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福井の野鳥図鑑 #9 ノスリ トビ以外の初めての猛禽類

ノスリ
福井県越前町にて


タカ目タカ科
全長ー55センチ
餌ーネズミ、小鳥など
野外生存記録ー6年
冬鳥
福井県で見られる時期ー主に秋から冬にかけて
見やすさー★★★⭐︎
絶滅危惧ー地域個体群(繁殖)

トビより小さくカラスくらいの大きさ。頭や、背、翼、尾羽の上面は茶褐色だが、個体ごとに異なり白っぽい個体もいる。

白っぽい個体
福井市にて

しかし共通して胸や尾羽の下面は白っぽく(トビは茶色)、腹巻きをしたような腹の茶褐色の帯模様が特徴的。

茶色の腹巻き模様が目立つ
福井県鯖江市にて

翼の下面には黒斑があり、飛翔時などに確認できる(トビは白斑)。

飛翔時に翼には黒斑が出る
福井市にて

福井県では春から夏に少数が繁殖するものの、主に越冬個体が渡来し、冬に農耕地の電柱や、河川敷の木によく止まっている姿を観察できる。また県内の峠などでは、秋に越冬地へと向かって飛んでいく、渡りの個体も見ることができる。

電柱に止まるノスリ
福井県にて

野鳥観察を始めてしばらく経った頃、トビ以外の猛禽類を初めて観察できたのが、このノスリでとても嬉しく印象に残っています。白っぽい飛翔の姿が美しく、いつも目を奪われます。

参考文献
ノスリの繁殖
https://fncc.pref.fukui.lg.jp/wp-content/uploads/2018/12/0104.pdf
福井県みどりのデータバンク動物目録
https://www.erc.pref.fukui.jp/gbank/bird/bird_1page84.html
福井県レッドデータ
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/shizen/rdb/tyourui_list_d/fil/092_tyou_p142.pdf


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