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【ポケモンSVダブル】ヘイラッシャ対策7選【対策の対策も】

不本意ながら年始の仕事始めRTAで好成績を残せた今日この頃です。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

去る1月5日、ポケモンSVのランクバトルシーズン1が終了しました。
ポケモン界では通例、このタイミングで上位構築を中心にパーティ構築記事が一気に公開されます。

というわけでダブルの上位構築はどんなもんかな、と見たらそこに待っていたのはすしざんまい。

"寿司に勝てなければ今の環境では勝てない"と言っても全く過言ではない状況になっています。

というわけで今回のテーマは「シャリタツ+ヘイラッシャ」。
いわゆる寿司コンボ、特にその対策についてまとめていきます。
さらにはその対策に対して、寿司側はどのように対策しているのか、つまり"対策の対策"についても触れていこうと思います。

今回書くのはある程度知れ渡っている、普通の話ばかりになると思います。
ですが、初心者の方で何か見落としていた所が補完できていたり、上級者の方の思考の整理の助けになっていればいいなと思います。

以下の文章では何度も何度も同じ用語が登場すると思われるので、以下の略記をお許しください。
合体:シャリタツのとくせい「しれいとう」が発動すること。
着地:合体後にヘイラッシャが倒れ、シャリタツが場に戻ってくること。
寿司:合体後のシャリタツ+ヘイラッシャコンビ。またはそれを使っているプレイヤー。

※これらは正式名称ではないため、このnote以外では通じない可能性があります。

多分これだけ略しても気を抜くとかなり鬱陶しい文章が出来上がってしまうと思われます。頑張って気を付けます…

あとここから敬体と常体を入れ替えます。


寿司対策① くろいきり

書き終わってざっと見たら「さすがに文章ばかりでキモイー」となったので各章に画像を挟むことにしました。

恐らく最もメジャーな寿司対策。
主な使い手はヤミカラス、ゲンガー、シャワーズ。
ヤミカラスは優先度+1なのでどんな状況でも先にリセットがかかる。
ゲンガーは最速寿司に抜かれるが準速寿司よりは速い。
シャワーズは水無効で耐久もあるので1回くらいは動ける。

くろいきり対策

黒い霧を寿司側が明確に拒否することはできない。
決して強力とは言い難い技にスペースを割かせていること、あるいはその選出を強要していることそのものが強みで、あえて言うなら寿司を出さないことが一番の黒い霧対策と言える。

したがって、さらに踏み込んで黒い霧対策対策を考えるなら、寿司がいなくとも黒い霧を有効活用できるようなパーティを組むことが挙げられる。
12月の前半に大流行していた、流星群やゴールドラッシュの能力ダウンを黒い霧でリセットする構築はその代表例。

1月現在その手のパーティが若干下火なのは、寿司以外のパーティとの単純な構築パワー勝負になった時に一歩劣るためだと思われる。

寿司対策② クリアスモッグ

な阪関無

こちらも黒い霧同様、合体時に上昇する寿司の能力をリセットするタイプの対策。

主な使い手はコータス、グレンアルマ、モロバレル、トリトドン。
コータスはトリルエース枠として非常にメジャーなポケモン。
モロバレルやトリトドンは水技を防ぎつつ持ち前の耐久で強引にクリアスモッグを差し込める。
グレンアルマは新ポケモンならではの意外性が売りだったが、最近はさすがに少し有名になってきたか。

一応ゲンガーも使えるが、黒い霧の方が確実性が高い。
選ぶメリットが薄いと思われる。

クリアスモッグ対策

黒い霧に近い技だが、当たった相手のランクのみをリセットするということで、若干挙動が異なる。
そのため毒タイプの攻撃技であるこの技を受けないようにすることで対策できる。
具体的には①鋼テラスタル②身代わりを先に張る、のどちらかでランクリセットを防ぐことが可能。

また、黒い霧同様にこの技も基本的なスペックは低い。
そのためここに枠を割かせていることに満足し、寿司を出さないというのも理屈としては正しいと思う。

寿司対策③ 固定ダメージ技(いのちがけ・がむしゃら・みちづれ)

命がけの使いどころは慎重に。

みちづれだけ方向性が少し違うが、同系統として今回はまとめることにする。
主な使い手はコノヨザル(いのちがけ)、昼ルガルガン(がむしゃら)、ゲンガー(みちづれ)。
他にもタイカイデンや各種ケンタロスががむしゃらを使えたり、グレンアルマ、サーナイト、ミミッキュがみちづれを覚えたりするのでパーティの組み方次第ではこの辺りからも飛んでくる可能性はある。

