居心地が良いとか価値観が似てるとか

どこが基準になるのかしらね

同じマンション住みの方とモーニング、飲み物のお値段でパンだのゆでたまごだのサラダだのがついてくる、この地方のお得なシステム
歩いて行けるお店は、近所の人に会うかもしれないから避けたいらしい彼女は、いつも車を出して下さる

「△△カフェにしない？行ったことある？」
「名前聞いたことあるような…あ、しばらく前にランチで行ったかも」
「そうなんだ、おいしかった？」
「おいしかったですよ、何食限定とかってランチがあって、それ食べました」
「いいねぇ、どんなだったの？」
「小皿料理？みたいなのが、トレイに満載で、ゼリー寄せみたいなのとかあって、お花とかも一緒に乗ってて、見た目が美しくて、あ、インスタ映えとかしそうな感じというか…でもゼリー寄せって、見た目奇麗で手間かかってそうだけど、食べちゃうと味とかよくわからないじゃないですか？」
「ゼリー寄せばっかりだったの？」
「いやいや、そんなことはないですよ、混雑してたので、二人対面の席に二人で座ってたんだけど、トレイ二つ置いたらテーブルいっぱいで、ん～ちょっと食べづらいというか、隣の席との間隔も気になっちゃったりして…お茶だけなら構わないんだけど、雰囲気もすごく素敵だし」

自分でも何言ってるのか、何が言いたいのか、わけがわからなくなってくる、物事を説明するのが下手くそな自覚はあるけど、思うままに口にする雑談とはいえ、そのうち人様とのコミュニケーションもアウトになるかもしれないな、と自虐を突っ込む

「あ～、間隔ね、空間ね…あるよね、それ　笑」
そうか、言いたかったのは、おいしく頂いたランチより窮屈だった記憶の方が勝ってて、あんまりおいしくなかったイメージになっている、ということかもしれない、ほっとして、ちょっと調子こくモードに入る

「ありますよね、そういうの…お店の雰囲気だけじゃなくて、席の間隔とか、天井の高さとか、その時の人数とかもあるかも…ん～～めんどくさい感じになってきてますね　笑」
「わかる、わかる、どんどんめんどくさい感じにね　笑」
「いやな感じになって来ますよね、ふふ、年齢ですかね？」
「かもね～、いやな感じだよね、ふふ」

その日のカフェは、混みあっていなかったので、お店の人に確認してから４人掛けの席に座る、混雑してたらもちろん２人掛けに行くはず、ランチではないし、年齢重ねてめんどくさくなっては来ていても、常識ないシチュエーションは避けたいもんね
居心地が良い人って、言葉にならない行間が似ている人なのかもしれないな、寛いだおしゃべりのできる少しおねえさんの彼女との出会いに感謝！