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【毎日ニューヨークで困ってます】エレベーターに閉じ込められたーダンス発表会フリーダム講師ー

きたきたきたー
ついにエレベーターに閉じ込められましたよ!!
時は登校の朝。
姉妹を連れて若旦那と私で3基あるうちの1つのエレベーターに乗り込み、他にはお嬢のクラスメイトの男の子2人、2階のジムに行く軽装な若い女性が一人、会社に向かうサラリーマンひとり。
20階でドアが開きそうな動きをして「がちゃん」って音だけして開かない。そして
シーン。
いつもうるさいエレベーターが無音。
これは絶対止まっている。
焦ったサラリーマン兄さんが、ドアを内側からギュウギュウ押しているがビクともしない。エレベーター中に漂う絶望感。
「大丈夫、家にいる妻に電話するから!」と電話を掛けるお兄さん。子どもと頼りにならなそうなアジア人家族と、イヤホン付けて携帯いじってる今どきのティーンというラインナップに、お兄さんから「どうにかできるのは俺しかいない」という使命感を感じる。
お兄さんの電話に聞き耳を立てると、「プッシュ」と言っているようでしたが、とりあえずマンションの管理人にこの状況をを知らせなければ、とボタン前に立っている少年たちに若旦那が「エレベーターの電話のボタンを押してくれる?」と頼んだら「いや、今お兄さんが電話してるから、押さなくて大丈夫」断られた。少年、冷静にこの状況で一番頼れる人を見極めている。

地下鉄で汁そばを食べる強者

お兄さんが「この扉は2重になっていて、外側と内側の動きがズレると動かなくなるんだ。押せば何とかなる」と説明しながら2度目のプッシュ。シーン。
個室の中、いや~な雰囲気になって、次女アムは「どうしよう!学校遅れちゃう!!」お嬢は「おもろ~」。一方、母は「腹が痛くなったらどうしよう。こんなジェントルマンとお嬢のクラスメイトの前でウンコ漏らすなんて、色々問題が大きすぎる」と頭がいっぱい。
後で聞いたところによると、若旦那も「きっとアイちゃんが腹が痛いと言い出す。万が一あいちゃんがウンコ漏らしたら、俺が漏らしたフリをすべきか」と考えていたそう。ウンコで頭がいっぱいの夫婦である。
サラリーマンは(ウンコで)重い空気を察知して、少年たちに「君たち学校送れちゃうね!大変だ!」とわざと明るい声で話しかける。少年たちも「僕たちのことを下で友達が待ってるんだよね」と、ほのかに生まれる連帯感。
しばらくするとエレベーターのスピーカーから「へーいへーい」と誰かの声がして、サラリーマンが「お前だれだ、おお、◎◎か。俺は◎◎だよ。20階あたりで動かなくなってる」仲良しのスタッフらしく、そのトークから3分くらい経ったら動き出しました。
ようやくロビー階に着くと、マンションのスタッフさんが3人くらい心配した顔で待っていて、「お~」「あ~」とか言ってる。今回のヒーロー、サラリーマンは興奮冷めやらない感じで、何かしゃべっていた。
これ、私だけだったらどうなってたんだろうーーー。

地下鉄で謎の楽器を演奏するおじさん

遅刻した子供たちを送り届け、その後恐る恐るもう一度エレベーターに乗って部屋に戻ろうとすると、またいつものように知らないアメリカ人が声をかけてきたので「さっきこのエレベーター止まったんだよ、ぼくたち乗ってたんだよ」と若旦那が言うと、「えっ!それ私の仕事なのに~!いっつも止まるエレベーターに乗っちゃうのよね」とアメリカンジョークを飛ばしてニコニコ自分の階で去っていきました。
そんな止まるの??今思えば、うちの家族以外そんなに慌てた様子がなかった。そんなに止まるなら簡易トイレを置いてほしい。あと20分くらい閉じ込められてたら、MU5(マジでウンコでる5秒前)だったから、ミッションインポッシブルみたいに天井の板をぶち抜いちゃうところだった。ぶち抜いてエレベーターの上に登って用を足すところだった。そしてダイハードのマクレーン刑事の如く、ウンコ爆弾をエレベーターの下に投げるか。それだな。いやはや、これから暢気にエレベーターを乗れなくなったな。

観客少なめ

 写真はこないだ行われた小学校のダンス発表会。
学校の先生ではなく、ダンス協会の人を講師として呼んで習っているらしい。音楽もキーボーディストが来て生演奏。
子供達はAのダンス、Bのダンスと覚えさせられていて、客席の親に「Aがいい?Bがいい?」と講師がインタビュー。「B.A,B Bで挟むのね!オッケー、私は挟むのが大好き!オレオが大好きでーす!」講師のMCが伸び伸びとしている上、「A,B,B,A、アバね!アバで行くわよ!」と突如アバのダンシングクイーンで子供たちが踊る羽目になったり、子供達が聞いたことあるような曲で踊ったあと「ハイ!曲名はー?」と親にマイクを向け、「living on a player!!」とレスポンスする親たち。親向けに懐メロで攻めてくれた模様。ボンジョビの曲はウルトラソウルみたいなものとみた。

 他にも踊ってる最中に誰かの使用済みティッシュが落ちて、講師が蹴って「ティッシュサッカーよ!それ!!それ!!ゴール!!」と舞台袖までドリブルしたり、だいぶフリースタイル講師であった。あんな人になりたい。
 「今のダンスで誰がドラマティックだった?」と一人一人に聞いていき、特定の子だけ褒められるのかと思いきや結局全員が他の誰かを褒めて、全員が褒められて、いい雰囲気であった。全く完成度は低かったけど、まあ、小学生のダンスは完成度とかどうでも良かったことを思い出した。
 最後に恒例らしいエンドソング「サンキューティーチャー!サンキューオーディエンス!サンキューミー!!」って歌いながら踊り狂う先生と子供が良かった。あれ、家でもやりたい。

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