

英語の勉強を開始した初期は、1時間も椅子にじっと座っていられませんでした。6歳児の話をしてるのではありません。20歳の時の私の話です。
でも結果から言うと、私はイギリスの大学院に入学できて卒業後は英語教育関係の会社に就職し、今も喰い逸れることなく生活できています。

英語と英語教育のレベルだけ上がったモノの、本質的には変わっていませんでした。勉強の仕方は少しは心得ていましたが、相変わらず集中力はなく、働く意欲も低めでした。

たくさんのことを色々と考えるのは止めて、早々に「英語にすがって生きよう」と考えました。そのような思考が正しい選択だったかは分かりませんが、英語・英語教育についてだけは真面目に取り組みました。英語に関しては あーでもない、こーでもないと 色々考えながら生きてきました。
大学院時代には「何で日本人って英語苦手なの? どうやったら効率よく英語力を身に付けられるの?」という疑問を持ち、卒業論文でもそのテーマを扱いました。 

当時、日本人英語学者が被験者になっている調査や研究も多く、日本は先進国で教育水準も高くて学校では6年間英語を学ぶ国民なのに、なんで日本人は英語苦手なの?というのは、外国の言語学研究生や教授からしても、不思議だったのでしょう。

それは日本人の自分としても純粋に疑問で、少し悔しさもありました。2011年以降「どうやったら日本人は英語身に付けられるのか?」は自分のテーマになっています。

「日本人」とは「学力、集中力、そして時間もないけど、英語には憧れがあって、話せたら良いな、と思ってる人」を本書では指しています。はい。昔の自分です。

この本は「自分のような人がきっと他にもいるに違いない」という独断と偏見に則って、そんな人のために書いています。

学力、集中力、時間が無くても、実行可能な内容や方法を書きました。

しかしながら本書は、

「英語の勉強をコツコツと1年以上継続しても良い」

と思ってる人向けです。その理由は本書の第3章『戦法』で詳しく解説していますが、英語がソコソコ流暢に話せるようになるには、1年以上はかかるんです。ですので、

「1年やんないといけないんだったら、英語はいいや」

と考える人にはおススメできない内容になっている気がしています。

もちろん「1年間継続できるか不安」という人には、本書はおススメです。継続するための方法(考え方やアプローチ)についても、本書で解説しています。

「1年以上かかるのか。絶望的な長さだな」と思うか思わないかは、人それぞれです。
でも

「今16歳の人が17,18歳の時 外国の友人や彼氏・彼女がいるかも」

「今21歳の人が 22,23歳の時 海外の大学院に正規入学できるかも」
  ※これ僕

「今34歳の人が35,36歳の時 海外の外資系企業に転職できるかも」

「今46歳の人が47,48歳の時 TOEIC800取って昇格できるかも」

と考える事もできます。

そう考えると 夢 ありませんか?
ちょっと やってみませんか?


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