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お雑煮なのに

お正月気分も早々に、日常へ、なんだか年々お正月が、短くなる。

1日でも日常に戻るとその連続性が故か、お正月も何週間も前の事のように感じる。

忘れる前に、今年のお正月を、記録しとく。

料理はいつも私がしている。もちろんお雑煮もつくる。今年は我が実家のお雑煮に挑戦した。

里芋、ゴボウ、にんじん、大根、こんにゃく、ちくわ、あと何かしら入れて、出汁は、確かかつお節と昆布のダブルで、昆布は細切りされてて、そのまま具材にもなる。味は、醤油ベースで、ちょっとトロミがでる。
けんちん汁みたいな雑煮が、私の慣れ親しんだ味だ。

これを大晦日に作っていると、嫁登場。
何にを作っているのか問われ、お雑煮と答える。
え、それお雑煮じゃないでしょ、しかも大晦日には雑煮は食べないから!と、一蹴された。
そうなのか?!

何が正解かは知らない、ただこうやって、それぞれの家の独自なお正月が作られていくのだろう。

まあ、折角作ったのだからと、紅白観ながら実食だ。がしかし、うー、これは苦手かな〜、と一言。
昆布出汁と、灰汁の強い食材の為に、エグ味が効いている。あ、でもそれこそが美味いはずなのだが、お口には合わなかったようだ。

さて、新年を迎えて、お雑煮を新たに作る。毎年義理の父が作ってくれていた雑煮を、今年は私が作るのだ。

和風出汁に、醤油味、具材は鶏肉と小松菜とナルト。味も整い、完成というところで、嫁登場。何故濁っているのかの責めを受ける。
後で思い出したのだが、鶏肉を入れてからのアク取りを、忘れていた。しかもナルトも買い忘れていた。

透き通ったお汁に、お餅を浸し、元日にいただく。これが嫁家スタイルなのだ。

何よりも透き通っていなければいけない、縁起を担いでいるのか、美的なものか、神経質なこだわりかは、分からないが、これこそが、お雑煮と嫁は言っている。

お雑煮よ、いつから煮物ではなくなったのだ。

でも、来年は透明感を極めたいと思う。





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