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【Dota2】今シーズン最後のメジャーを前に4チームのTI出場が確定!残りの枠を狙うチームは?【プロリーグ】

他の趣味にかまけていて2022年シーズンの第3回リーグ戦期間中は記事を出せませんでした。
相変わらずそんな感じで、無理なく思い立ったタイミングで執筆している私です。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

さて、リーグ戦→メジャーのサイクルを年間に3回行ってTI出場枠を決定する今年のDPC。
3回目のリーグ戦が終わり、10月に開催されるTI2022へ向けて、いよいよ佳境に入ってきました。
タイトルにも書いた通り、現時点で4チームのTI出場が決まっています。

どのチームがシンガポール行きを確定させたのか。
そして最後のメジャーで残った8個のイスを争うチームはどのチームなのか。
さっそくみていきましょう。

TI2022出場確定チーム

1. Thunder Awaken

今年の成績:
リーグ戦(南アメリカ地区):1位→1位→1位
その他の加点:ストックホルムメジャー5位

過去のTI最高成績:17位(2021年)
※Thunder Predetor名義で出場

ストックホルムメジャーでの活躍も記憶に新しいThunder AwakenがDPCポイントの暫定トップ。

南アメリカは世界的に見るとレベルが下に見られがちな地域ですが、ストックホルムメジャーでは5位。
世界の強豪を相手に互角以上に渡り合えることを示しました。

前回TIには出場したものの、俗に"空港送り"と呼ばれる総当たりラウンド最下位での敗退。
メインステージ進出はなりませんでした。
今年は雪辱の年。

2. PSG.LGD

今年の成績:
リーグ戦(中国地区):1位→1位→4位
その他の加点:リージョナルファイナル優勝2回

過去のTI最高成績:2位(2018・2021年)

最強の国の最強チームが堂々のTI出場確定です。
もはやこのチームについて今さら語る言葉はありません。
TIに出場できたからOK、なんて立場はとうの昔に過ぎました。
初出場で3位となったTI2012から今年で10年。
目指すはもちろん、頂点ただ一つ。

3. TSM

今年の成績:
リーグ戦(北アメリカ地区):2位→2位→4位
その他の加点:リージョナルファイナル優勝1回・ストックホルムメジャー準優勝

過去のTI最高成績:13位(2021年)
※Team Undying名義で出場

いつもの北米3強の争いに加え、nounsというチームも上位争いに入ってきた第3回リーグ戦では少し遅れを取ったTSM。
アーリントンメジャーの出場権は逃しましたが、ストックホルムメジャーでの準優勝で得たポイントがとても大きく、TI出場を確定させました。

前回TIではEGとの死闘を演じるなど、総当たりラウンドを掻き回してくれましたが最終結果は13位。
今年はスポンサーも獲得。
メジャー準優勝チームとして、昨年を上回る結果が欲しくなるところです。

4. OG

今年の成績:
リーグ戦(西ヨーロッパ地区):4位→1位→3位
その他の加点:ストックホルムメジャー優勝

過去のTI最高成績:1位(2018・2019年)

ストックホルムメジャーを制した新生OGが現時点で最後の当確チーム。
西ヨーロッパのリーグ戦でもコンスタントに好成績を残しており、もはや彼らを新人チームだと見ている人はいないでしょう。

直近のリーグ戦では同じようなドラフトに立て続けに負けていて、OGファンボの筆者としてはちょっと気になっています。
アーリントンでは、そこを克服できているのかが最初のチェックポイントになりそうです。

前人未到のTI優勝2回を誇るチームではありますが、メンバーは5人全員が入れ替わっています。
過去の栄光は武器か、足枷か。

TI2022出場未確定チーム

ここからはDPCポイントでのTI出場が懸かっているチームを紹介します。
可能性が残っているのは全部で15チームで、残る8個のイスを争います。

もちろん各地区の予選枠やワイルドカード枠など、まだ他の選抜も残っているため、ここで落ちてもまだまだ復活はあります。
しかしそれらの枠は非常に狭き門。
まずはアーリントンメジャーで好成績を残し、そのままTI出場を決めてしまいたいでしょう。

現在のDPCポイント順、つまりTI出場に近いチームから順番に紹介します。
チーム数も多いので、ここからはコメント控えめでお送りします。

1. beastcoast

今年の成績:
リーグ戦(南アメリカ地区):3位→2位→2位
その他の加点:リージョナルファイナル優勝1回・ストックホルムメジャー5位

過去のTI最高成績:13位(2021年)

