悔しさをバネにー追記

昨日起こった事態への対応を最優先にします。信頼回復へ向けた行動変容・体制整備をまず迅速に実施してそれを常態にすることがなにより重要ですが、そうしつつ「置いていかれて孤立しないよう」今日もいくつか報道をピックアップします。

「半導体製造」の潜在力を産業全体にとって身近なものとしてそなえておくことの重要性はしつこく述べてて見飽きたという方もおられるかもしれません。
この報道には「大筋」で「まぁそうだろう」と思いつつ少し違和感もあるのです。
欲しいのは「多様性」であって、この施策が多様性を生むことにつながるのか。
半導体産業の中の人ではない私にははっきりとはわからないので推移を見守りたいと思います。

四半世紀以上のソフトウェア開発サービスの提供の経験から、当社にとって、またおそらく当社に限らず業界にとってもっとも大きな課題は「見積もり」だと考えています。
先日起きた「問題」についても「忙しさ」を遠因とするものが多いのですが、プリセールス段階の「見積もり」労力の軽減や時短には期待することが大きい。
(「忙しさ」を「原因」とすることは「正しさ」で言えば正しいのですが、分析としては不十分で「なぜ忙しいのか」、忙しさの理由は時間がない/何か別なことに時間を割いているからなのですが、その「時間を充てた”別なこと”」あるいは「時間を充てた順番」は妥当なのか、を分析してこそ、だという話はまた別な機会に)
業界動向はもう少し同業者を取材しますが、当社は「見積もり労力の軽減」にはまだまだ余地があると考えています。引いた報道のような技術の導入を前向きに考えたい。

さて、先日の不祥事についてもう少しだけ追記しておこうと思います。
・不慣れなものが失敗することは過誤ではない
・不慣れなものを充てたことは過誤ではない
・不慣れなものが不安や懸念、失敗を通告しないのは過誤
・不慣れなものが発した警告を見落とす/放置するのは過誤
・懸念・危険に気づけない不慣れなものを孤立させることは過誤
・不慣れなものを孤立させないためになされた対策の執行不徹底は過誤

とくに5点目、ここでも「ワークシェア」など「チームワーク」にはたびたび言及していますが、それは裏返しとしてこの業界のエンジニアにありがちな「自分でやった方が早い」からの「担当制・属人化」への強い引力への抵抗があります。
追記したことはいずれもとても原則的・基本的なこと。往々にして事故というのはこうした「基本」を疎かにするといった「単純なこと」で起こるもの。
あらためて、基本は常に遵守するものと心得たいものです。

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