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【第1回】ラッパーによる自分のリスナーインタビュー

こんにちは!ラッパーのNOIZE(のいず)です。
こんな感じの音楽で現場よりもSNSを中心で活動してます!↓

自分の音楽を聴いてくれている人が、どんな日々を送っていて、どんな思いで自分の曲を聴いているのか。そういうストーリーを知りたいと思うことがよくあります。せっかくなら、それを皆にも共有したい。今回のインタビューでは、普段は見えないリスナーのバックグラウンドや、NOIZEの音楽との出会いについて掘り下げてみました。音楽がどう彼らの生活に影響を与えているのか、NOIZE自ら自分のリスナーさんに伺ってみます。

今回この初の試みに協力してくれたのは「青狐♀🦊さん」です。

青狐♀🦊さんのアイコン

Instagramのストーリーで協力者を募集したところ、最初の方に名乗りをあげてくれました。いつもDMだとかでも応援頂いていて感謝しております!


NOIZE早速ですが青狐♀🦊さんは普段はどんなことをしている人なのでしょうか?

青狐♀🦊今のところ仕事は2つやっていて、フリーランスで秘書と、無名イラストレーターをやっています。 趣味は幼い頃から変わらず絵を描くことと音楽を聴くこと。大人になってお金を稼げるようになってからはLIVEに行くことと、お酒の場が好きになりました笑

NOIZE早速フリーランス秘書というのがめちゃくちゃ気になりました!僕も最近会社員を辞めて独立するために色々と頑張ってるので詳しい経緯をお伺いしたいです。現在に至るまでのキッカケに繋がるような、これまでの人生で忘れられない瞬間や出来事はあったのでしょうか?

青狐♀🦊あるアーティストとの出会いですね。 お名前やその瞬間等の詳細は伏せますが、かくかくしかじかで、ずっと諦めていた夢を実現させるために少しずつ行動に移していき、過去の自分からしたら信じられませんが、こうやってフリーランスになり毎日それなりに楽しく過ごせています。 そのアーティストと出会っていなかったら、私はきっと今でも会社員として、好きでもない仕事を嫌々こなす社畜人生を送っていたと思います。 私の人生が本当にガラッと変わった出会いなので、一生忘れられない、私にとってはとても大切なご縁となっております。

NOIZE:めちゃくちゃ素敵な生き方をされてらっしゃって結構衝撃的でした。今後ともフリーランスの先輩として色々お話聞かせてもらいたいです。普段DMでやり取りしてるだけじゃ見えてこないものですね…。そんな青狐♀🦊さんは普段どんな音楽を聴いていますか?

青狐♀🦊好きなアーティスト多すぎてお答えが難しいですが、傾向で言うとやっぱりラップが好きです!特に男性の高音ボイスのラップ。

NOIZE:僕も好きなラッパーは誰かと聞かれると多すぎて答えられないので大変共感します!自らも答えにくい質問を投げた愚かさに気付きました。笑
では音楽以外で、特に影響を受けた作品(映画・本・アートなど)があれば教えてください。

青狐♀🦊読書は苦手ですが、漫画のONE PIECEは幼い頃からずっと買って読んでいます。 作者の尾田先生って、ほんとに色んな扉絵を描かれるんですよ、それも色んな構図で。それに、登場キャラも本当にたくさんいるんですけど、みな顔の個性がちゃんと違うんです(当たり前のようで当たり前じゃなかったりする)。今でも「まだこんな引き出しあったか」ってなったりしています。 それら諸々が幼い頃から無意識に私に影響を与えていたのか、最近自分の描いたイラストを見返すと「これ尾田先生の影響受けてそう」って思ったりします。

ONE PIECE

映画でいうと「ボヘミアン・ラプソディ」。サクセスストーリーのようですが、色んな葛藤も生々しく描かれていて、それでも命は有限なので自分がしたいことを貫く勇気をもらえた作品です。人生悔いなく生きようと思わせてくれた作品のひとつです。

ボヘミアン・ラプソディ

アートに関しては、自分が大好きなアーティストの個展は一通り見てきましたね。生で見るアートって(特に絵画)、近くで見ないとわからない紙の質感や、絵の具の凹凸(それからわかる筆の方向など)を肌で感じられ、その作品が制作された当時のアーティストに想いを馳せるのが大好きなんです(伝わりますかね笑)。これも人の手で描かれたんだ、それも何十年何百年も前に、確かにこの人は実在したんだ、って。その「リアル」を肌で感じることで色んな刺激をもらっています。余談ですが、これって絶対SNSとか、AIイラストじゃ得られない感覚だと思います。

NOIZE:ONE PIECEもボヘミアン・ラプソディも拝見していますがどちらも一言では表せない大作ですよね。個展だとかはあまり行ったことがないのですが、絵を描かれる方はそういう見方をされているんですね!確かに実体として見る紙や絵の具そのものはSNSでは感じ取れないですよね。個展に行く機会があればその辺りを注視しようと思います。イラストを描かれていて、やはり絵を中心に感性を磨かれている青狐♀🦊さんにとって「音楽」とはどんな存在ですか?

