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大嫌いな幼馴染に恋をした後編

↑こちらを読んでから読むことを推奨します

瞳:私は藤吉〇〇が好き!なんですぅ…

夏:〇〇?嫌いじゃなかった?

瞳:恥ずかしいんやけど…

私は夏鈴ちゃんと保乃さんと麗奈さんと里奈さんに事情を全て話した。

保:そんな漫画みたいなことほんまにあるんやな

麗:でも、良いと思うよ!私は2人結構似合うと思うし、むしろ付き合って欲しいくらい!

里:でもさ、愛季ちゃんもみた感じ…

愛:私は藤吉〇〇のことが好き!なんですよね…

由:へぇ、〇〇?なんで

私は事情を全て話した

天:ギターでなんだぁ〜!!良いなぁ!青春!

ひ:でもさ、瞳月ちゃんだっけ?あの子も好きそうだけど

由:えぇ!じゃあ、どっちかは諦めないといけないってこと?!

愛:そうなんだ。瞳月もか…でも絶対に負けない!

天:頑張れ!ダメだったら櫻坂に入って
  私たちと一緒に頑張れば良いんだから!

里:でもさ、今からどうするの?
  そのさ、瞳月ちゃんは嫌いだったんでしょ?

麗:どういうこと?

里:どうやってアピールするのかなぁって

瞳:まだ…決めてないんですよねぇ…

夏:じゃあ、まずなるべく近くにいたら?
  そしたら〇〇が

〇:(こいつ、俺のこと好きなのかな?)

夏:…ってなると思うし

瞳:なりますかね?

里:そうやって疑問を作っちゃダメだよ!

麗:まずは実践!わかった?

瞳:やってみよっかな?じゃあ、どうやって実践したら良いですかね?

夏:じゃあ、まずは…

瞳:それを!?わかりました…やってみます…

由:多分、あっちは近づくということを提案してると思うからこっちはギターで行こう。

天:由依さん、具体的には?

由:とにかく、ギターのことについて聞きまくる
  そして、そこからプライベートのことも聞く

ひ:それで恋愛発展ですね!?

愛:わかりました、やってみます!

〇:よし、今日のギター確認終了!

店長:お疲れ!今日、どうする?もう暇だし。

〇:あのぉギター、一本欲しいんすけど。

店長:そっか、最近買えてなかったもんね!
   いいよ!今回はギター無料であげる!

〇:ありがとうございます!

〇〇はギターを選んで

〇:これでお願いします!

店長:それ!?さすが〇〇くん、鋭いね

〇〇が選んだのは

毎度お馴染みのギター

これだった

店長:でも、これ持ってなかった?

〇:ちょっともう一本持っておきたいなと思って

店長:そうなんだ!じゃあこのあと暇なだけだし今日もう上がっていいよ!

〇:そうですかぁ?じゃあ、お言葉に甘えて

〇〇くんは帰って行った

本当はまだあるんだけど、あの子にはいつも頑張ってもらってるから早く切り上げさせてもらったよ。けど、給料には…影響させないから

〇〇が帰ってきた。

〇:ただいま。あれ?瞳月は?

麗:帰って明日の準備だって

〇:へぇ

保:なぁ、〇〇くん。

〇:何でしょ?

保:YouTube撮ってもええ?事務所は〇〇くん次第やって言ってるんやけど

〇:まあ、はい。いいですけど

ということで保乃が事務所からもらったスマホを自撮り棒につけ

麗:始まったかな?うん!いいよ!

保:どうも、田村保乃です!

里:松田里奈でーす!

麗:守屋麗奈でーす!

夏:藤吉夏鈴です。

保:さぁ、始まりました!櫻坂チャンネル!
  本日やることは?

里:「流れ弾」を夏鈴の家でレコしてみた!です

皆:イェーイ!

麗:はい!ということでここは…夏鈴の家なんです!

夏:どうも、ようこそ。我が家に。

3人:お邪魔してます〜!!

保:そしてもう1人、ゲストです!どうぞ!

今回、うちの弟は顔出しNGということで私が描いた弟の絵を動画に載せるということで快諾した

〇:どうも、山﨑天です。

里:天ちゃーん!!って違う!!

〇:ちがう?あっどうも、藤吉の弟です。

保:この弟君はね、めちゃくちゃ弾いたりするのがうまいということを夏鈴が言うてたからじゃあ!と言うことでやることになりました!

