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20歳になって国民年金加入のお知らせが来た!どうする?
社会保険労務士らしいことを書きます。
まだ学校に通っている20歳。国民年金加入のお知らせが届きました。
ただでさえ、収入もあまりないのに学費にお金がかかってる。
これは払うべき?払わないとどんなデメリットがあるの?
とのご質問を頂きました。
選択肢としては
①学生納付特例を利用する
②自分で払う
③親に払ってもらう
まず、絶対に放置はやめましょう。
手続きを何もしないまま、万が一障害を負うようなことになったとき
障害基礎年金が受給できません。
そんなことまずないよ、と思いがちですが
その万が一があったときの損失は甚大。
せっかくある制度は上手に利用したほうがお得です。
学生納付特例を利用する
払えない場合は学生納付特例を利用します。
本人の所得基準はありますが、世帯収入に関わらず利用できます。
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150514.html
10年以内は追納ができます。
追納しないと、将来もらえる老齢基礎年金の額が減額されます。
60歳以上も社会保険に加入して働くなら…一緒かもしれないけど。
自分で払う
学生でも収入があって払える人は払いましょう。
同じ立場なのに第三号被保険者だと払わなくていいって、
それもどうかとずっと思っていますが…
親に払ってもらう
学費でお世話になっている上に、
自分の老後のお金まで親にお世話になるのか??
というところではありますが、保護者の方にもメリットがあります。
社会保険料控除が利用できるので
所得税、住民税ともに控除されて節税になるケースが多いはず。
年末調整や確定申告の際に申請をしてください。
本人の自立を促すために、学生の間の立て替え、
ということで本人が社会人になったら返してもらう
約束ができるとよいのかなと思います。
最後に
日本の社会保障制度はよくできていると思います。
何となく将来もらえなそうだから、とか高すぎるから、とかではなく
きちんと仕組みを知って自分のために利用してくださいね。