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シュクメルリが帰ってくる

基本的に夕食は松屋を食べて生活しています。僕は松屋のことをたった一つのかけがえのない食卓と認識していますが、松屋は「みんなの食卓でありたい」と言って憚りません。やめろよ。俺だけを見てくれ、松屋。

夜、いつものようにホーム松屋に焼き牛めしを買いにいくと、店舗入り口の告知ポスターが目に飛び込んできました。

戦慄。あの忌まわしきメニュー『シュクメルリ鍋定食』が復活を遂げようとしていました。2020年の冬にこの世に産み落とされ、ジョージア料理を散々に貶めた狂気のメニューが、この2021年冬、再びみんなの食卓に帰ってきます。

週に5回以上松屋で食事をするような生活を送っていない皆様にとっては、『シュクメルリ』という言葉自体、馴染みのないものかもしれません。シュクメルリがどういったものなのか、松屋のプレスリリースより引用します。

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ジョージア発、松屋でバズったあのメニューが復刻!
"世界一にんにくをおいしく食べるための料理"
松屋にて、2021年1月19日(火)より「シュクメルリ鍋定食」を復刻発売いたします。
『シュクメルリ』とは、鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ"ジョージア国"の郷土料理で、北にロシア、東にアジア、西にヨーロッパ、南に中東という位置のジョージア国は、様々な地方の特性を含んだ料理が多く、日本人の口に合う美味しい料理がとても多いと言われております。

この通り、シュクメルリは鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ、ジョージアの郷土料理になります。それを松屋が日本のごはんに合う形でアレンジした鍋料理が『シュクメルリ定食』というわけです。一般の方は「鶏にニンニクおいしそう!」なんて思うのかもしれません。(重度の松屋ユーザにとっては、この組み合わせの時点で最大級の警戒を強いられるのですが。)

私は2020年1月に初めてシュクメルリ定食を食べました。その時の感想を振り返ります。

松屋の駄目なところ全部入りセット。『あり得ないほどのニンニク臭い虚無』というのが僕のシュクメルリ定食に対する評価です。とにかくニンニクの味・匂いがエグい。チューブのすりおろしニンニクをそのままドボドボ入れたような品のないニンニク臭が、それ以外の要素である鶏肉、クリームソース、さつまいもをすべて虚無に変える。

一応鍋料理形式になっており、食事中も加熱され続けるのですが、過剰なニンニクの風味が改善されるわけもなく、ただただクリームソースが焦げていきます。アツアツのニンニク地獄を長く楽しませてくれる松屋の配慮でしょう。ふざけやがって。

もちろん皆様にお薦めできないんですが、地獄の一端を垣間見たい方は自己責任でお求めいただければと思います。なお、食べてから半日以上口が信じられない程ニンニク臭くなるため、人に会う予定があるときは絶対にやめましょう。マップ兵器としての性能は最高なので、あえて距離を置きたい人間がいれば、事前に食べていくという使い方もできるかもしれません。各位、自己責任でどうぞ。

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