2023/8/7シティvsアーセナル「11対11」をどう崩すか
シティvsアーセナル コミュニティシールドを見ました。
互いに拮抗した闘いで、今季の覇権を占うゲームは白熱した展開でした。
結果はアディショナルに1-1に追いついたアーセナルがPK戦の末勝利し、シーズンのスタートでシティに先制パンチを入れました。
さて、個人能力においても戦術や選手の配置に関してもかなり拮抗したゲーム。
11人対11人のピッチ上でどのように相手ゴールに迫っていくか、サッカーやスポーツそのものの魅力が詰まったゲームでした。
両チームが工夫やギミックを凝らしてフィールド上の1対1を崩し、差を作っていく。
フィジカルと技術、頭脳とメンタル、全ての要素を結集させてチームの勝利に昇華していく。
今季はどのようなシーズンになるのか、とても楽しみになるゲームでした。
今回はシティvsアーセナルを参考に11対11を崩すパターンを考えてみました。大きく分けて2つです。
①個人能力の差で1対1を突破する
②選手の配置を工夫して局面で2対1を作り続けゴールに迫る
簡単にこの2パターンになるのかなと思います。
①は例えばシティのハーランドがロングボールを収めて前向きのコバチッチに渡す、などです。今回のゲームではサリバとの1対1で、こういった場面は少なかったです。(改めてサリバの存在の大きさを際立たせました。
②は今回のシティの先制点がこちらのパターンだと思います(フォーデンのターンは①とも言える)。アーセナルがほぼマンツーマンでピッチ上11対11を作った中、シティGKのオルテガがロドリに当て、ロドリとルベンディアスの2人でアーセナル最前線ウデゴールとの2対1を作る。そうする事でルベンディアスが前向きの時間を得る。ルベンディアスが前向きに自由な時間を得た事で、トーマスとフォーデンの1対1において、フォーデンが時間とスペースを有効に使え、トーマスをかわして一気に加速しパーマーがフィニッシュ。
トップアスリートの技術と戦術が詰まったゴールシーンで、同数で闘うピッチ上で瞬間的に人数が多い局面を作り出すギミックが詰まっていました。
トップオブトップとトップオブトップのゲームにおいては1対1で圧倒的に差を作り出す事は難しくなっていると思います。
その中で、選手のあり得ないくらい高い技術とフィジカルをチーム戦術の中でどのように活かすかが求められていると思います。
1対1を制するためだけでなく、チーム戦術として2対1を作り出す為に選手の能力を使う。
頭脳と技術とフィジカル全てが詰まったゲームでした。
敗れはしましたが、怪我明けのデブルイネや途中交代のハーランド、新加入のグバルディオルを含めてまだまだ底の見えないシティ。
アルテタが時間を掛け作ってきた若いチームが今夏の大型補強で理想のスカッドになりつつあるアーセナル。
シーズンのスタートとなるコミュニティシールドはPK戦の末にアーセナルが先勝する形になりました。アルテタガナーズは昨季と違い2チーム分の選手を持っています。
ペップシティがそうするようにアーセナルは今シーズン、この素晴らしい戦力をピッチ上での結果に結びつけることができるでしょうか。
今週末の開幕が楽しみです!
P.S.スミスロウがめっちゃ良くて今シーズンの活躍がだいぶ楽しみです!
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