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神さまは涙を流すのだろうか

=その日のまえに=
文字が見えなくなってきた。
気がつくと、ポタポタと涙が落ちていた。
目の前にある紙にポタポタと。
次の行を読みたくない。
もっと涙が流れてしまうのだろうと思う。
そう思いながらも、文章を読んでいく。

心が震える。
心からは涙が出ないのだろうか。
涙が出るのは目からだけなのだろうか。
心で感じているなら心が泣いてもいいのでは。

本文の中に「神さまは涙を流すのだろうか」と書かれてあった。
みんな泣くんじゃないのかな。
神さまも、心も。
でも涙が出る場所が目。
みんな感動して泣く。

「その日のまえに」(著:重松 清)を読みながら

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