〇:あっ、そうですか。笑

麗:じゃあ、あの音源とかは?

〇:無いですね。今から作ります。

里:今から!?じゃあ、録音が生で見れるってこと?

夏:今日、禁断の部屋に入れるって言うこと

保:なんや、それ怖すぎる

夏:親が弟のために作った部屋なんだけど弟は誰にも入ってほしくないってと言うことで弟専用の部屋としてあって入れるのは弟と母以外誰も入れないんだよね

麗:そんな場所に行けちゃうんですか!?

〇:行きましょう。

私達は2階の普段は出入り禁止の部屋まで案内してもらい、〇〇はレコを始め、全てのパートの録音を終えた。

〇:今から、声録りです。お願いします。

そして、〇〇も里奈から入ればと言われ、〇〇から始まり、私、里奈、麗奈、保乃の順番で録り終えた。

確認中

〇:オッケ!

こうしてYouTube撮影が終わった。

保:〇〇くん、ちょっと話せぇへん?

私達は昨日の余り物の料理を食べながら話していた。

そして、保乃が聞き始めた。

保:〇〇くんは、恋愛とかせえへんの?

〇:恋愛ですか?興味ないですねぇ。

里:好きな人とかは?

〇:いないですね。

〇〇は好きな人いないんだ…

麗:どんな人がタイプとかある?

〇:うーん。タイプ?
  優しいけど、時に叱る奴かな?
  あと、寂しい時にそばにいてくれる奴ですね

夏:ちゃんと考えてるね

〇:考えないことはないからね

麗:じゃあ、もしも女子から告られたら?

〇:その時は俺でいいのか?って聞きますね

里:何で?

〇:結構、俺って怒りっぽいし、運動神経そんな良くないんですよ。んで姉ちゃんと違って顔も良くないから、学校にも結構顔整ってるやついるから何で俺を選んだのかなって聞いちゃうと思うんですよ。

麗:そう?そんなふうには見えないなぁ?

〇:またぶりっ子ですか?

夏:そういうのいいから。ほらこのあと新曲の振り入れでしょ?行かないと

里:そうだった!じゃあね! 

みんなが出て行った。

〇:ふぁ〜あ。眠い。寝よ

次の日

私は

夏:まず、普通に挨拶。そこから移動教室の時間や休み時間も〇〇のそばにいる。

という夏鈴ちゃんのアドバイスの通り、私は〇〇のそばにいるという作戦に出た。


私は〇〇くんと一緒にいながらギターの練習に付き合うという作戦に出た

〇:おは

瞳:〇〇、おはよう!

〇:あ、おはよう。

愛:〇〇くん!おはよう!
  今日、ギター弾かない?

〇:いや、俺今日忙しい。

瞳:じゃあ、昼休みは?

〇:昼休み?うん。良いけど…

瞳:一緒にご飯食べない?

〇:うん。良いよ

瞳:やった!

やった!見たか!愛季、これが幼馴染の力やで?

愛:あっ…私も…

〇:愛季も?どした?

愛:いや、なんでもない…

めっちゃ悔しい…良いもん!いずれ逆転して私が〇〇と付き合ってやるもんねーだ!

昼休み

瞳:今日な、〇〇のためにお弁当を作ってん!

〇:へぇ、ありがとう

手を合わせて

〇:いただきます。

瞳:いただきます。

〇〇は何も言わず私が全部作った卵焼きを食べて

〇:うん。美味い。

瞳:ほんま!?
それな、めっちゃ自信があったから良かったわ!

〇:モグモグモグモグモグ
  うん。どれも美味いなぁ

瞳:あんたもうちょっと味わって食べてーや!!

〇:ごちそうさまでした。

瞳:早いって言うとるやろ!

〇:早い?結構、自分にとっては遅いほうだと思うけどな

瞳:このあと、何するん?

〇:このあと?この後ね…あ!忘れてた!

瞳:なんかあったん?

〇:お前、今週末暇か?

瞳:今週末?暇やけど

何!?デートのお誘いか!?何?どこ!映画か?
遊園地か!?あぁ、服選びに迷うわぁ!

〇:瞳月。

瞳:はい!

まさか、デートを通り越して告白!?

〇:俺と…

瞳:うん…

〇:ライブビューイングに行こう!

瞳:え?ら、ライブビューイング?誰の?

