#4 マガン 北陸の冬空に舞う
カモ目カモ科
全長ー約70センチ
餌ー稲、雑草
寿命ー約11年
冬鳥
福井県で見られる時期ー11月-2月頃
見やすさー★★⭐︎⭐︎
絶滅危惧ー★★⭐︎(県域絶滅危惧II類)
カモより大きくハクチョウより小さい。雌雄同色で全体的に茶色で、腹は白く黒のしま模様がある。くちばしはピンクで、くちばしの根元は白い。
県内に飛来するガンの仲間では最も数が多く、たまに群れの中に珍しい種類のガンも混ざっていることがある。
群れで行動し、飛翔時などに「キャハハン、キャハハン」と鳴く。
福井県では晩秋から冬にかけて主に坂井平野(坂井市、あわら市)の稲刈り後の水田地帯で数百羽から数千羽の群れで採食している様子が見られる。
坂井平野のマガンは採食のために坂井平野に飛来し、夕方ににはねぐらである石川県加賀市の片野鴨池に戻る。大きな群れの移動は車を運転していても気がつくほど。
坂井平野ー片野鴨池の道中に位置するあわら市の北潟湖などでは群れで鉤状になって飛ぶ壮大な雁行が見られる。
かつては福井市の平野部にも飛来したが、現在は坂井平野に限られる。かつての坂井平野では多い時で約3000羽がほぼ毎日飛来していたが、近年では坂井平野に飛来する個体数は1000羽前後になり、また環境の変化で餌場が石川県の方に変わり、坂井平野に飛来する日そのものが減少している。
個体によって異なるお腹の黒しま模様を観察するのが楽しく、私はしま模様が太めの個体がお気に入りです。坂井平野に飛来するマガンを守り、後世に伝えていきたいものです。