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憧れに辿り着くー剣岳が教えてくれた事。

こんにちは!

富山県でスポーツ家庭教師をしている

マイルドすぎちゃんです。

あの夏。

その時期が近付くと、またあの景色を。

と思いを馳せて、今年も登頂することに。

剣岳(つるぎだけ)2,999m

場所はココ。

下界からそびえ立つ姿

まさに横綱級。この粗削り感。ワクワクが止まらない。

1度、登頂すると何度も下界から見上げてしまう。

登頂じゃ(3年連続3度目)

今年のパーティ

地上戦が得意なトライアスリート2名。
(ディスってないよ)

富山に来て、愛してる大先輩(左)

今年富山に来た15分台ランナーの大学後輩(右)

そして、たまたま登山口駐車場で出会った

40歳後半には見えないカッコイイ先輩。
(凛々しくて、自分の写真見たくなくなりますね)

3名のパーティがスタートして、30分後から追い上げてきたので、びっくり。

剣岳のコース

個人的な意見だが「4thステージ」に分けられる剣岳

1stステージ

(標高600m→2200m)

森の中の急こう配。

無酸素パワーを使うので序盤からいいウォーミングアップ。

じわじわ感じる暑さ。

あの頂きへ。 まだ楽しみな気持ちでいっぱい。

毎年消費カロリーは4500kcal前後。

補給は少しずつ。

だんだんと岩場が出てくる。

1stステージ後半。 

銀色の人工物のハシゴがきたら早月小屋は目の前。

2ndステージ

ここからは危険度が増す天空ステージ。

毎年、死者が出る
(たまにお札があるので気が引きしまる)

このあたりに来ると、楽しさが勝る。

景色もグレードアップ。

「富山は美しい」

毎年、思う。

天候も悪くなるのがこのコース。

秋から冬にかけて吹く風が感じられる。
(要するに半袖は寒い)

こけたら、ゴロゴロ転がっていきそうだ。

真下は見れない。

登頂

最初はガスガスしていたが、、

毎年恒例!ノンアルビールで昆布締め食う!最高!

飲み終える頃には・・

北アルプスがそびえ立つ。

美しい。

この風景を見ながら、縦走してみたい気分。

3rdステージ

天空ステージの下り。

疲労も見え始めると、剣岳が牙をむき始める。

上りはパワー。下りはテクニック。

安定していない石に足を取られ、

ズルッと滑る。(あわわわ)

下りで前傾姿勢になるため、

つま先がシューズの先に当たって、痛みが出てくる。

疲労、恐怖心、痛みとを感じながら、無心で進む。

「自分で進まなければ、たどり着かないのだ」

Finalステージ

早月小屋から登山口まで。

段差の大きい下り。ダメージが大きくなる。

1.5Lの飲み物も切れ、残り1.5時間。

下界に近づく暑さと戦いながら。

(この日、富山市は37度)

先行して、力のある先輩たちが下山へ。

すぎちゃんと疲労困憊の後輩がゆっくり下山。

ちょっとめまいします。(後輩)

残り1時間くらい下りが残っている。

どんな言葉をかけるか? 

どんな事をしてあげられるか?

ーあなたならどう考えますか?

すぎちゃんも飲み物切れ。

脱水症状の危険性をはらんでいる。

後輩も飲み物がほとんどなく、

ここで聞いた事だが、

内臓やられていて、下山中ほとんど食べれていない。

ー決めた。 

スポーツ家庭教師、始めて思う事。

「支えられる立場」から「支える立場」へ。

後輩に『今日楽しかったです!』

と言ってもらうために自分が今できる事は何か。

後輩のリュック持つ(笑)

荷重が増えるため、
下山の前傾姿勢のつま先の痛みが増す。

そして、座っていても下山には繋がらないので、

すぎちゃん 「日が暮れたら大変だから、進むぞ。」

時間との勝負だ。気力を振り絞って進んでもらおう。

敢えて、後輩を煽る言葉をかけた。

マイペースで進んだら、どんどんマイペースに陥り、モチベーション低下して何度も座り込まれては、日が暮れて、ヘッドライトのない僕らには地獄だ。

荷物のない後輩を前に進ませて、後ろでサポートしながら

通りがかる人に

「お恥ずかしい事なのですが、飲み物わけてもらえないでしょうか?」

久しぶりのナンパだ。

昔の遊びの経験がこんなところで役に立つとは。

3名にごめんね!と振られるものの

不屈のメンタル。

通りがかる人たちに話かける。

そして4人目。

まさかのコーヒーでしたが

僕らには十分。

舌は潤いをなくし、ザラザラ。

コーヒー飲んでも気休めの水分。

しかし、

このタイミングでカフェインが少し朦朧とした意識を吹っ飛ばす。

力水を手に入れた後輩は先に消えていきました(笑)

リュック2つもってると足取りは重い(笑)

下山すると40分先に到着した先輩方。

笑顔で迎えてくれて

『心配したよ!暗くなったらヘッドライト持って、迎えに行こうと思ったよ!』

本当にいい先輩たちに巡り合った。

フィナーレ

「試練と憧れ」

登頂時、下山時
これを見ると剣岳の厳しさを表している。

人生、心から憧れるモノにたどり着く者は少ない。

大抵、言い訳をして、今の現状で満足する。

剣岳は「憧れ」にたどり着くまでの心構えを伝えてくれた

・周到な準備 (そんな水分量でなめるなよ)

・臨機応変の対応 (日頃の考え方)

・自分の力で進め (周り助けてくれるかもしれないが、自分の足で進め)

でも、道はしっかりあるぞと。

ありがとう!剣岳。

※嫁に危ないから行くな!と言われているので、暫くは剣岳は封印かな。

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