〇:俺の尊敬する人

瞳:あぁ。場所はどこ?

〇:近くのサクラ映画館!あとさ…

瞳:何!?

〇:それが土日であるんだけど…どっちも行けないかなぁなんて思ってんだけど…ダメかな?

か、可愛い!

瞳:ええよ!何時からや?

〇:17時からだから15時半には着きたいんだよねぇ

瞳:それまで、暇やろ?

〇:うん。だからさ、それまで俺と…

なんやろ?怖いなぁ

〇:デートしない?

まさかのデート提案っ!?

瞳:///

〇:どうした?なんかダメ…だったかな?
  ダメだったら、愛季を誘うけど…

瞳:そんな、行くに決まっとるやろ!
  どこへ行くんや?遊園地もいいなぁ。

〇:そんな焦らなくていいよ?
  瞳月が行きたい場所に行こうよ!ね?

あれ、こいつを嫌ってた時はなんか腹立つって思ってたけど、意外と優しいな

瞳:じゃあさ…

ということで週末。

まずは1日目

私は〇〇と一緒に、私が最近買えてなかった服を買いたいと言うことで服屋に来た

瞳:この水色模様とこの赤、どっちが似合う?

〇:うーん…俺は赤かな?

瞳:うそ!本当!?私もそっちかなぁと思ってん!けどなぁ、高いなぁ

〇:ふーん。

瞳:他の服も見ようっと!

私が他の服を見に行った時、〇〇はどこかへ行った

瞳:どこ行ったんやろ?

私は早く外に出た

数秒後

〇:お待たせ!いやぁ、人多くてびっくりした
これ、今日俺のわがままに付き合ってくれたご褒美

〇〇は私に一つの紙袋を渡してくれた

瞳:なんやろ?

中を見てみると、さっき私が買うのを諦めていた赤の服だった

瞳:これ、高かったんちゃうん?

〇:まぁ、高かったけど。買いたそうな顔してたから買った

そんな、恥ずかしいやんか///

〇:飯、食べに行く?

私たちは昼はカフェで済ませようとしたがとんでもないことに私達に接客した店員が

愛:いらっしゃいませ…って〇〇くんと瞳月!?

〇:おっとぉ!!えーっと…2人で

愛:かしこまりました、こちらのお席にどうぞ

私達は愛季に案内された席に座り

愛:では、注文決まりましたらお呼びください

愛季は去っていった

愛:えっ!?なんで?今日は確か何も用事がないはず…それなのになぜあの2人が?

普段の〇〇くんは簡単には外には出ないはず。
なのになぜ、瞳月を誘ってここに来てるの?
瞳月は何を買ってもらったの!?
なんで?
そうだ!今日何があるのか調べてみよう!

調べた結果

今日、民生さんのライブなの〜!!

全然気づかなかった…でも、場所は両国だし

映画館でやるのかな?

調べた結果

近くのサクラ映画館でやるんかい!!

がっかり…

すると、私は〇〇くん達に呼び出された

愛:はい!ご注文お聞きします!

〇:俺はね、レモネードとベーコンエッグサンド

瞳:私は…いちごミルクとたまごサンドで

愛:かしこまりました!以上でよろしかったでしょうか?

〇:はい。

愛:失礼致します。

私は裏に戻り店長に注文を言い、1人ドキドキしながら待っていた。

瞳:あんた、愛季がここで働いてんの知ってたんか?

〇:バイトしてんのは聞いてたけど、ここだとは想像つかねえだろ!?

愛:お待たせいたしました。こちら、ご注文の品でございます

〇:あぁ、ありがとうございます

〇〇くんと瞳月のところに注文したものを置いて

愛:今日、このあと瞳月と何かあるの?(ボソッ)

〇:このあと、ライブビューイングを見に行くんだよ(ボソッ)

まぁ、知ってるけどね

愛:では、ごゆっくりどうぞ

私は裏に戻っていった

〇:あぁ、うめぇ!!

可愛いぃ😍

さぁてと、私も明日のチケット取らないと

〇:もうそろそろ行くか?

瞳:うん!

私達はお会計を済ませた

愛:楽しんできてね、私明日行くから

〇:へぇ、じゃあ明日また。

そして私達は夜の5時から始まる民生さんのライブビューイングを見た

〇:うぉぉおっ!!