固定ダメージ対策

いのちがけは身代わりが明確な対策になるが、いのちがけを持っているコノヨザルはだいたいスカーフ持ち。
素で対面してしまった場合は間に合わないことも多い。

なお、HP無振り寿司でもコノヨザルのHP振りいのちがけを耐えられる。
これは寿司側猿側どちらを持っても重要な事実となる。
たとえばサルいのちがけ→寿司眠る→サルの相方攻撃なんて順番になったら目も当てられない。

HP1がむしゃらは多くのケースで身代わりを張っても壊されるだけなので、いのちがけと違い身代わりは対策にならないことがほとんど。
パーティの他の要素で露払いしておくか、対面してしまった場合には使用できるポケモンをできるだけ弱らせないように立ち回る必要がある。
ヘイラッシャが連続技を覚えないので、どこかで割り切ることも大事かもしれない。

一応いのちがけもがむしゃらも霊テラスタルで避けることができる。
しかしわざわざこのためだけに採用するタイプではないと思われる。

みちづれは第7世代以降2ターン連続での使用ができなくなっているので、その辺りを踏まえての択ゲーになる。
こちらもがむしゃら同様、できるだけ触らないのが対策になるだろう。

寿司対策④ 寿司

寿司対策はハンムラビ法典にも書かれている。

"目には目を"という言葉が生まれてから3000年以上。
ついに人類は"寿司には寿司を"という次元まで到達した。
これを人類の進化と呼ぶのはさすがに社会学者に怒られるだろう。

天然であれば一応対策にはなっているので寿司である必要は無いが、他の天然持ちが寿司と相性が悪いのも事実。
合体しない寿司(このnoteにおける寿司という言葉の定義上、それはただのヘイラッシャなのだが)も一応ここに含んでおく。

寿司対策

「"寿司対策の寿司"の対策について書く」という意味不明な状況にただただ困惑している。
とりあえず深く考えずに寿司ミラーについて書いていこう。

まずミラー最強の寿司筆頭は地割れ持ちだろう。
シングルよろしく地割れの撃ち合いになることもある。
"合体寿司は交換できない"という性質上、なんならシングルよりもタチが悪い。
地割れゲーが嫌なら飛行テラスタルで拒否することになる。
相手の寿司が飛ぶことも考慮しておくべきだろう。

また、合体せずにヘイラッシャ単体で対策をするという構築もシーズン1上位パーティからは多く見られた。
この場合でも地割れで突破を試みることがある。
その他にも、あくびを入れて眠らせることで相方と力を合わせて頑張って殴り勝つという処理ルートを取ることもあるようだ。

これを受ける方の寿司側にも身代わりを張ったり、寝言を仕込むことで眠りターンを有効活用するという対策の対策の対策(?)がある。
…すしざんまいもここまで極まると訳が分からない。
書いている私自身、もはや何を書いているのか分からなくなってきた。
次に進もう。

寿司対策⑤ ものまねハーブ+スキルスワップ

ものまねハーブの食レポをするプロレスラーC氏。

個人的に最も必殺技感のある対策がこれ。
ちなみにこれは私がSV環境で最初に構築したパーティでも採用していた。

合体時の能力上昇をものまねハーブでコピーし、スキルスワップで天然を貰い受けることで相手の能力上昇を無視してしまおうというコンボである。
フリーライドした上に元々乗っていたヤツを蹴落とす、と表現するとかなり極悪なことをやっているように感じられる。

主な使い手がいるほどメジャーな戦術ではないが、ある有名プレイヤーが構築記事を上げた関係で今はリキキリンが有名かもしれない。
上のリンクの通り私はイエッサン♀でやっていた。
ちなみにシーズン2でマスターボール級へ上がるのに使ったパーティではブラッキーを使用した。このコンボ好きすぎでは

能力が大幅に上がるのでアシストパワーと組み合わせたくなるが、例のパーティ解説記事を読む限りでは、リキキリンの場合ハイパーボイスで十分とのこと。

イエッサンやブラッキーで使っていた側の実感として非常に良く分かるが、アシストパワーまで採用してしまうと汎用性が大幅に低下して寿司相手のピンポイントメタになりがちである。
(実際それでも十分にパーティとして成立するくらいには現在の寿司対策の重要性は高い)

