スーツの「ベント」違いと選び方
皆様こんにちは。
2025年もスタートし約3週間ほど経ちましたが、スーツの新調をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スーツを購入する際に、既製品でもオーダー品でも
ジャケットデザインの「センターベント」、「サイドベンツ」はどういった違いがあるのか。そもそもなぜ付いているのか。
なんて疑問に思った事はありませんか?
今回は、意外と知らないベントの違いなどについて解説していきます。
そもそもベントとは?
スーツのジャケットの後側の裾部分に入っている切れ込みのことで、
通常1本~2本入っており、主に動きやすさを確保するためにあります。
よく目にする代表的なベントの種類としては、
「センターベント」、「サイドベンツ」、「ノーベント」があり、今回はこの3種類についてご紹介していきます。
●「センターベント」について
センターベントはジャケットの後側の切れ込みが真ん中に1本入っているデザインです。
背景としては昔、馬に乗る際にジャケット(昔はコートのような長い丈感)の裾がもたつかないように真ん中に切れ込みを入れて裾が左右にキレイに流れるようにされた工夫が始まりと言われています。
日本では、センターベントを「馬乗り」と言っていたそうです。
上記歴史背景もあり、スポーティーさであったり、スッキリとした印象があり、特に着丈が短めなスリム系スーツと相性が良いです。
また、既製品を含めても1番多いデザインの為、定番のスーツデザインとなっています。
センターベントは、ベーシックなスタイルにしたい方や細身でジャケットの丈感も短めがお好みの方はお選びいただくと良いかと思います。
●「サイドベンツ」について
サイドベンツはジャケットの後側の切れ込みが左右に入っているデザインです。また、切れ込みが2本の為、ベントではなくベンツとなっています。
背景としては、所説はあるかと思いますが、
その昔に西洋で騎士が腰にサーベルとよばれる剣を腰に携帯していました。
その際に上着(軍服)を着用していても剣の抜き差しがスムーズに
できるように採用された話が有名です。※所説はあるかと思います。
日本では、サイドベンツを「剣吊り」と言っていたそうです。
センターベントよりも引っかかる感じも少なく動きやすくなっており、
ヒップ周りがしっかりしている方へおすすめのデザインです。
また、英国スーツでも多く採用されている為、クラシカルな雰囲気や落ち着いた印象を出したい方はお選びいただくと良いです。
近年は、クラシック回帰のトレンドもありサイドベンツのスーツも多く見かけるようになりましたね。
●「ノーベント」について
センターベント、サイドベンツと違って切れ込みが無く
動きやすさなど機能性をあまり必要としない
タキシードなどのフォーマルウェアに使用されるデザインです。
ベントの中では最もフォーマルなデザインなので、
基本的には礼服やタキシードでお選びいただくと良いです。
また、既製品では中々見かけないデザインなので、
スーツでもよりエレガントな雰囲気を出したい場合や
オーダー時、デザインに遊びを効かせたい場合などに
お選びいただくのも良いかと思います。
注意点としては切れ込みがない分、ジャケットのサイズ感がタイトな場合は、お尻周りが窮屈に感じたり、つったようなシワも入りやすいです。
ノーベントにする場合は、ベーシックなサイズ感がおすすめです。
いかがでしょうか。
代表的なベントの違いや選び方についてご紹介させていただきました。
選ぶ際のある程度の参考基準はございますが、
スリムなスーツだからサイドベンツがNGなどは無く、
TPOやお好みでお選びいただいて全く問題ないかと思います。
スーツ購入時にベント選びの参考にしていただければ幸いです。
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