私と結婚したために、クタクタになる夫
※Open 24/7とは… 年中無休
私はアメリカ人と結婚した日本から来た移民だ。
私の夫は私との結婚は3度目だ。
私の夫はとても誠実で裏表がなく自分の人生にも人にもやれる事は精一杯やる人だ。
夫は1度目の結婚相手には男の子の連れ子が2人いたがその子たちも頑張って育てた。
今でもその子達は夫をダディと呼んでいて、何か相談したいことがあると頼ってくる。
何度も何度もかかってくる電話口で愚痴を聞いたり相談にのってあげる優しい人だ。
もちろん実子についても同じ対応。
家族だけでなく近所のや友人にもそんな感じ…
友人の誰かがアメリカ本土まで行くことがわかっていたら空港まで送迎してあげたり、近所の人が重たい家具を移動するのを手伝ってあげたり、例を挙げるときりがない。
私にも同様に。
夫は自分で内装業を営んでいて、マウイ島に住む知り合いや友人から頼りにされているのでハードな仕事だけれど今でも続けている。
仕事内容によってはけっこうハードで、ウッドデッキ作りなどもあり、炎天下の中での作業だとさすがに体力も気力も消耗して夜9時くらいに眠ってしまうこともある。
そんな仕事をする夫が移民の私と結婚するのは、アメリカ人と結婚するより楽なわけが無い。
まず様々な移民としてのアメリカで生活するための手続きがかなり面倒で厄介。
マウイ島に住む私達はわざわざオアフ島のホノルルの日本領事館に出向かなくてはならない要件があったり、その他の書類上の手続きがうんざりする。
夫には2度目の結婚でできた子どもがいて、その子はまだ12歳。
アメリカでは離婚すると元夫と元妻の間を子どもが行ったり来たりしなければならないのが普通だ。
お互いの家に子どもを1週間に一度送り迎えしなければならない。
夫は60歳になった。
その歳で子育てはけっこうハードだ。
公共交通機関がないアメリカ、特にマウイ島は子どもの送り迎えは親がしなければならない。
私のステップソン(夫の13歳の息子)はバスケットボールをしていて、シーズン中は車で小一時間かかる体育館まで送り迎え、また練習の日ももちろん送り迎えしなければならない。
私の12歳のステップソンはファーストフードやピザで育ったようなものなので、食べ物にピッキーだから、重労働した日でも夫は彼が食べられるような物を料理する。
土日のどちらかは息子にサーフィンをさせるために早朝から海に連れていっている。
友人たちとの交流にもマメな夫。
週末の夕方は招かれた友人宅に行く。
もちろん私も必ず一緒に行かなければならない。(本音いうとメンドーだなと思う事も…)
家に友人も招いてバーベキューもする。
その際ほとんど夫が買ってでて料理担当…
私は補助だけ。
夫の父は盲目だ。
パートナーがいるのでその人が何かと甲斐甲斐しく面倒をみてくれるが、その人ができない事は夫が忠実にこなしている。
そんなふうに忙しい夫。
たまに忙し過ぎてめまいを起こす夫。
私が来たせいでさらに忙しくなった夫。
でも愚痴の一つも言わず頑張ってくれている。
そして時々、「いつも本当にありがとう。ここに来てくれた事に感謝している。本当にラッキーだと思う。」と言ってくれる。
私は特に感謝されるような事をしていないのに。
疲れ果て爆睡する夫の寝顔を見ると、ちょっとかわいそうと思ったり、ただただ感謝しかないって思う。
早死しないでよ〜
一日も早く夫の負担がなくなるように、生活の基盤を整えたい。
そんな夫だから、夫がゴルフに行く時はゴルフ楽しんでねと心から思って送り出すのだ。
でも週に2回はゴルフに行けるって幸せだよね~とも思う。
夫は他者のために自分の人生を犠牲にして生きているわけではない。
誰かのために何かをしてあげる労力や時間を使うってことは多いけれど、ちゃんと自分で自分バランスをとって生きているんだ。
そんな夫と出会い結婚した私は幸せだ。
夫にはいつも感謝の気持ちが薄れない。
クタクタになって爆睡する夫に今日も感謝…
私と結婚してくれてありがとう。
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