見出し画像

NO GUARANTEE MAGAZINE ARCHEIVE 彩羽匠インタビュー④(2019年)

<長与千種からのエール>

 ロッシー(小川=スターダム社長)がよく言ってたのは、「センスがある子だよ」。スターダムの時とはまったく逆のことを教えたんだよね。真逆の体の作り方をさせて。若い子たちの中のリーダーだから、引っ張っていかなければいけないじゃなく、先頭に立てよと。引っ張っていかなくていい。引っ張っていかなければいけない選手なら蹴落としていけばいい。置いていけばいい。どんなに大変な道でも、先頭を歩いていけ。そういう気持ちがいっぱいあった。2、3回、病院送りされてるから。練習でも、普段でも。スタッフが止めに入ったよね。やめてくださいって。長与のところに来たんでしょう?と、すべて変えました。メンタルも考え方も。それを受けきれなかったらそれまでだし。厳しく、多分、マーベラスの中で、一番厳しくやられてる。先頭を歩くということは、どんなことが起こっても、先頭を歩かなきゃいけないってことだから。何があっても。

 最近は取りこぼしがない。ロッシーが言ってたセンスがいいというのは、わかった。プロレス勘がとてもある。どの選手とやってもできる。現状に甘えない。常にプロレスばかり見てる。あれぐらいの歳だったら飲み歩いたりとか、あってもおかしくないけど、それを一切しない。だから、ある意味、申し子なんじゃない?

 団体としてはベルト持ってないし、つくるつもりもない。だから欲しければ獲ってこい。トーナメントやタイトル戦は、自分が試される。でも必要以外のところは行かさない。彼女は、ベルトを獲ったけど、まだバージョンアップしてない気がする。もっとできると思ってる。来年も再来年も楽しみ。いまどき、外人と良い試合できる奴っていないから。それは、やっぱりうまいんだよね。センスがあるんだよ。そこだけに収まらずに。長与の役割は、教えることだけじゃなくって、メディアに出て、あいつを引っ張りだすことだよね。お互いに頑張りましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?