リアル鬼ごっこ(山田悠介 著)を読んで
2001年の山田悠介デビュー作となったこの本は、混沌としていた出版業界における超新星でした。
キーワードは日本で最も多い「姓」です。
内容的には淡々と進められていき、3時間程であっさりと読み終えられる量(総ページ数:310ページ)でしたが、山田悠介さんらしい、人間の闇が終始垣間見える内容でした。
物語は3000年のとある王国で起こります。
主人公である佐藤翼はDVの父親との2人暮らし。
14年前の幼き頃は母親と妹である佐藤愛との4人暮らしでしたが、母親が父親のDVに耐えかねて妹を連れて出て行ってしまいます。
そんな翼は14年もそんな生活に耐えながら、大学生活を送っていました。
翼自身はというと、足の速さを買われ、高校・大学はスポーツ推薦で入学し、日本の陸上界を背負う存在となっていました。
そんな中、王国の国王様のとある「気まぐれ」により、翼と「佐藤」をめぐる戦いが幕を上げます、、、
山田悠介さんらしく、最後まで分からなくなる物語の進め方でした!
少し登場人物の背景が少なく、翼中心に進められていきますが、その分内容もまとまっており、初心者でも読み進めやすいおすすめの1冊です。
もし山田悠介さんの書籍に興味があるようであれば、まずはこの書籍からはいかがでしょうか?
みなさんのおススメも教えてください🙇
・紹介書籍
リアル鬼ごっこ 山田悠介 幻冬舎文庫 2004年
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