出場確定チームと比べてもほぼ遜色のない成績で、よほどの不運に見舞われない限りはDPCポイントでのTI出場になると見られています。
昨年TIでは振るわなかった南アメリカ勢ですが、今年はメジャーでの活躍もあり、期待できそうです。

2. Tundra Esports

今年の成績:
リーグ戦(西ヨーロッパ地区):3位→4位→1位
その他の加点:ストックホルムメジャー3位

過去のTI最高成績:出場無し

攻めの姿勢を明確に打ち出しているチームで、20分台はもちろん、17分決着という試合もリーグ戦では見られました。
成績もDPCポイントも十分で、このチームも概ねTI出場を手中に収めつつあります。

3. Gaimin Gladiators

今年の成績:
リーグ戦(西ヨーロッパ地区):2位→2位→6位
その他の加点:リージョナルファイナル優勝1回・ストックホルムメジャー4位

過去のTI最高成績:出場無し
※前身となったViking.ggやTeam Tickles時代にも出場無し。

今シーズンを通して安定した成績を残していた彼らでしたが、最後のリーグ戦で突然の大ブレーキ。
Div2降格のかかったタイブレークマッチこそなんとか踏みとどまったものの結果は6位。
この章で紹介する15チームの中では唯一、アーリントンメジャーへの出場権がありません。
TI出場が確定するかどうかは他チームの結果待ちとなってしまいました。

4. BOOM Esports

今年の成績:
リーグ戦(東南アジア地区):1位→2位→1位
その他の加点:リージョナルファイナル優勝1回

過去のTI最高成績:出場無し

今年のリーグ戦では東南アジア最強のチームとして最前線を走り続けました。
シーズン途中・大会中のメンバー変更による減点ルールの影響もあってこの位置です。
ストックホルムメジャーでは無念のプレーオフ1回戦敗退でポイント0。
アーリントンではポイントも実績も手に入れたい。

5. Evil Geniuses

今年の成績:
リーグ戦(北アメリカ地区):3位→1位→1位
その他の加点:リージョナルファイナル準優勝1回

過去のTI最高成績:1位(2015年)

北アメリカ最強のチームとして長年君臨し続けていますが、ストックホルムメジャーでは(参加チーム奇数という不運があったとはいえ)屈辱の最下位。
Storm spiritの呪縛から解き放たれ、今度こそDPCポイントを持って帰りたいところ。

6. Fnatic

今年の成績:
リーグ戦(東南アジア地区):2位→1位→3位
その他の加点:ストックホルムメジャー7位

過去のTI最高成績:4位(2016年)

長年東南アジアで戦っていて、気が付いたらいい感じの位置にいるチームという印象のあるFnatic。
今年も気が付いたらいい感じの位置にいます。
後はアーリントンでもいい感じの位置に入るだけ、でしょうか。

7. Team Spirit

今年の成績:
リーグ戦(東ヨーロッパ地区):1位→2位→3位
その他の加点:リージョナルファイナル優勝1回

過去のTI最高成績:1位(2021年)

世界情勢の煽りも受けてか、かなり苦しい戦いが続く東ヨーロッパ地区。
DPCポイントは地区内1位ですが世界ランクはこの位置。
ディフェンディングチャンピオンとして、本戦出場は逃せません。

8. Team Aster

今年の成績:
リーグ戦(中国地区):2位→3位→2位
その他の加点:リージョナルファイナル準優勝1回

過去のTI最高成績:13位(2021年)

ポイントは中国国内2位ですが、同1位のLGDがポイントを集めすぎているため、AsterはTI当落線上ギリギリのこの位置。
もちろん全く保証のない場所になるため、メジャーでの上位進出は必須条件になります。
今シーズン初めてメジャー参戦となる中国勢の戦いぶりに注目です。

9. Team Liquid

今年の成績:
リーグ戦(西ヨーロッパ地区):1位→3位→2位
その他の加点:リージョナルファイナル準優勝1回

過去のTI最高成績:1位(2017年)

いつもお世話になっている、もちろん今回の記事を書くにあたってもバンバン参照している世界最高のeスポーツ情報サイト、Liquipediaの運営でもおなじみのチーム。本当にありがとうございます。
西ヨーロッパのレベルを考えれば成績は決して悪くはないはずなんですが、ポイントが足りないのは事実なのでしょうがない。
はたしてTIへと"コマ"を進められるでしょうか。

