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一言で通じる地域住みの方をうらやましく思う

たくさん人が並んでるから、たぶんバスはあそこから発車するのだろう、と見当をつけて歩き出す、初めての場所、とまどいとわくわく感が同居する降り立つ建物から出た瞬間の感覚、深呼吸しながら力いっぱい味わう貴重な一瞬だ
乗船してきた太平洋フェリー40時間、途切れることのない波の動きを眺めているのは、モササウルス登場したらば逃げ場ないな~なんぞ、海の底に思いを馳せるふんだんな余裕もあり、思いのほか不思議でおもしろかった、これからJR苫小牧駅へ向かう、このまま南下して夕方には青森に着きたい、目的は列車に乗って関東への大回り&ちょいちょい寄り道(笑)、北海道は申し訳ないが素通りさせて頂くこととした、おそらく最初で最後、本日のメインは北海道新幹線で青函トンネルを通ってみたい、だ

前に並ぶ2人の女性が話している、前の前は若い女性、すぐ前は少し年配の女性、聞くともなしに会話が漏れ聞こえてくる、お連れ様かと思ったがどうやらそうではないようだ、年配の方はご主人がこちらにいるだか何だか、一人で動くのも嫌いじゃないし、フェリーで来ただかなんだか、荷物を取りに来ただかなんだか、明日はすぐに飛行機で帰るだの…

お決まりの「どちらから?」に話は流れ、年配の方が愛知県と答える、名古屋港発のフェリー、ごもっともだろう、「愛知県から」というのは名古屋市以外という意味だ、名古屋は全国的に知名度があるかもしれないが、名古屋市以外に住まいする人は、たいてい愛知県から、と言う、私もそうだ、地域名を言ってもおそらくご存じないだろう、とか、名古屋市在住ではないけどね~という微妙な名古屋市住民さんへのご配慮とか、そんな意識が働く気がする、例えば種子島とかなら、おぉ宇宙センターの! となるやろが、特段知名度のない地域はご案内が面倒だ、若い方は、さらにどこ? と深堀りしている、「△△ってとこなんだけど…知ってる?」

あれま! 私の住まいの近くではないかっ! 念のため、ちら見をしたが知り合いではない、あら、お近くですね、と会話に突入したい気にもなったが、年配の方の勢いあるおしゃべりへの参加は、エネルギーの消費量が著しいかもしれない、始まったばかりの一日、まだ満タンにしておきたい、勝手な想像で恐縮だが、対応している若い方もひょっとしたらば、この列のこの位置についてしまったことに若干の後悔があるかもしれない、もしそうだとしたら、さらなる巻き込みはお気の毒だ
にしても…若干個人情報自らだだ漏れさせてるけど、大丈夫ですかい? なんてココロの中で苦笑するものの、盗み聞き状態の私もたいがいだ



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のほ
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