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美術館企画展図録の使い方

ブロッサム利用者のMです。
 訪問する美術館・博物館を決め

その前に持っていったほうがいいものを用意し

実際に訪問した後の

今回は企画展図録のお話をします。
 美術館企画展を見た後で物販コーナーで販売しているグッズに図録があります。2500円から3000円と安くはない値段なので買わないで美術館・博物館を出る方が多いかもしれません。企画展チケットと合わせれば4000円から5000円の予算となるので確かに渋る気持ちもわかります。しかし、美術鑑賞が好きで、これからも美術館を訪問して観賞を楽しみたい、美術の知識を身に着けたいと思う方は図録を利用することで大きな利益を得ることができます。


1.図録の構成


 企画展の展示室入口に主催者挨拶が掲示してありますが、図録に同じ文章が掲載されています。続いて企画展の企画概要を解説した小論文、解説付きの作品カタログ、企画展のテーマに合わせた論文1・2本という構成です。

2.解説を読んで図版で再度鑑賞する


 例えばロベルト・カンピン《受胎告知》

について、主題そのものや画面の中に意味ありげに置かれているもの、例えば蝋燭や女性が読んでいる本についての意味が解説に書いてあります。それを踏まえて図版を見て再度鑑賞するのです。企画展を訪問してまだ日が経っておらず、会期中であれば再度見に行ってみましょう。様々な情報を知ってから実物を目の前にすれば以前に見た時とは違う見方ができるでしょう。
 鑑賞中にメモをとっていたならば、解説に書いてある情報を追加すると自分の鑑賞ノートを作ることができます。この鑑賞ノートは完成することはありません。ノートの作成は作品を見続ける限り続きます。

3.論文を読む


 前書きの後か巻末には企画展に関連する美術史の論文が2本か3本掲載されています。この記事

の繰り返しになりますが、美術史とは美術作品を資料として分析し、どのような時代背景の元、どのような意識に基づき、なぜ制作されたのか、各時代の人間の営みや精神を見つめることを目的とする学問です。図録の巻頭・巻末に掲載されている論文には、企画展のテーマに基づく内容の、例えばルーヴル美術館に所蔵されている肖像画についてのものであれば、古代から19世紀までのアレクサンドロス大王の肖像がどのように描かれたか、といった内容が書かれています。
 これについても企画展でとったメモを書いたものと同じノートにメモをとれば、その企画展について学んだ記録ができます。違う企画展を見て、もし以前見た展覧会と関連するものがあればノートを見返しメモを追加、整理すれば知識や見識を広げて鑑賞をより楽しむことができるでしょう。
 美術館を訪問する前に準備をし、訪問して鑑賞、その後図録を利用して、皆様が良い美術鑑賞ライフを送れますように。
それでは良いお年を。

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