縄文の風
長野県諏訪郡、八ヶ岳南西麓の標高1000m前後のなだらかな傾斜地にある
原村がたまらなく好きで、年に数回ほど気が向くと出かける。
行っても何をするでもなく、せいぜい寒天と味噌を買うくらいなのだが、
ただただ広い傾斜地にある畑を眺め、時に冷たくも心地良い四季折々の八ヶ岳下ろしに身を晒し歩くだけで、生まれ変わったような気分になれる♪
もしも、諸国を放浪 (国内ですが) していた若い頃にここを訪れていたら、
迷うことなく定住していたのではないか、とも思う^^;
先週の、雪が降る少し前くらいに その原村から足を延ばし、茅野市にある
尖石縄文考古館へ行ってきた。
ここには、およそ4000年から5000年前に作られたという国宝の土偶「縄文のビーナス」と「仮面の女神」が展示されている。
うむ…。確かにビーナスと女神だ😊
縄文土器をひとしきり眺め、ふとこの衣服に目が留まり…
惚れました!(〃∇〃)
自生のカラムシで縄をより、アンギン編みで作られているそうです。
カラムシ? アンギン? 何の事やら、よく分かりませんが…(;´▽`A``
国境という概念を持たなかったという縄文人。
やがて大陸からの渡来人とゆるやかに融合し、時代は縄文から弥生へと移り変わり、言語も縄文語から弥生語へと…。
諸説ありますが、アイヌ語と琉球語、東北の一部の言語が、縄文語を色濃く残しているという。
縄文時代、自然とともに生きた人達はどんな言葉を話し、どんなことを思い、どんなことを空想していたのだろうか。
太陽や月や星を見て、何を思っていたのだろう…。
一万年以上続いた縄文時代は、ほとんど争いが無かったといいます。
母系制であったという縄文時代。
やはり、今こそ世界は女性に託すべきであり、バカゆえに世界を滅ぼしかねない男どもは、種馬扱いで良いのだと思う。
売店で買った黒曜石を握りしめ、縄文の聖地とも言われる尖石を歩く。
何千年の時が過ぎようが、そこは今も縄文の風が吹いていた。