ものまねスワップ対策

一度コンボが始まってしまうと防ぐことは難しい。
素早さ上昇も含めてコピーされるので、種族値35のヘイラッシャがスキルスワップを防ぐ手段は基本的に無い。

したがって怪しいポケモンはあらかじめ他のポケモンで倒しておいたり、そういうポケモンがいない隙を見つけて合体するなど、プレイングで補っていくしかないと思われる。

ちなみにスキルスワップはSVで多くのポケモンが新たに覚えられるようになった技の一つ。
変なポケモンにコンボを決められないよう、寿司を使うかどうかに関わらずスキルスワップを覚えるポケモンの一覧には目を通しておこう。

https://yakkun.com/sv/zukan/search/?search=1&move=285&final_evo=1

ニンフィア、マリルリなどの特性への依存度が高いポケモンも対策できる。
寿司構築に限らず要注意である。

寿司対策⑥ 状態異常

物理攻撃を受けたキラフロルの擬人化。

火傷、毒、呪いなどのスリップダメージで寿司を処理するルート。
あるいは眠らせることで数ターン稼ぎ、その間にどうにか処理するルートの2種類が存在している。

鬼火は使用できるポケモンが多いが、素早さに優れるドラパルトが祟り目と共に採用している構築が散見されるようになってきた。
火傷になったとしても種族値100のタイプ一致威力120技が飛んでくるので引き続き油断ならない状況であることは注意が必要である。

毒に関しては毒そのものを撒くよりも、マスカーニャで毒びしを撒いたり、キラフロルで置いておくタイプの構築がよく見られる。

呪いは使用者がゴーストタイプに限られ、あまりメジャーではない。
1月現在ではミミッキュが使いがち。

いずれも即効性のある寿司対策ではないので、なんとか盤面を維持する必要がある点は構築時点で注意が必要。

眠らせるルートの場合、キノコの胞子という最強技を使いこなすモロバレル、複眼眠り粉のビビヨン、④でも触れた寿司ミラーでの欠伸などが主要なところ。

状態異常対策

そもそもポケモンというゲームは状態異常対策を多かれ少なかれする必要がある。
そのノウハウも寿司とは比べ物にならない歴史がある。

寿司で採用できる対策としては、ラムの実を持つ、眠る、身代わりを貼るなどになるだろう。
また、キノコの胞子や眠り粉には草テラスタルで対抗できる。
④でも触れたとおり、自ら眠って寝言で戦うという選択肢もある。

寿司対策⑦ 急所

その昔、ちょっとだけやってました。

不利なランク上昇を無視する急所ヒットにより、問答無用で寿司を倒す戦術である。
もちろん素で急所に当たることを祈るのはあまりにも無策なので、できるだけ可能性を高める必要がある。

主な使い手は専用技が急所必中のマスカーニャのみ、…だったはずなのだが、大型大会で結果を残した気合溜めピントレンズサザンドラもメジャーどころと言えるだろう。

例の結果を受けて調べてみて、意外と気合溜めを覚えるポケモンが多いことに驚いたのは筆者だけではないだろう。

急所対策

基本的に寿司に出来ることは無い。
強いて言うなら急所に当たっても痛くないようにテラスタルでタイプを書き換えることになる。
ここでも強い飛行テラスタル。あるいは常に強い鋼テラスタル。

テラスタルを切らない場合、パーティ単位でマスカーニャを自由にしないとか、サザンドラに気合を溜めさせないとか、流星群を連打させないということを徹底することになる。
そもそも寿司構築に限らず、この辺りの多く採用されがちなポケモンが暴れないように構築を組むのはこの環境の大前提と言えそうだ。

最後に

(ここからまた敬体に戻ります。書いている側としては割と自然な流れなんですが、読む側としてはどうなんでしょうかこの感じ)

というわけで思いつくままに書いたため順番がちょっとアレですが、寿司対策7つとその対策の対策について書いてみました。

寿司が強い環境がいつまで続くのかは正直分かりませんが、2月のパラドックス解禁程度ではマイナー落ちすることはまだないでしょう。
まだまだ長いお付き合いになりそうです。

ちなみにこの記事は筆者が何かを思いついた場合に加筆・修正される可能性があります。
今作のアカデミーのモチーフとなったサグラダファミリアよろしく、永久に作り続ける記事…にはさすがにならないでしょうが。

それではまた。

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