10. Royal Never Give Up

今年の成績:
リーグ戦(中国地区):3位→4位→1位
その他の加点:リージョナルファイナル準優勝1回

過去のTI最高成績:7位(2019年)

2018-19年時点ではPSG.LGDに在籍していて、TI準優勝、TI3位を続けて経験したメンバーが3人も所属しているネームバリュー抜群のチーム。
その圧倒的な国際大会の経験値で、逆転でのTI出場を目指します。

11. Outsiders

今年の成績:
リーグ戦(東ヨーロッパ地区):3位→5位→1位
その他の加点:リージョナルファイナル準優勝1回

過去のTI最高成績:5位(2015・2017・2018・2021年)
※Virtus.pro名義での成績

東ヨーロッパの古豪、Virtus.proがオーナーの国籍問題などでチーム名変更。
元の白熊に戻れる世界情勢になることを願わずにはいられません。
今のロゴもカッコいいですけどね。

12. Quincy Crew

今年の成績:
リーグ戦(北アメリカ地区):1位→3位→2位
その他の加点:無し

過去のTI最高成績:7位(2018年)
※VGJ.Storm名義での成績

北米3強の一角ですが、リーグ戦以外のポイントに恵まれずこの位置。
この辺りからポイント不足が顕著になってきて、メジャー5位(515ポイント)になってもTI出場には足りない可能性が出てきます。

13. Xtreme Gaming

今年の成績:
リーグ戦(中国地区):Div2→2位→3位
その他の加点:無し

過去のTI最高成績:出場無し

世界屈指のミッドプレイヤー、Paparaziを擁するチーム。
今シーズン開幕時はDiv2のチームで、正直ポイント不足は否めません。
しかし1期でDiv1へと勝ち上がってからは激戦の中国リーグでしっかり上位を確保しています。
このくらいの順位にいるチームをついついダークホースとして紹介したくなりますが、このチームをダークホース扱いするのはちょっと失礼なのかもしれません。

14. Natus Vincere

今年の成績:
リーグ戦(東ヨーロッパ地区):5位→5位→2位
その他の加点:無し

過去のTI最高成績:1位(2011年)

栄光のTI初代王者、通称Na’Vi。
現時点での当落ラインから600ポイント近く離れており、TI出場権を得るには(他チームの結果次第ですが)メジャーで優勝~3位の成績が要求されます。
かなり厳しい立場にあることは間違いないですが、世界が後押しする青と黄色の旗が、奇跡を起こすかもしれません。

15. Talon Esports

今年の成績:
リーグ戦(東南アジア地区):Div2→Div2→2位
その他の加点:無し

過去のTI最高成績:出場無し

2021年11月に結成したばかりのチームで、メンバー変更をしながらDiv2を勝ち抜けたと思ったら突然Div1で2位となり、メジャー出場権を獲得しました。
もちろんこのチームもTI出場のためにはトップ3以上は絶対条件。
正直厳しいと誰もが思っていますが、ある意味シンデレラストーリーの準備は整ったとも言えます。

最後に(アーリントンメジャーについて)

チーム紹介で何度も何度も言及した今年最後のメジャー大会、アーリントンメジャーは8/4~8/14の11日間、アメリカのアーリントンで開催されます。

日本との時差は夏時間込みで14時間。ほぼ昼夜逆転です。
まだ詳しいスケジュールは出てませんが、ほとんどの試合でリアタイは厳しいだろうなと思っています。

大会方式はいつものメジャーやTIなどと同様に、2部構成で行われます。
・BO2の総当たりラウンド
・ダブルエリミネーショントーナメント

総当たりは9チーム×2グループ。
各グループ1~4位はプレーオフの勝者側トーナメントに進出。
5~6位は敗者側トーナメントに回ります。
7~9位は敗退です。

ダブルエリミネーショントーナメントについてはここでは説明しません。
日本ではマイナー寄りな形式ですが、微妙にマイナーなおかげで解説はそこかしこにあります。
私の記事でよければこちらの過去記事をご覧ください。
(『3.2 メインイベント』の辺りで説明しています)

というわけで今回はTI出場が確定したチームと、出場可能性が残っているチームの紹介でした。
プレイヤーへの言及が少ない浅めの紹介になってますが、正直全地区の全チーム紹介するとなると、このくらいのクオリティになることはお許しください。
ぶっちゃけ一試合も見たことないチームも紹介しました。

それではまた。

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