なんか新たな一面知れたな、こいつ可愛いなぁ

終演後

〇:かっこよかったなぁ…

瞳:そうやな

可愛い

そして次の日もこの時間帯に合わせて
色々とお店を周った後映画館に入り席に座ったその時

愛:あぁ、また会ったね!

めっちゃわざとやん笑

愛季は〇〇の隣に座った

そして2日目が始まった

今日は昨日のひとり股旅とは違い
民生さんの初期バンド『GOZ』のライブだった

〇:はあぁぁぁ!!

こいつ目ぇ輝かせとんなぁ


〇〇くん、憧れの人の前だとこんなに目を輝かせるんだ

好き🥰

終演後

〇:じゃ、俺こっちだから。じゃあね!

なぜか〇〇は先に帰っていった

瞳:じゃあね!また明日

愛:じゃあ、帰ろうか

私達はどこか気まずいまま、2人で帰っていた

愛:ベンチに座ろうか

瞳:うん

私達はベンチに座り

瞳&愛:ねえ!

愛:あっ、瞳月先いいよ?

瞳:そっちこそ、先いいよ?

愛:じゃあ瞳月ってさ、〇〇のこと好き?

瞳:うん、好き。むしろ大好き!そっちは?

愛:私も好き

瞳:そっか。

愛:じゃあ、勝負だね!

瞳:勝負?

愛:どっちがあの鈍感〇〇を振り向かせられるか

瞳:その勝負乗った!

愛:でも、私達は私達で仲良くしようね!

瞳:うん!

それから私は〇〇の近くになるべくいるようにした

移動教室の時も、お昼を食べる時も
放課後一緒に帰る時も

毎日毎日、いつでも〇〇の近くにいた

ある日

いつものように〇〇と移動教室まで歩いていると

〇〇が足を止めて

〇:あのさ

瞳:うん、何?

まさか、告白か?今は辞めてーや!!
準備ができとらんわ!

〇:お前さ、最近

瞳:うん

〇:なんか近くね?

瞳:え?ち、近い?

〇:うん、なんかうっとしいかな

うっとうしい…

〇〇はそう言って教室まで行ってしもうた

やりすぎた

あかんな

私はそのまま教室に入った

愛:どうしたの?瞳月、泣いてるの?

え?泣いてんの、私

あかん、拭ってもどんどん涙が出てくる

なんでやろ

あの、鈍感野郎。なんか言い方あったんちゃう?

〇:…

キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン

先生:始めますよ!

それから授業終わりから放課後まで〇〇とは距離を置いた

なんか気まずかった


いつも〇〇くんと瞳月が一緒に来てるのに
今日は珍しく別々で来た。
理由を聞こうと思ったら瞳月は泣いていた

愛:そっとしておこうっと

そして気まずいまま迎えたその週の土曜日の夜

私は愛季に誘われて浴衣で夏祭りに来ていた

愛:いや、たくさん人いるね

瞳:うん!たまにはこんな日もええね!

お兄ちゃん:そこのお嬢ちゃん、焼きぞばどう?

瞳:じゃあ、二つ!

お兄ちゃん:あいよ!!

普段体験することのないことを仲良い子と過ごせるなんて幸せやなぁ

その時

ヤ:お嬢ちゃん達、今暇かな?

愛:いえ、暇じゃないですけど

ヤ:暇そうだな…なあ、俺たちと遊ばね?

瞳:いえ!絶対いやです!

ヤ:俺たちと気持ちいいことしようぜ?

私達はナンパされた

そしてこの人たちに連れていかれそうになったその時

ガシッ!!

サングラスをかけた人がヤクザの1人の手を取って

?:すいません、妹達に手ェ出すの辞めてもらいます?

ヤ:あぁ?なんだてめえ?

その人はサングラスを取り

〇:そいつらの兄貴だよ!!

私は咄嗟に

瞳:お兄ちゃん!

ヤ:チッ、兄貴持ちかよ!オラっ!!

ドンッッ!

〇:痛え!!はい、暴行罪ぃ!!やっていいよ!

ヤ:あぁ?

警察:警察だ!署まで連行する!

その人達は警察と一緒にパトカーに乗り込んだ

〇:ふぅ…怪我ねえか?

瞳:大丈夫だけど、〇〇が心配だよ

愛:そうだよ!ちょっと血が出てるし

〇:どうってことないよ

瞳:今日は1人なんか?

