anan買う日って来るんだ。
ananオモコロが表紙のやつを買った。
多分、人生初のananだと思う。
買っといてあれだけど、初のananがオモコロってちょっとやだな……。と今更になってじわじわきいてくる。
こんなんなら昔好きだったアイドルが表紙を飾ったとき買っておけばよかった。(そのころにはもうそのアイドルの事が好きではなくなっていたので、買わなかった)
そもそも買うつもりがそんなになかった。
買ってどうするんだ……という気持ちの方が強かったからだ。(あと発売日普通に体調が悪かった)
だから、買えたらいいか……ぐらいの気持ちでいた。
発売日の翌日に一応近所の小さな本屋を覗いたけど、普通のやつしかおいてなかった。
それから本屋に行くのを忘れてたりだった。
一駅乗ってでかい本屋に行く元気がなかった。
で、ずっと「どうするんだ……買うのか……やめるのか……買ってどうするんだ……ただでさえ家は物で溢れかえってるのに……けど……」みたいな気持ちで日々を過ごしていた。
そしたらnoteで「売り切れてる」と書いている人がいた。
え、まじ?
……探すしかない。
思わず着替えて家を出る。一駅のってでかい本屋に向かった。
売り場を覗いてもない。アイドルが表紙を飾っているバックナンバーは大量にあるのにオモコロはない。脱出!
探しにくい本屋に行く。ない!次!
たまーに漫画を買う本屋に行く。ない!次!!
小さい本屋に行く。ない!次!!!
地下にあるでかい本屋にたどり着いた。たまにしか来ないので広すぎてどこに何があるかさっぱり分からない。あと人が多過ぎる。
ところでananってジャンル何?エンタメ?
店員さんに聞こうか……「ananってどこにありますか?オモコロのおじさんたちが表紙になっているやつが欲しいんですけど」
あっだめだ。恥ずかし過ぎる。聞けない。
機械で探そうと、「あんあん」で入力して探すといかがわしい本と思われるものしか出てこない。ちきしょう。もうええわ。
人混みの中、案内板を見てようやく雑誌コーナーに到着する。
いや、でももうないでしょ………。
あった。
いやあるんかい。
人気のため1人1冊というポップまでついている。
このとき、「やったー!ついに見つけたぞ!嬉しい!!」という気持ちでは全くなくて、
「本当にあるんだ……見つけたから買わないと……これいくらするの?790円……本当にこれ買うんだ……」と驚きと信じられなさでいっぱいだった。しばらく棚の前で佇んでしまったもの。
隣で立ち読みしている人に「こいつ、これ買うんや」って思われるのかなーとか感じながら手に取る。
ほんとにあるんだ。
フラフラとした足取りでレジに向かう。ほんとにこれ買うんだ。わたし。この本存在するんだ。
だってマジでないと思ってたからね。無駄に本屋をハシゴして「やっぱりないわ!ははは!しゃーない!」って言いながら帰る気まんまんだったからね。
レジで店員さんに「有料の紙袋はどうされますか?」と聞かれて思わず着けてくださいって言ったものの、「ヨレ防止のために袋に入れてから紙袋に入れますね」と言われ、そんなご丁寧に……と思いながら人の多い地下をふらふら歩いて帰った。これは二重に梱包されるような本なのだろうか。疑問が浮かぶ。
なんだか現実味がない。
まだ読んでない。
いつ読もう。
嘘かと思って袋の中を確認する。
オモコロの5人が表紙だった。
ほんものだ。
また紙袋にしまった。
まじでいつ読もう。