青狐♀🦊:完全に生活の一部です!私を構成する要素の一部です笑 よっぽど難解な仕事にぶち当たっていない限り、常に音楽は聴いています。一人でいる時間で無音なことってないんじゃないかってくらい。 音楽は、私の喜怒哀楽どんなメンタルにも寄り添ってくれますし、音楽がメンタルを引っ張っていってくれることもとても多いので、欠かせないですね。

NOIZE:この記事を書きながら自分はめっちゃ無音の中で作業してる事に気付いて早速BGMをつけました!!笑
僕も音楽は特にメンタルが落ちてる時に好きな曲を聴くと心が落ち着くので助けられる事多いなと思っています。ではここでNOIZEの音楽との出会いについても教えてください!

青狐♀🦊:NOIZEさんとの出会いは、2024年9月にトップハムハット狂さんとリリースされた「Cozy」です。

トップハムハット狂さんの告知で「夏の終わりにどうぞ〜」ということで知り、聴いたのが最初ですが、今年の夏は長かったので、夏の終わりというかまだまだ猛暑じゃん!って気持ちでした笑

少し話が逸れましたが、元々私が高音ボイスの男性ラッパーが好きな傾向にあるので、第一印象は「好き!落ち着く!良い!」だったのですが、それよりも「なんかイントロ部分、電話でめっちゃ喋ってるやん」って印象が最初は強かったですね。

元々私が営業職をしていた時期もあったからだと思います。 そこでNOIZEさんのSNSをフォローさせていただき、がっつり会社員されていたことを知り、一気に共感というか、この人は一体誰だ!?って。

NOIZE:改めてかなり最近知ってくれたって事ですね!トップハムハット狂さんとは昔から仲良くさせてもらってるんですが、無茶なコラボ依頼を引き受けてくださって大変感謝しています…。そしてそのコラボでこうして青狐♀🦊さんのような方にも知ってもらえた事も大変光栄です!

イントロの部分、めっちゃふざけてたのにあんまり突っ込んでもらえなくて悲しかったので触れてもらえて嬉しいです笑

僕はつい先日までの10年間、現場監督して会社員をしていたので常に社用携帯に職人さんから電話がかかってくる日々を送っていたので、その様子を再現してみました。

歌詞の冒頭の内容もその日々について歌っていました。

年中鳴り止まないphoneじゃこの先きっとどうにかなりそう!
脳内vacation 描いた理想に近づくための準備体操

Cozy - NOIZE & TOPHAMHAT-KYO

まだ短い関わりかもしれないですが、NOIZEを通じて得た思い出の中で、特に印象的なエピソードがあれば教えてください。

青狐♀🦊:ファン歴まだ2ヶ月くらいなのでイベントやライブはまだ行けておりませんが、 先日購入させていただいたCDに、サインだけでも嬉しいのに、本当にたくさんのおまけが付いていてとっても嬉しかったです!発送の様子もインスタのストーリーにあげられていたり、ある種のライブ感も楽しめました。 NOIZEさんはとにかく優しくて謙虚なところもとっても推せます。。

NOIZEのCD購入記念写真

NOIZE:本当にCDご購入ありがとうございます!!10年くらい前に出したCDの再販なので今とまた違った聞き馴染みかもしれませんが、是非たくさん聞いて頂ければと思います。お陰様でオマケはほぼなくなってしまいました。

NOIZEの音楽を他の人に勧めるとしたら、どの曲を選ぶとかありますかね?

青狐♀🦊:「It's Alright」と「Vengeance」です! この2つを選んだ理由は単に好きだからです!笑

それに、NOIZEさんを勧める上で雰囲気の違う楽曲2をお勧めした方が面白いかなと思ったところもあります。 音楽は好きですが決して詳しくはないのであまり上手に書けないのですが、 「It's Alright」は、私が元々ピアノベースにラップを乗せた楽曲が大好きで(特に普段ピアノを多用しないアーティストが急にピアノベースで新曲を出してきた時とかめっちゃ嬉しい笑)、綺麗なメロディに乗せている、そんなに良い子じゃないリリックとの不協和音的な感じが好きです(ごめんなさいここ適切な日本語が出てこなかった笑)。どんな人に刺さるかは良き回答が見つからなかったですが、おしゃれなカフェで流れていてほしい!回答になってないですね笑

Vengeance」は、意外と全人類に刺さるんじゃないかなって思っています。単純に音楽としてかっこいいから好きなところもありますが、リリックをチェックしてみると、きっとみんな多かれ少なかれ持ってる感情な気がしています。解説がないと難しいネタもちょいちょいありますが、そこがまた直接的じゃなくて良かったり。(すみません全体的に語彙力が乏しいです笑) でも「Cozy」も捨てがたいです…私がNOIZEさんと出会った曲なので。 …難しい質問でした笑

NOIZE:最新曲も上げて頂いて嬉しいです!どちらも気に入ってる曲ですが「Vengeance」について触れておくと共演した友達のQujaさんと今回このインタビューでも度々名前の上がってるトップハムハット狂さんの三人でご飯を食べた時に出た話題がテーマのキッカケでした。

