2022年2月 野菜市場価格の予測
野菜の2022年2月の月間平均単価を気象データをもとに予測します。品目は「ブロッコリー」,「レタス」・「キャベツ」・「ほうれんそう」・「なす」・「きゅうり」です。
※1 過去(1月まで実績)と将来(2月の予報)の気象データを元データとして機械的予測を行います。
※2 予測する価格は農林水産省の発表する青果物卸売市場調査の主要卸売市場計の価格です。したがって小売価格とは異なります。
※3 予測するのは月平均値(図中の点)です。月内変動があるので,約7割の確率で入る範囲を変動範囲(図中の赤網掛け)として表示しています。
1月の実績
※1月下旬の実績集計結果は公開日現在では出ていません。
①ブロッコリー
ブロッコリーの1月予測価格317~391円/kgに対して実績は350円/kg~400円程度となり,ほぼ予測範囲内で推移しました。1月31日は389円/kgになっています。予測精度は比較的良い結果となりました。
②レタス
レタスの1月予測価格198~258円/kgに対して実績は,上旬265円まで上昇し,その後は238円。下旬にかけては上昇とトレンドで,1月31日の実績は286円/kgとなっています。やや予測範囲よりも実際には高い結果となりました。
③キャベツ
キャベツの1月予測価格85~101円/kgに対して実績は75円/kg程度で推移しました。下旬にかけては上昇トレンドで1月31日の実績は87円/kgとなっています。12月に引き続き予想との乖離が大きくなってしまいました。
④ほうれんそう
ほうれんそうの1月予測価格411~547円/kgに対して実績は予測範囲のやや上レベルで推移しました。月末にかけても同傾向で,1月28日の実績は568円/kgとなっています。12月よりも値上がりすることは予測できましたが,値上がり幅は実際の方が大きくなっています。
⑤なす
なすの1月予測価格369~437円/kgに対して,ほぼ予測範囲内で推移しました。ただ月内での変動は大きく,上旬は335円/kgに急落しましたが,1月31日の実績では429円/kgとなっています。精度は良い結果です。
⑥きゅうり
きゅうりの1月予測価格314~408円/kgに対して実績はほぼ予測範囲内で推移しましが下旬にかけて急上昇しています。1月31日の実績は436円/kgとなっています。12月に対して上昇トレンドとなることは予測できており,精度は比較的良かったです。
1月予測結果の検証
精度良く予測🅂できたのは,ブロッコリー・レタス・なす・きゅうり,やや低かったのはほうれんそう,低かったのはキャベツでした。
1月の気象条件の特徴は,気温は全国的に平年より低く,日照時間は平年よりも長いことです。低温の影響で栽培期間の短いほうれんそうは生育に遅れがあり,高値圏で推移したものと考えられます。
キャベツについては年間を通じて予測精度が良くありません。実際に2月の予測結果も大幅高の予測です。コロナの影響による需要動向の変化など市場環境について調査する必要がありそうです。
2月の予測
予測手法が持つ誤差に加え,次月の気象条件を予報値でインプットするため,誤差要因はさらに広がります。
本予測値をご利用した結果については責任を負いかねますのでご了承お願いします。
変動の傾向
①ブロッコリー:→
②レタス:→
③キャベツ:↑
④ほうれんそう:↘
⑤なす:→
⑥きゅうり:↘
以下(有料)は変動範囲の具体的金額と推移図です。
①ブロッコリー
328~402円/kg
②レタス
216~276円/kg
③キャベツ
115~131円/kg
④ほうれんそう
386~519円/kg
⑤なす
390~456円/kg
⑥きゅうり
285~377円/kg