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ストライプ20年1月期はAI分析で在庫を8割まで圧縮 -日刊のぐりゅうAIニュース #19

「すべてのビジネスはAIと共に!」をモットーにしています のぐりゅう(野口竜司)です。さて、本日もAIニュースをお届けします。

2月1日(金)の記事はこちら。

ストライプ20年1月期はAI分析で在庫を8割まで圧縮 音楽事業にも進出

【AIによる在庫圧縮策を”軸”にした事業戦略】をアース ミュージック&エコロジーを主力ブランドとしてもつストライプが発表しました。

【ビジネスインパクトの大きなイシューの側にAIを置くと、常識を越える成果を上げる】ということを立証してくれそうな素晴らしい事例です。

基幹ブランド「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY以下、アース)」では、実験的に18年8月からAIでのデータ分析による在庫圧縮を開始。その結果「アース」の19年1月は、セール期ではあるものの「値引き率が14ポイント改善して54%になった。タイムセール時間も4割減った」。同ブランドの19年1月期の粗利益は前期の2倍以上という。18年1月期の単体決算は15億円の営業赤字だったが、19年1月期は黒字化を見込む。

報道によると、AIによる在庫圧縮が値引き率の改善やタィセール時間の短縮をもたらし、結果として基幹ブランドのアース ミュージック&エコロジーの年間の粗利益が二倍以上になったという。

 実験で在庫発注量、値引き率の最適化には一定の手応えを得たため、2月から国内全ブランドにAI分析を広げる。仕入高350億円削減という数字は、AIがはじき出したものだ。店舗毎の商品配分についても、従来は都心型と郊外型の2MDしかなく、非効率を生んでいたが、「アース」のAI分析実験ではこれを8つに細分化。全ブランドで検証を進め、将来的には各店ごとに配分を変えいくと意気込む。

基幹ブランドでの勝ち筋を見つけた同社は、国内全ブランドにAI分析を広げ、仕入れ高の350億円の削減を目指すとのことで、この数値もAIによる算出だといいます。店舗ごとの商品配分の最適化もより細分化されないセグメントに分けられたようで、実店舗の在庫保有・販売効率性にもつなげていきたい考えのようです。

ストライプ社がすごいのは、事業戦略として名言する姿勢と、AIを重要意思決定事項に早い段階で取り入れた行動力です。事業採算を好転させるほどのストーリーが本当に実現されれば、これを金字塔に大手アパレル会社はこぞって同じ仕組みを取り入れることになるでしょう。

AI活用エヴンジェリスト 野口竜司(のぐりゅう)

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