その時の様子(NOIZE,Quja,トップハムハット狂)※焼き肉美味しかった

僕は今回この話題では聞き手だったのですが、承認欲求の魔力とか、実力と比例してない評価(過小評価と過大評価どちらも)とか、確かにどんな界隈でも出てくる誰しもが一度は思う事を歌っている曲かもしれません。色んな形でアプローチも出来たんですが、今回はあえて攻撃的な感じなセルフボーストな曲でいこうという感じになりました。笑

この際くれてやる有り難いverse
隙のない言葉を操るTAS
頭が沸いてへそが茶を沸かす
like クマー 他人のフンドシ借りパク?
スーパーハーコーマザファッカーのさばるシーン
勘違いさせた俺達が悪いらしい

Vengeance - NOIZE & Quja

こんな曲に共感してくださった青狐♀🦊さんですが今、夢中になっていることや目指している目標は何かあるのでしょうか?

青狐♀🦊:とにかく一番は、イラストに夢中になっています。物心ついたころから絵を描くことは好きだったのですが、幼い頃から現実思考が強かったので、イラストで食べていけるわけがないと、はなから諦めていました。昨年あたり、ほんと数年ぶりにイラストを描く機会があり、「やっぱりイラストが大好きだな」と確信し、今に至ります。 これだけ好きなことを仕事として始められたのは自分でも信じられませんが、今はまだ知り合いベースでお仕事をもらっている状態なので、もっとイラストのお仕事の比重を増やしていきたいと思っています。(NOIZEさんのジャケットに採用されることも夢の1つです!笑)

インスタで募集した「Vengeance」のジャケットに、青狐♀🦊さんが応募してくれたイラスト

一方で、秘書の仕事も本当に大切な方々とお仕事させていただいているので楽しくて笑 実は結構すごいかたの秘書をさせていただいているのですが、関わるお仕事も規模がすごく大きかったりなかなか刺激的ですし、関われていることを誇りに思っています。秘書は完全に未経験でしたが、意外と向いているみたいです。 なので、イラストレーターとして有名になりたいのが一番ですが、秘書も楽しいので、「二兎を追う者は」状態にならないように今後のバランスを考えていかないといけません。それが短期目標、直近の課題ですね。本当にどちらの仕事も全力でやりすぎて日々睡眠不足なので笑

NOIZE:本当に僕が今なりたい生き方過ぎて尊敬します。インタビューして良かったです。笑
僕もリアリストで「音楽で食べてく」みたいな事をわざと遠ざけてたのを30代に入ってから本当にこのままで良いのかと自問自答するようになったので本当にお互い頑張っていきましょう!!

青狐♀🦊さんにとっての秘書のような、音楽と同じくらい燃えられるお仕事も僕も今模索してる最中なので、我々にとっての兎は二匹とも捕まえて「二足の草鞋」として履きこなしたいですね!

さてインタビューも終盤ですがより潜在的な欲望や価値観も伺いたくて、もし一日だけ何でもできるとしたら、どんなことをしてみたいですか?

青狐♀🦊:男の子になってみたいです!笑 あとは人の心が読める人になりたい笑

NOIZE:僕も小さい頃に現在リバイバルもされてる「らんま1/2」で女の子になる能力に惹かれた記憶があるので分かります!
そして僕は無神経で度々人様にご迷惑おかけすることがあるので人の心読めるようになりたいと常々思っております。ここでも結構共感ポイント多かったです。笑

では最後にSNSやブログ、作品など発信しているものがあれば教えてください。

青狐♀🦊:この質問、本当に回答してもいいんでしょうか?笑
よろしければ、私のイラストアカウントを宣伝させてください。 イラストレーターとしての方向性を固める前に突っ走って開設してしまったアカウントなので、フォロワーを増やす活動もしづらく、過去の納品作品もまだ載せられていないので全然ダメダメなのですが、これから頑張っていきますので覗いていただけますと幸いです! 有償依頼は準備中ですが、何かございましたらDMいただけたらと思います。 宣伝の機会までくださってありがとうございます…!


結び

今回は、NOIZEのリスナーでありながら、イラストレーターやフリーランス秘書としても活躍されている青狐♀🦊さんにお話を伺いました。話を聞いて改めて感じたのは、リスナーそれぞれにストーリーがあって、いろんなきっかけから自分の音楽にたどり着いてくれるんだなということ。このインタビューを通して、そんなつながりを知ることができてとても貴重な機会になりました。

これからも、自分の音楽がいろんな人の人生に少しでも寄り添えるような活動を続けていきたいと思います。そして、この記事を読んで興味を持ってくれた方は、ぜひ各種サブスクで僕の曲を聴いて、自分なりのストーリーを感じていただけたら嬉しいです。

また、「自分も話してみたい!」というリスナーの方がいれば、ぜひご連絡ください。みなさんの声を聞くことで、さらに深いつながりが生まれると思っています。これからも、よろしくお願いします!

NOIZE


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