サイボーグ時代(読了後推奨ネタばれあり)
孤独の解消というテーマで研究を続けている吉藤オリィ氏の最新刊。
鋭い観察眼と本質をつく言葉、そして自らの経験と実践を通しての読者への提示。その全てが情熱の温度を持ち散りばめられている。
言葉の鋭い指摘として、「『ありがとう』は言い過ぎると負債になる」の部分。
「ありがとう」、その言葉自体には罪はないのだが、他者にその言葉を言うばかりの人の苦しみということまで優しい眼差しを向けれる人は多分、そう多くないだろう。私もいうばかりの人の苦しみに気付いてあげられなかったという部分は多いに反省すべきだと考えさせられた。
また、「できない」に対する3つの対処法の部分の具体例での、ペンは3本買うという工夫。テクノロジーに疎い側の人間としては、「ここまで落とし込んでくれてありがとう」という気持ちだった(*^^*)
最後に、この本があらゆる立場の人に拡がり1人でも多くの人へ届きますように。