動画内のシュガーラッシュのコメントについて

https://youtu.be/Lex6X4nstXs

この動画の50分過ぎ頃に須藤エミニさんが「見たことない」といっていた
シュガー・ラッシュ・オンラインの話について私なりに補足させていただければと思います。


①シュガーラッシュオンラインって?

シュガー・ラッシュ・オンラインはヴァネロペというゲームキャラが
インターネット空間に迷い込んで
あちこちのコンテンツの世界を旅する話です。

その中にディズニープリンセスの部屋がありました。
主人公のヴァネロペがその部屋に来た瞬間、
急な来訪者にディズニープリンセスたちが警戒した動きをとります。
中でもシンデレラは履いていたガラスの靴を割って先を尖らせ、
尖った先端をヴァネロペに向けるという行動をとります。

それはフェミニズム的には「女性でも攻撃的な行動をとっていい。
しかもあの憧れのシンデレラが」という意味で、
女性らしさからの解法の文脈で理解できる事象です。 
しかし一方で旧来のシンデレラファンからすれば
「シンデレラにそんなことをさせないでほしい。」
という声もあったことでしょう。

②1ninさんのシュガーラッシュオンライン対する見方

それを踏まえて1ninさんは、
「最初は女性らしさからの解放として肯定的に解釈していた」けれど、
後になって逆に
「女性は女性ジェンダーから離れなければならないという
圧力としても働くのではないかと考え直した」ということかと思います。
みんなが女らしさを捨てることが求められるならば
それはそれで息苦しいものとなるし、強制として働くのではないかと。

シュガーラッシュのシンデレラの表現を
「女性ジェンダーに沿っていたい女の子もいたっていい」
という考えに対する攻撃と位置づけ直し、
女の子らしさが好きなのもまた女の子の姿の一つでいいと
考えるようになったというのが1ninさんの意見かと思います。

③私の考え
1ninさんの考えに対する私の見立てがあっているとした上で、
それに対して私は同意をしません。

世の中には既に「女性ジェンダーに沿っていたい女の子」のための
コンテンツは無数にあります。
その中に一つや二つ「女性ジェンダーに沿わない女の子」を
表現したコンテンツが生まれたからと言って、
女性ジェンダーから離れることを
強制する圧力にはなり得ないと考えるからです。
(そういうコンテンツが世の中の7割ぐらいになったら
考慮すべきでしょうね)

その一つや二つの「女性ジェンダーに沿わない女の子」をわざわざ取り上げて
「そんなのは強制として働く」と指摘するならば、
「全てのコンテンツは女性ジェンダーに沿わなければならない」ということになってしまいます。

むしろシュガーラッシュオンラインのようなコンテンツを増やしていくことで、はじめてバランスがとれるのではないかと考えます。

※これはあくまで私の見方であり須藤エミニさんと私が常に同じ意見な訳ではありません。

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