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好きなぶんだけ
食べきれない訳ではないけれど、ここで食べるのをやめておきたい、と思うタイミングがある。大抵のこり、ふたくち、みくち。残してしまうのはもったいないから、えいや、と食べる大人になったけれど、ほんとは食べない方が、身体にとっては気持ちが良いから、なんとなく、苦しくてかなしい気持ちになる。こんな時に、君がいればなあ、といつも思う。わたしの残す、ふたくち、みくちを、誤差の範疇とでもいうように、にこにこで、ぺろりと平らげてしまう。そんな懐の深さがとてもすきだ。大きな胃袋にはやさしさが詰まっているし、なかなか取れないと嘆いている、うきわのようなお腹の皮下脂肪はところどころ、私への愛でできていると思う。