免許合宿day5「朝食は超ショック」
5:00
Kenが部屋の中を歩く音がして目覚めてしまった。そんな私に対して、Kenが「○＊〆¥$%☆#〒」と言っていた（眠くて聞き取れなかった）ので、「うん」とだけ返しておいた。すぐに寝た。
7:30
起床するなり「二時間しか寝てない…」と言うKen。……は？
8:00
朝食へGO。ここでKenから衝撃の告白を受ける。その内容まで…3…2…1……0.9…小学生かよ、とか言わないでください。少しくらいためてから言いたかったんです。では続きをどうぞ。
8:01
「スペースの女」と付き合うことになった。Kenはまるで地球が太陽の周りを回っていると言うように、あるいは一日が二十四時間であると言うように、そんなあたかも世界の常識を教えるような平然とした口調で述べた。「え？」一度は聞き逃しそうになった私だが、Kenの声が脳に伝わった途端に意味を理解し、驚いて聞き返した。
…ここで、音が聞こえる仕組みを振り返っておこう。まず、音は空気の振動として私たちの耳に伝わる。その振動が鼓膜に伝わり、耳小骨で増幅され、内耳の蝸牛によって電気信号に変化する。これが脳に伝わることで、音を意味として認識できるのである。
さて、話を戻そう。Kenによれば、昨日の夜にずっと「スペースの女」と恋バナ的な雰囲気の会話をしており、詳しい過程は省くが、結果的に想いが通じ合って結ばれたとのこと。そうして恋愛に発展した。
…ここで恋愛の仕組みについて振り返っておこう。恋愛とは、二人の男女が互いのことを想い合い相手と合一しようとする強い感情や、そうした対人関係のことである。
上の図で言えば、ＡからＢへ出ている矢印と、ＢからＡへ出ている矢印が存在し、これらが互いに向き合ったときにのみ成立する、極めて双方向的な関係である。この場合、ＡがKen、Ｂが「スペースの女」に該当する。
さて、再び話を戻そう。こうして付き合うことになったわけだが、何やらKenの様子がおかしい。何かに葛藤しているようだ。まあ何はともあれ、おめでたいことだ。
8:40
とりあえずご飯を食べ終え、部屋へ戻った。Kenはまだ眠いとのことで、しばらく仮眠をとっている。私はその間にゆっくりと準備。そういえば、今日の早朝の「○＊〆¥$%☆#〒」は「彼女ができた」だったらしい。朝の５時におめでた報告する奴がどこにいるんだよ。
8:45
こんなときに言うことじゃないけど初給料が入ってた！嬉しい！今そんなこと言う場合じゃないよね！ごめん！
9:25
何があろうと、免許合宿は通常通り進んでいく。Kenはひたすら「気持ちが落ち着かん」と言っている。調べてみると、気持ちを落ち着かせるツボというのがあるらしい（NHKより）。寝てるときにでも押してみようか。
14:00
いよいよ効果測定。備え付けのパソコンをカチカチやって、ひたすら○と×をつけていく。勉強したところがバッチリ出て嬉しくなる。15分ほどで終わらせて、結果。私は49/50点で一問間違えた。路側帯に歩行者がいるときは徐行しなければならない、覚えておこう。そしてKenはなんと50/50点で満点。このあたりはまあさすが。
14:45
緊急事態発生。Kenが「スペースの女」と別れることになった。価値観があまりに合わなかったことが原因らしい。どうやら向こうには好きな人が別にいるらしく、にも関わらずKenと付き合おうとしていたようだ。そんなわけで別れることになったらしい。早い。
18:00
宿舎に帰ってから、二人でスタバに行くことにした。というのも、（群馬のくせに）教習所の近くにスタバがあって、いずれ行こうと話していた。それが今日になったのだ。二人で頼んだのは季節限定のスイカフラペチーノ。新鮮なフルーツジュースみたいで美味しかった。良い例えかどうかは分からないが、スイカバーの上位互換。あんまり良くないな。
18:30
またまた緊急事態発生。Kenが「スペースの女」から通話で話させてほしい、と懇願されたとのこと。でもまだスタバからの帰り道だし、私が聞いてたら話しにくいだろうし、どうするべき？仕方がないので、私が歩く速度を落として少し前で話してもらった。
19:00
宿舎に着いてもまだ通話は続いていた。何やら向こうが泣いてキリがないらしい。これでは気まずくて仕方がない。私は廊下で待機することにした。ちょうど友達から電話がかかってきたので、対抗して私も通話した。友達は今カラオケにいるらしく、電話越しに「ホール・ニュー・ワールド」と「HAPPY BIRTHDAY」を聞かせてくれた。ありがとう。
19:30
いよいよ話が終わらなさそうなので、先にご飯を食べにいくことにした。一人で食べるソースカツ丼。美味しい。結局のところ、美味しいものは誰と食べても美味しい。これが真理。
23:50
そんなわけで今日も終了。朝から色々あって、何だか賑やかな一日だった。
Kenへ
「これは書かないで！」ということがあれば教えてください。手遅れかもしれませんが消します。
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