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音の恋 4話

↑こちらを読んでから読むことを推奨します

〇:♪〜

〇〇はギターを練習していた

〇:うん、これくらいでいいか

こんな幸せの日々にも

ある日

〇:…

〇〇は民生さんの本を読んでいた

すると

丸:おい、〇〇!何読んでんだよ!

男子グループのリーダーである丸山が〇〇の本を取り上げた

〇:あっ!や、やめてください!

丸:ほらよ!

丸山達3人の男子は〇〇が持っている本をまるでキャッチボールのように投げ合っていた

〇:やめてよ!

丸:ニヒッ…ほらぁよっ!

ドンッッ!

〇:グフェッ!

そして

ザッバァンッ!

〇〇は水の入ったバケツの方に飛ばされて濡れた

美:あんた達ね!

丸:ワハハハハハ!ほら、これ返すよ

丸山が〇〇に本を返したと思ったら

男子の一人が〇〇に水をかけた

〇:…

理:〇〇!

〇:…

〇〇の手はかすかに震えていた

理:〇〇、保健室に行こう!早く!

〇:うん…

〇〇は理子とともに保健室に行った

〇:怖いよ…怖いよ…また、あの日々が来るの?

理:そんなことないから、ね?大丈夫!

放課後

〇〇は大事をとって家に帰ったと思ったが

翔:ただいまぁ…って〇〇!?

〇:よっ

翔:お前、大丈夫なのか?

〇:へっちゃら…ってなんねぇか

翔:今日はどした?

〇:今日はね、アコギを見に来た

翔:そうだ!

翔が裏に周り手にとって〇〇のところへ持っていったのは

翔:これ、つい昨日届いたばっかの
  『Tamio Okuda J-45』!これおすすめ!

〇:やっば…これ買いたいけどな…金が…

翔:じゃあ、特別ルールね?じゃんけんで買ったらいいよ?

〇:絶対に勝つ!

翔:行くぞ!

2人:最初はグー!じゃんけんぽん!

〇:よっしゃァァッ!俺の勝ち!
  じゃあ俺、所持金は3万だからそれで払うわ

翔:毎度あり

〇〇はギターが入ったギターケースを持って家に帰った

〇:これでたくさん練習できるぞ

〇〇はルンルンの気持ちで帰った

〇:ただいま!

理:あ、おかえり!今ね、優ちゃんが来てるんだ!

〇:おぉ…そうか…

〇〇は部屋にギターケースを置きリンビングに行った

優:あ、お邪魔してるよ!

〇:ゆっくりしていってね

紹介し忘れていたので紹介しておこう

【村井優】
理子の親友。天然。
お互いに何でも話し合える仲。

〇:じゃあ、後は…

〇〇は部屋に行きギターの練習をしていた

だが

〇:俺はまたいじめられるのか…

〇〇はあの日々が来ると思うと不安になりギターを弾くのをやめてしまった

〇:怖いよ…

優:あの子達の今日の行動、やりすぎだと思うんだよね

理:うん、私もそう思う
けど、中学校の時もあれくらい酷いのを〇〇は受けていたからさ…もしかしたらって心配になってたんだけど…

優:そうなんだ…知らなかった…

理:でも、あの現場を私は見てるだけだった…
もっと早く、助けてあげて保健室に連れて行けば

優:理子ちゃんは〇〇くんをすぐに保健室に届けたじゃん!それだけでもすごいよ!

理:そうだよね…ありがとう…

すると

〇:あぁぁぁっっっ!!

理:〇〇!

優:何があったの!?

理:とにかく行こう!

二人は〇〇の部屋に行った

ガチャ

理:〇〇!どうしたのって…

〇〇はあまりの悲しみと怒りで部屋が散らかっていた

〇:俺は!俺は!何もできねえクソ野郎だ!
  あの時も、理子が来なかったら…

理子は〇〇をそっとハグして

理:辛かったよね…わかるよ…よく頑張ったよ…

〇:うわぁァァッ!

〇〇は泣いてしまった

理:辛かったよね…よく頑張ったよね

〇:俺は、一人なんだ…誰も見てくれちゃいないんだ!

優:ううん、〇〇くんは一人じゃないよ!私達がついてるから!だから、もっと頼ろ?というか頼ってよ!

〇:頼っていいのか?こんな俺が、頼っていいのか?

優:そんな〇〇くんだからこそ、頼っていいんだよ!

〇:ありがとう…

優:明日、学校で待ってるから、ね?

〇:うん…

〇〇の部屋から出た二人は

理:ありがとう、あんなこと言ってくれて…

優:だってさ、友達には、あれくらいガツンと言わないと!

〇〇達は夕食をとっていた

美母:あんた、またいじめられたんだって?
   大丈夫なんか?

〇:うん…何とか…

美母:私達はあんたの味方なんやから頼りや?

〇:ありがとう…

理:明日も行く?

〇:まぁ…行くよ

理:じゃあ、頑張ろ?

〇:うん…

〇〇は辛かった…あの日々を思い出すのが…

〇:頑張ろ…クラスにはあいつらだけじゃないから…バンドメンバーもいるし理子や的野さん、村山さん、村井さんもいるんだから

〇〇は自分を落ち着かせて寝た

to be contnued…

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