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「インド人よ、これがニッポンだ!」
秋平のあるVelacheryは、日本人客にとって非常に通いづらい場所にある、というのは前述の通り。
しかし、そんなことばかりも言ってられない。「日本人が無理ならインド人だろう!」「ってか元々インド人ターゲットにしないと成り立たないだろ!」ってことで、インド人の集客につながるであろう施策をいくつか試したことがある。
というのも、チェンナイ在住日本人は、日本人会への登録ベースでカウントすると約700人しかいない。海外で日本食レストランを回していこうとすると“3000人以上”の在住者が必要であると言われている。そう、
全然足んねえ
のである。ということで、ハナからインド人ターゲットでやっていこう!と息巻いてインドに乗り込んできたわけである。が、インド人の日本食への興味が本当に少ない。低い。これは由々しき問題である。
多分前章でも書いたが、日本食と言えば“スーシテンプーラ”。ここに“ラーメン”が入ることはない。じゃあもっとこっちからアクション起こして、興味持ってもらおうじゃねえか!ってことで、まず最初にやったことは
「DVD鑑賞会」である。
映画大好きインド人に対して、日本の映画を流し、その帰りにラーメン食ってもらおうという超エッジの効いた天才的な企画である。
まず最初は「日本といえばジブリっしょ!」ってことで“となりのトトロ”の英語字幕バージョンを放映。参加者は3人。す、すくねぇ…!
ま、まぁ、認知度は続けていけば上がっていく。毎週やるんだ。次は“風の谷のナウシカ”。参加者5人。よしよし、増えてきたぞ。
次はAkira Kurosawa作品をいくつか放映した。こうやってジブリとAkira Kurosawaを交互に何週か続けた。いい時は15人くらい集まる時もあった。
しかし映画を観た後に食事をしていった人は、そこまで多くなかったのも現実だ。多分全期間を通じて、のべ10人もいなかったと思うが、それなりの効果はあった。しかし、彼らが常連客になることはなかった。
キングコング西野さんは「キャッシュポイントを後ろに」と言っていたが、今回はハマらなかった。日本人の感覚的には「無料で見せてもらったから、せめて食事でもして行くか」となると思ったが、無料に惹かれてくる人はそもそもうちのラーメンが食える層ではなかったようだ。無念。
もう一つやったことがある。それは
「お茶会」である
当時チェンナイに住んでいた女性がお茶たての経験があるってことで「秋平お抹茶教室」を開催。お抹茶には、社長の知り合いでもあるハラダ製茶さんからご協力いただいた抹茶を使用。めっちゃ高い泡立て器(絶対この名前じゃない)も買って、ゴザみたいなのもインドで見つけて、いざ開講。
2回やって、知り合いが2人来てくれた。
無意味!!
せっかくお手伝いしてもらったのに…と落ち込んでばかりもいられないので、次だ、次!
折り紙教室開講!
先ほどの女性は折り紙も得意だったのでまたまたお手伝いをお願いした。「芸は身を助ける」とは言うが、完全に彼女の「芸は秋平を助ける」になっていた。ありがたい。
折り紙は一回しかやってたなかったと思うが、親子連れが1組きてくれて体験してくれた。女の子がなかなか楽しそうにやっていたのでとても印象に残っている。
秋平の発展にはイマイチ生きなかったけど、あの女の子が大きくなって、もし日本行くようなことがあったら、あの時のことを思い出してくれればいいな〜。なんて思ったり思わなかったり。
にしても、ホントにお客さん入んないな〜
See you next No Joke...
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