〇:うん、今ね、1人で焼きそば買ってた
  あっ、そうだ。これ2人に

そう言って〇〇は私達に10000円くれた

愛:こんな大金もらえないよ!

〇:これ、いつもお世話になってる分

瞳:私も無理やで?

〇:それは先日の謝罪分。じゃあね

その日の夜の花火は例年よりも綺麗だった

来年は大好きなあいつと見れたらええなぁ

来年は憧れで大好きな〇〇くんと見れたらなぁ

それから2ヶ月後

私達の仲が試される重大事件が起こった

それはある日の朝に校内に張り出された新聞部の特大見出し記事

『藤吉〇〇、小田倉生徒会長と熱愛か!?』

と書かれていた

〇:おは

瞳:おはよう!あんたあの記事ほんまなんか!?

〇:あの記事ってどの記事?

愛:これ!

愛季がその記事を見せた

〇:なんじゃ、こりゃ!!

それから〇〇は新聞部の取材と放送部の取材と校長への弁解、そして小田倉さんの親にも弁解をしなければならない毎日に追われていた

〇:申し訳ございませんでした!!🙇

小田倉父:どういうことなんだね!本当に!

小田倉母:今日なんか、キスされたまで言ってるのよ!?

〇:申し訳ございません!🙇

それを続けているうちに〇〇は

〇:…

無口になってしまった

私はなんとか〇〇を助けてあげたい!!
前のような〇〇の可愛い笑顔をまた見たい!!

〇〇くんは例のスキャンダルにより皆とは話さなくなった。

〇〇くんとまた話したい!
笑顔をまた見せてよ!
ギターの素晴らしいのを聞かせてよ!

話しかけてみようかな?


久しぶりに聞きたいなぁ

愛&瞳:よし!行ってみよう!!

私達は一度〇〇のとこへ行こうと思い校内中探し回ってみたが

瞳:靴箱にはまだ、外靴があんのにあいつどこへ行ったんやろ?

愛季と2人で探してみてもどこにもいないから見つからない

そうなると、残りの答えは

愛&瞳:屋上や!!

私達は急いで屋上まで行き、扉を開けようとした瞬間、何か話しているのが見えた

瞳:何話してんやろうな?

小:ハァッハッハ!!あんたはこれくらいがちょうどお似合いよ!!

〇:そうなんでしょうか?

小:あんた最近女子と話してないでしょうね?

〇:もちろん…です…

小:あんた、その間話してるわね?

バチンッ!!

〇:っ!

小:私以外の女と話すなよ!!
  今すぐここで女の連絡先消せ!

〇:はっ?嫌に決まってるじゃん

小:はぁ?おい、あれだせ!

そういって小田倉さんが女子から何かを貰い
それを〇〇に当てた

ビリリリッ!!

〇:うっ…

あいつはその場でうずくまっていた

そしてその中の女子が1人こっちを向いて

女子:麗奈様!

小:何かしら?

女子:ごにょごにょ…

小:なんですって!?連れてこい!

そして私達は何者かに取り押さえられた

瞳:何すんねん!!

愛:離して!!

ガチャ

女子:麗奈様、2名の女子を連れてきました!

小:良くやった!!

瞳:何すんねん!離してや!

小:あんた達、よくも〇〇に近づいてくれたねぇ?

瞳:ええやんか!だって〇〇は大事な幼馴染なんやから!

小:あんたはいつまでもわからん女ね…
  そんな山下さんに衝撃なこと言ってあげる

瞳:なんや?

小:実はね、〇〇と私は付き合っているのよ!

愛:そんな…

嘘や、そんなこと〇〇が隠すわけがない!

〇〇はいつも私に嬉しそうに話すからそんなことは嘘や!!

瞳:そんな、〇〇がそんなことするわけない!

小:そう言ったって無駄だよ。な、〇〇?

〇:…

瞳:なんか…なんか言ってや!〇〇!

〇:…

瞳:そんな…

あんな〇〇は久しぶりや…
あぁ、さようなら私の初恋

小:そうだ!〇〇、今ここで2人の連絡先を消しなさい!

瞳:そんなことしないで!〇〇

〇〇はそう言って私たちの前でスマホを取り

やめて…やめて!

小:さぁ、消せ!!

瞳:辞めてぇ!!

〇〇が私たちの連絡先を押そうとしたその時

〇:やめた、こいつらだけは離せねえからな

〇〇は立って

小:そんな、さっさと消…

バチンッッ!!

