音の恋 3話
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〇〇は頭から離れなかった
(美:明日も聞かせてね!〇〇くん達の演奏!)
〇:なんか嬉しかったな
コンコンコン
〇:どうぞ
ガチャ
理:入るね?
理子は〇〇の隣に座った
理:〇〇、私ね、嬉しいの
〇:何で?
理:中学校であんなに心を閉ざしていたから、高校でも不安だったんだけど…高校に入ってまだ2日しか経ってないけど馴染めてて嬉しい
〇:そっか…心配かけたな
〇〇は理子の頭を撫でた
理:だから〇〇、今度こそ一人で抱え込まないでね?私達がついてるから
〇:わかった、ありがとう
理:エヘヘ!じゃあおやすみ!
ガチャ
〇:ふぁ〜あ…眠い…
それから〇〇達は毎日、放課後に練習していた
〇:♪〜
ガチャ
音楽室に美青が入ってきた
翔:まただ。笑
今はまだ、アドバイスの時間じゃないから
美:今日はそれもあるんだけど…入って!
皆:?
美青の一言により中に入ってきたのは
川:え!?む…村山さんじゃん!
颯:なぜここに?
村:美青に連れて来られただけ。悪い?
颯:いや悪くないけどさ、びっくりしちゃって!
【村山美羽】
美青の幼馴染でクールでバカ
どこかそっけない態度をとるが実は甘えたい
〇:…
〇〇は一人でヘッドフォンをして曲を聴きながらギターを弾いていた
村:何、弾いてるの?
〇:…
村:ねぇねぇ
〇〇はヘッドフォンを取って
〇:なんですか?
村:今、何弾いてたの?
〇:今は『最強のこれから』という奥田民生さんの曲を聴いて弾いてました
村:ふーん、曲は知らないけどかっこいいね
〇:ありがとう…ございます…
村:〇〇くん、敬語はやめよ?同級生なんだから
〇:でも…
村:理由はなし。今日からね?
〇:えぇ、嫌なんだけど…
村:やれば出来んじゃん!
〇:ありが…とう…
創:さっ!やろうか!
翔:何やる?
川:『最強のこれから』で良いだろ?〇〇どう?
〇:え!?まだ、全部覚えてないよ!
颯:でも、やってみないと?ね?
〇:わかった!
美:そこに座って見よ?
村:わかった
美青と美羽は椅子に座った
〇:ごめん、ちょっとサングラスかけさせて
〇〇がサングラスをかけると
創:あははは!お前はOTか!
〇:出来た!よし行こう!
川:ワン、ツー、スリー、フォー!
♪〜ジャンジャジャン
〇:倍転の半生 廻転の骨のバネ
最高の人生 最強のアカのツメ
美:やっぱすごい!
村:ふーん…
演奏終了後
〇:はぁ…疲れたぁ!
美:お疲れ!すごい!今日は特にかっこよかったしアドバイスなんてなかったよ!
〇:ありがとう…
コンコンコン
翔:どうぞ。誰だろう?
ガチャ
創:藤吉先生!
夏:どうも、皆の話は美青ちゃんから聞いてるよ
〇:どうも…
夏:〇〇くん、廊下から聞こえてきたけど
渋い声してるね
〇:どうも、ありがとうございます…
夏:あっ、そうそう。君達さ、文化祭に出たら?
創:は?嫌に決まってるでしょ?
夏:じゃあ、こんな数人しかファンのいないバンドでいいの?
翔:それは…
夏:別に自分たちの曲を作れと言ってるわけじゃないから、よくない?なんだっけ…その『UNICORN』の曲をやればいいんだから
颯:まあ、そうか…やる?
〇:やりますか?
創:やろう!俺たちをもっと知ってもらうために!
メ:えいえいおー!
メンバー達は誓い合った
そして『tomorrow』はその年の学校祭の自由発表に出ることになった
帰り道、〇〇はヘッドフォンをして帰っていた
〇:最高の最強はこれからぁ
美:わぁ!
〇:うぉっ!なんだ、的野さんか
美:びっくりした?
〇:まぁ…
美:今日の〇〇くん、いつもよりかっこよかった
〇:あ、ありがとう………
美:今日さ、美羽がきたじゃん?どうだった?
〇:まあ、いいんじゃない?クールで
美:なら良かった!じゃあまた明日ね!
〇:あ…うん…また明日
〇〇は家に帰った
〇:ただいま
理:遅かったね!
〇:まあね、バンドが忙しくて
理:ご飯できてるから一緒に食べよ?
〇:うん
ご飯を食べた後も〇〇は練習していた
〇:学校祭か…俺、歌えんのかな…
〇〇は一つ不安を抱えていた
to be contnued…