「宿題なし」で先生は何をする?
令和5年度より勤務校(公立中学校)で、夏休み、冬休み、そして春休みの長期休暇で「原則として宿題なし」の方針で取り組んでいる。冬休みは、夏休みの反省を活かして、家庭での自律学習を指導する。
学習者起点で家庭学習を促し、自律的に学習する力を育みたい。
1.「宿題なし」のループ図
構想段階だが、「学習者起点の学びのループ図」をもとに冬休みの家庭学習で指導者が支援する内容を考え整理した。
2.夏休み後アンケート結果概要について
(凡)学習者の割合:学習者の行動
(A)約20%:自律して学習を進めることができる。
(B)約70%:自律して学習を進めようとするが、うまく進められない。
(C)約10%:学習をしようとしない。
3.冬休み前の指導概要について
学習計画を立てる指導をする。生徒一人ひとりの計画内容を見てアドバイスをする。
わかりやすいゴールを設定(学力テストの目標点)する。
教科ごとに学習方法を提示し、選択できるようにする。
学習後の振り返り用ワークシートを配付する。
(C)タイプの生徒は、具体的な課題を提示する。
※ここで、「学習」とは、学校での教科学習である。
4.冬休み後の指導(予定)
振り返りや学習方法を学習者間で共有する。(メタ認知的技術の共有)
学力テストの得点、時間、学習方法を分析し見える化し共有する。
生徒一人ひとりと、指導者が学習面談を実施し、3学期の家庭学習方法を供にに考える。
5.日常的な指導
【 夢 】
将来像を強くイメージしよう。
【決断】
将来像を近くに目標に重ね合わせ、実現しようとする大切さにする。
【成功体験と共有】
理解できないことが、理解できたことを級友や指導者に共有しよう。
6.予想される課題
●(B)約70%:自律して学習を進めようとするが、うまく進められない。
→モチベーション維持、タイムマネジメントがうまくいかない
●(C)約10%:学習をしようとしない。
→モチベーションが向上しない、基礎的学力が不足している
●その他
→家庭での保護者の理解と学習者の励まし