〇〇が小田倉さんにビンタした音がした

小:あんた、何してるのかわかってるの?!

〇:わかってるよ。充分。
  俺はな、付き合う付き合わない以前に
  友達(ダチ)を傷つける奴が大っ嫌いなんだ!

小:ふぅん!随分と生意気な口ね…
  あの情報バラすわよ!

〇:バラしたきゃ、バラせよ!俺はもうお前の親に嬢を言ってるから何も傷まねえんだよ!

小:そんな、バカな…!

〇:帰って土下座でもしてろ、お前らもな

小:ひぃ…!

小田倉さん達は号泣しながら帰って行った

〇:さぁ、行ったか。

瞳:〇〇、めっちゃ元気やん

愛:ほんとに良かった!

〇〇は屋上にある椅子に座りながら

〇:さぁ、俺はもう一つ対決を終わらせなくちゃいけねえ

瞳:どういうこと?

〇:お前らどちらか裏切り者がいるな

愛:なんで…なんでそう思うの?

〇:お前らのどっちかは小田倉達に情報をリークさせ、そして心配したふりをして自分の方があたかも〇〇が好きですアピールをしている奴がいる

瞳:そんな、どっちかがするわけないやん!
  あんた、バカになったんか?

愛:…

〇:お前から言ったらどうだ?"愛季"

瞳:えっ?
  愛季が、そんなことするわけないやろ!

私は〇〇の胸ぐらを両手でつかみながら

瞳:愛季は、愛季がそんな事する訳ちゃうやろ!

愛:もう、辞めて!瞳月、私が全て悪いの!

瞳:なんで…なんでや!

愛:私は〇〇くんに一目惚れをした。
  だから、〇〇に近づいた

〇:あと、お前は高校でギターなんか始めてないだろ?

瞳:そんな、愛季は高校からギターを!

〇:嘘だ。こいつは中学からやってる。

愛:そんな、そこまでわかるんだね…

〇:あと、お前いじめられてた時あったろ?

瞳:1年間だけね

そう私は中1の時に1年間だけいじめられていた

〇:あの時のボスであるデブがこいつだ

瞳:そんな!愛季がそんな事する訳…

愛:もういいの!
私は親の関係で転校して、でも〇〇くんが諦められなくて!どうしても振り向いて欲しくて!だから頑張って痩せて頑張って勉強してここに入れた!その時に〇〇くんと別のクラスだったけど瞳月とは久しぶりに会えて、嬉しかった!
そして〇〇くんとは去年から一緒になって、どうにか話せないかなと思った時にギターを新しく買いたいと思っていた時に楽器屋に行ったら…

〇:俺がバイトしてたと…そして、私の好きは変わらずに小田倉達に情報をリークして私の方が心配してますから好きでしアピールをしたと…

愛:なんでもお見通しだね
  ダメだよね、堂々と勝負すりゃいいのに

瞳:愛季…

愛:ダメだよね…グスッ…本当に…ダメだよね…

〇:ダメなことはないさ。これからまた頑張りゃいいんだから

愛:え?

どういうことや?

と思っていると〇〇は一枚のチラシを愛季に渡して

〇:これ、受けたら世界が変わるかもよ?
  姉ちゃん達が受けたらどうだってよ

渡したものは櫻坂3期生オーディションのチラシだった

愛:頑張ってもいいのかな?

瞳:せっかくのチャンスや!やってみたら?

愛:うん!やってみる!
  あと瞳月、本当にごめん!

瞳:全然ええよ!だからさこれからも仲良くしよ!

愛:うん!

愛季は元気よく屋上から出て行った

〇:みなさんハッピーエンドで終わるので、もうちょっとお待ちください

瞳:なんか色々ありすぎて大変やったなぁ

〇:そうだな

瞳:でも、改めて気づいたことがあったわ

〇:何

瞳:それはもっと弱い部分を私に見せてもええってことや!あんたはいつも弱い部分を誰にも見せず自分だけで解決しようとする!でも、そんなんじゃなくて!もっと弱い部分を私に見せて欲しいってことや!

〇:…

瞳:私は昔っからあんたのことが嫌いやった!
けど、櫻高祭の時のあんたのかっこいい姿に一目惚れしてしまった!この気持ち、どうしてくれんねん!私はあんたのことが大好きやねん!

