10名のウェブ制作会社がなぜIndeed正規代理店となったのか。
本稿では7年間ウェブ制作を続けるブレーメン株式会社がなぜIndeedの正規代理店を目指すに至ったか2018年末からの半年間の道筋をご紹介します。
同じくウェブ制作やマーケティング携わる企業、クライアントから採用の相談を受ける企業経営層の参考になれば幸いです。
年々高まる採用サイト制作のニーズ
私たちブレーメン株式会社ではコーポレートサイトやランディングページなどウェブ制作およびウェブ広告を主軸とする大阪のウェブ制作会社でした。2018年ごろから自社採用サイト制作の見積もり依頼が代理店やクライアントから徐々に増えてきました。
通年採用を行っている会社であれば、コーポレートサイト以外に自社採用サイトを持つのが当たり前の時代にもなりました。
世間ではマイナビが提供するengageのように無料で簡単に自社採用サイトが作れるテンプレートも流行り始めていました。
以前まではコーポレートサイトの中に採用ページ(募集要項程度のコンテンツ)で十分でしたが、
「有効求人倍率の上昇」→「求職者優位の売り手市場形成」となり、企業がしっかりと魅力をアピールしなければ優秀な人材を確保できない時代に突入いたしました。
求職者は必ずホームページを見てから応募する!
ここで一つのデータをご紹介します。求職者の9割が企業ホームページ、7割が採用ページを参考に転職しているというのです。(※1)。
つまり、リクナビ、マイナビなどの求人媒体を閲覧し興味をもった求職者は別のタブを立ち上げて企業名を検索しています。
そして、ホームページから会社の雰囲気、どんな人が働いているのか、どんな仕事なのだろうか。などの情報をしっかりと集めてから求職者は応募に至っているということです。
わざわざひと手間かけているということですね!自分が就職するかもしれない会社のことなので当たり前と言えば当たり前のことですよね。
※1【出典】エン・ジャパン 月刊「人事のミカタ」
魅力的な自社採用サイトが必要な時代に。
コーポレートサイト内の採用ページや自社採用サイトで会社の魅力をしっかり伝えることができていない企業には優秀な人材からの応募も少ないため、せっかく興味をもってくれた求職者からなかなか応募が入りません。
目標応募数を集めるためには沢山の求職者からの閲覧を集めなければならず、その手段として求人媒体の掲載期間を延ばしたり、掲載する媒体を増やすため、求人掲載費用は益々高額になってします。
つまりトータルの採用予算を削減するためにも自社採用サイトを充実させる必要があるわけです。
年間採用予算500万円の企業が採用サイト制作100万円はキツイ
ただ、そうは言ってもフルスクラッチで自社採用サイト作るのって結構お金がかかります。
採用予算が潤沢な企業では別途、数百万円の自社採用サイト制作費用を取ることができます。しかし一般的な中小企業は年間の採用予算が決まっており、採用サイトは広告費用の予算枠ではなく、年間採用予算の中から捻出しなければならない会社がほとんどでした。
そうすると、せっかく良い自社採用サイトを作って求職者に魅力を発信したくても、年間予算が500万円だから100万円の見積もりだときついんだよね・・・ と案件が流れてしまうことも。
同じ中小企業として、似たような懐事情故に何か良いスベはないかと思案しました。結果、初期費用無料で作れる採用サイトパッケージサービスを作ろう!と企画が立ち上がりました。
自社採用サイトの相場
ここで脇道にそれますが、自社採用サイトの制作費用相場感についての補足情報を提供します。
・engageやジョブオプliteのような無料または格安サイト
・フルスクラッチでの100万円以上するオーダーメイドの高額サイト
2018年時点の自社採用サイト制作の市場では👆この2極化が進んでいて50万円前後の中価格帯のサービス提供者がいませんでした。
そして、コーポレートサイトとは別に自社採用サイトを100万円以上かけて制作する企業が圧倒的に増えてきました。ウェブ業界では新しい制作ニーズが生まれることは有難いことです。
しかし限られた予算の企業にとっては100万円以上の予算が出せず、優秀な人材獲得において、ディスアドバンテージになってしまったわけです。魅力的な自社採用サイトを準備しなければ優秀な人が取れない。悩ましいですね。
企業の魅力がしっかり伝わる採用サイトを安く持てるサービスを!
そんな中小企業の課題解決から始まった採用サイトパッケージサービス作りですが、一つ大きな追い風がありました。
IT導入補助金です。サイト制作などにかかった費用を最大50%国が負担してくれるという補助金が出たこともあり社内でサービス開発チームが発足し
前述したデータからも求職者は応募の決め手として自社採用サイトはとても重要です。
人事部長という役職は最終面接などで会社の顔となる大切なポジションです。サービスのネーミングは他社と迷っている求職者に企業の魅力を余すことなく伝え、口説き落とせる会社の顔でもある「人事部長」の役割を担ってほしいという思いから「人事部長」となりました。
採用係長さんという似たネーミングのサービスがあり、パクリじゃないと!?と思われてしまいますがそれの弁解はまた別の回で。
イケてる採用サイト作ってもどうやって求職者に持てもらうのよ!!
サービスの骨子ができて、サイトイメージとコンセプトをクライアントに見てもらいました。大変ご好評いただいたのですが、多くの方からでこの求人サイトはどうやって求職者にアプローチするの?!
盲点でした・・・
というか甘かったです。だって、皆さんリクナビ、マイナビ、en、ビズリーチetc沢山やってるじゃないですか!
「これ以上媒体必要ですか??そこは媒体に任せて、人事部長®では求職者が社名を検索したときに応募の決め手となる自社採用サイトを作ったので、あとは媒体さんと話ししてください!」
なんて、無責任なこと言えませんでした。
思案しましたが、いまさらウェブ制作一筋のブレーメンが媒体の代理店になるのも。。。と色々調べていると、Indeedに出会いました。
調べるほどに自社採用サイトと親和性の高いIndeed
今でこそ、Indeedの掲載に採用サイトを連携している企業も多数ありますが、まだその頃は、自社採用サイトとIndeedを連携している企業は少なったです。
そしてIndeedでは採用サイト内の募集要項の内容がそのままIndeedの求人原稿に反映されるため、求人内容が変わった際に自社採用サイトの修正&Indeedの原稿修正をする手間が削減されました。
ほかにも、Indeedは採用が決まった際にすぐに広告を止めることができ無駄な広告がかかりません。例えば、「看護師 求人 大阪」というキーワードでのリスティング広告でクリック単価が平均400円ほどに対して、Indeedでは平均200円ほどで出稿が可能です。
つまり、Indeedで掲載するほうが、リスティング広告よりも2倍のアクセスを集められるだけでなく、Indeedでは無料掲載からも2割ほどアクセスを集められるので、実質1アクセスを160円ほどで稼ぐことができます。
このように見込みの求職者の1アクセスを安価に獲得できるIndeedは自社採用サイトとの親和性が非常に高いこともリサーチを重ねるうちにわかってきました。
そして、サイバーエージェントやクイックなど上場企業が名を連ねるIndeed正規代理店に10名のウェブ制作会社が申請申し込みをすることになりました。
次回は Indeed正規代理店の道は楽ではない。をご覧ください。
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