冬の八島湿原
去年は冬用タイヤに履き替えず、ノーマルでひと冬を過ごしてみた。
この辺は滅多に雪は降らないし「なに、降ったら降ったで乗らなきゃいいだけの事よ!」などと、ほざいていたのだが…
この発想がいかに貧弱であったか、後に思い知らされる事となった。
出先で降り始めた雪はあれよあれよという間に降り積もり、橋に続く坂道が滑って登れず、大苦戦を強いられてしまった。
そんなわけで今年は履き替えようと、馴染みの某有名カー用品店に行くと…
女性店員「期間限定ですが、今年から工賃が2倍になります」
俺「えぇ! ずいぶん足元を見るねぇ!( ゚Д゚)」
女性店員「ですよね~^^; 上に言ってやって下さい♪(*´▽`*)」と、
右手の人差し指を上に向け、にこやかに言う。
わたしね…^^; その笑顔にバッチリやられました。
男なんてチョロいもんです♪
で、まぁ… 履き替えてみると、なんかこう雪の中を走りまわりたくなるんですよね、これが…(笑)
よしよし♪ 行きたかった戸隠や鏡池、森将軍塚へも行こう♪
などと思いながら…
以前、真冬の妙高で半端ない雪に埋もれ死にかけた事を思い出した…( ̄  ̄;)
うん、戸隠は春にしよう…(^^;)
という事で霧ヶ峰にある八島湿原へ向かいました。
標高およそ1700m付近でも路面の積雪は10cmぐらいだったので、ビュンビュン走れたけど、八島湿原から先の道は冬季閉鎖になっていて 行き止まり状態でした。
夏には満車になる駐車場も、先客らしき松本ナンバーの車が一台あるだけ。
建物はすべて閉鎖され、トイレも鍵がかかっていました。
なので立ちショ… (((^^;)\(_ _ )ダマットケ、コラ!
八島湿原は、夏には何回か来たことがあるけれど、冬に来たのは初めてだ。
春夏秋と花が咲き乱れ大勢の人で賑わう湿原も、今は 誰ひとりいない。
松本ナンバーの主とも、出会うことはなかった。
ひっそりと、静か……。
僕は、大勢の人がいる所はあまり好まないが、さりとて誰もいない所ばかりが好きという訳でもない^^;
これは、誰かと一緒にいるのは煩わしいと言いながら、ひとりは孤独で寂しいと言うような、無い物ねだり的なものかもしれない。
どちらかに傾けと言われれば ひとりの方に傾くが、深刻な孤独感はない。
しかしもし、大勢の中にいても孤独感が際立つような事があったなら、
それこそは 危険な孤独感なのではないかと思う。
人とは、なかなかに複雑で贅沢なものなのかもしれない。
花たちは 淡々と四季を追い、人が壊さない限りそれは続くのだろう。
湿原の土に身を埋め、静かに春を待ち続ける花たちを思うと、何やら感慨深いものがある。
一周90分の木道を左回りに半分ほど歩いたところで、美ヶ原方面より
もくもくと湧き出した黒雲から雪がパラパラ…
腹も減った事だしと、歩いてきた木道を戻る。
「待てよ(・・? 半分歩いたのだからそのまま一周しても同じだったのではないか? なぜ戻った!俺…; ̄ロ ̄)!!」と思ったのは、車に乗り込み
エンジンをかけた時だった。
ところで、前回の記事のタイトル… 変ですね~(笑)
おまえ、鍾乳洞へ引っ越すんか~い!( ゚Д゚)って、
思わずツッコんでしまいました♪(;゚;ж;゚;)ブッ