〇:おぉ

こんなにこいつに言ったんはいつぶりやろ?
久しぶりやな

瞳:まだ信じれてないんか?

〇:まあ、な

瞳:じゃあ、証明してあげるわ

私は思い切って

チュッ

瞳:私のファーストキスはな、好きな人って決めてんねん!な、これで証明できたやろ?

〇:お前…俺の初めても…奪うなよ…

瞳:そんな、お前もしたことなかったんか?

〇:そりゃあ、そうだろ!する気ないんだから

瞳:そうやな、お前そんな事する人ちゃうもんな

〇:俺は弱い部分を人に見せてもいいのかな?

瞳:もちろん、ええよ!むしろ見せて欲しいくらいや!

〇:じゃあ、これからは瞳月だけに甘えよっかな

瞳:もちろん、たくさん甘えていいで!

よっしゃ!!好きな人と両思いになれたぞ!!
改めてみると幼馴染って可愛いしカッコエエ!!

そう感じてる間に〇〇は私の肩に頭を乗せ

〇:なんか、お前といるとホッとする。
  なんでかな、彼女になれたからかな?

そんな私のこと…彼女って…

〇:瞳月はさ、オーディション受けないの?

瞳:なんで?

〇:文化祭の時の踊ってる姿がかっこよかったから。

瞳:そんなこと思ってたん?あんた、ええな。😏

〇:えっへん!

瞳:なぁ、ひとつ聞いてもええ?

〇:何?

瞳:なんで、ちっちゃい時にひとりぼっちだった私に話しかけてくれたん?

〇:あぁ、うーん…俺も1人で暇だったから
  遊び相手のつもりで話した。

瞳:そうやったんや。

〇:そしたら、ここまで来ちゃったわけ

瞳:そうやったんや!なるほど

〇:寒いからそろそろ帰ろ?
今日は、テレビに民生さんが出るから一緒にみよ?

瞳:うん!

帰る時に〇〇が手を繋いでくれて、その手は今まで以上に温かった

そして私は〇〇の家に泊まらせてもらうことになった

〇:嬉しいな。夜はいつも1人だから彼女ができて幸せ

その日の夜10時からは「SONGS」を見ていた

〇:🤩

可愛い

私・山下瞳月は今日で大嫌いな幼馴染・藤吉〇〇を好きになり、そして告白したら両思いになって〇〇の彼女になりました!

数年後

〇:うーん…

瞳:あっ、おはよう!

〇:おはよ…

瞳:早いな。今日、仕事ちゃうやろ?

〇:こやつのせいで起こされた

〇〇の後ろから出てきたのは

優:ふふふ、起こしちゃった!😜

瞳:優!今日はパパの休日やから寝かしときって言ったやろ?

優:で、でも!遊びたかったんだもん!

〇:そっか、今日は何して遊びたい?

優:うーんとね、うーんとね…

瞳:うんうん

優:あれ!パパがいない!

瞳:パパは寝たよ

優:パパの演奏見たいなぁと思ったんだよね
  今日さ、なんかライブあったじゃん?

瞳:ライブ?今日あったっけ?

カレンダーを見ると

瞳:って今日パパ、ライブやん!

私達は卒業後、3年付き合った後に私からプロポーズをして無事結婚をし、子供も1人生まれた
ちなみに〇〇は卒業後、夏鈴ちゃんや愛季達メンバーの強い推薦で櫻坂のマネージャーをやりながらたまにある休日で高校時代の友達と「ユニコーン」メンバー公認のユニコーンのコピーバンドをしている。私は主婦として毎日頑張っている。
娘の優の名前は〇〇が夏鈴ちゃんに頼んで優しい子になって欲しいという強い願いでこうなった。

〇:あぁ、目ぇ覚めた。今日ライブやんけ。

ガチャ

瞳:今日も行くからね?夜。後今日は優も行くから

〇:よし!それは頑張んないとな!

その日の夜

〇:♪〜

優:かっこいいね!パパ

瞳:当たり前やろ?
  そりゃ、私の大好きな人なんやから

私・山下瞳月はこれからも大嫌いな幼馴染・藤吉〇〇を好きでいて、いつでも優と一緒に〇〇のそばに入れるような〇〇のお嫁さんになります!

大嫌いな幼馴染に恋をしたら、まさかの夫婦にまでになりました!

end

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