一番近かった日々(2)

赤れんがギガネットというのは、各支庁(いまの振興局)間を接続するために、道庁がHOTnet社の広域イーサネットサービスで作ったLANでした。
当時100Mbpsの帯域だったかな。
そこへ「活用実証実験」を提案して採択されました。
利用者の要請に応じて動的でリアルタイムな帯域制御を行い、複数重複の要請があって帯域上限を超えたときには調停する。また、P2P型トラフィックまた域内通信の需要を想定して東京を迂回しないよう道内で回線を相互接続し、前述の「動的」「調整」機能を中央(東京)ではなくエンドユーザーに近いところに配して応答性や耐障害性、サポート品質を担保し向上させる、といったことを実証目的としていました。
エンドユーザーニーズに柔軟に対応する「ソフトウェアプログラマブル」なネットワークを地元オペレーションで実現する、とでも言えばよいでしょうか。
実際には、割り当てられた広域イーサネットサービスの中で、MPLS(もしくはカプセリング)でVPNを作り(スライシング)、帯域を一定に制約した上で、安全に用途毎に開放しましょう、その用途では道内産業界の利用例を増やし、利活用を促進しましょう、という「産官連携」でした。
いま書いていても、プロモーションがうまくいけば面白そうなプロジェクトです。

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