「調査」という名のウソ
あえて極論。
「展示会に参考出品して反応と意見を集めて商品化するか考えたい」
「アンケートで要望を聞いて、次モデルの参考にしたい」
こういう調査は、大抵やりたいことありきで、それを裏付ける客観的っぽいデータを集めて、提案を通す材料にしたいだけということが多いです。
アンケートの質問項目と選択肢を見れば、もっていきたい方向がすぐわかります。(そういうテクニックを仕込むのは意外と簡単)
例えば、どんな色が欲しいですか?にカラバリはやるべきでないという選択肢のある調査は見たことないです。その他を選択して自由記述する意思表示の方法はありますが、もうそれだけでn=1の重みが異なるのです。そもそもThinkPadがシルバーカラー欲しいですか?という調査はしなかったように、アンケートをすること自体で、何かしらの意思は読めますよね。
本当にわからなくて迷ってる時もある?そういう時は、センスの良い数名にサラウンディングする方が100倍、1000倍いいです。
もちろんアンケートを全否定しているのではありません。上述のような調査には、恣意性のあるものがホントに多いということです。
それでもどうしてもアンケートしないと気が済まない、先に進めないのであれば、質問項目はそのプロジェクトに懐疑的な人に作らせるのがいいです。
一番の害は、そういう仕掛けを知らずに、その”客観的ぽい”データの恣意性を見抜けずに、承認する決裁者です。
自分の場合は、幸いにもそんなチョロい上司がいなかったので、逆に誤魔化しがきかずに大変でもありましたけど。
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