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君をこの手で抱きしめたいよ

この物語の主人公・山﨑〇〇。26歳

櫻会社に勤める入社5年目の営業部のエースだ

彼は評判が良く、噂では昇進もあり得るとまで言われている

それを彼は知らず営業に行っていた

〇:…というのを私たちの方から提案させていただきます

取:うん、ぜひ櫻会社さんと連携させていただきたいと思います!

〇:ありがとうございます!

ガチャ

〇:よしっ!報告するために帰ろ。えーっとゆっくり帰るか

〇〇は営業の帰りにある町のはずれに来ていた

〇:たまにはこんな道もいいな。この家、素敵

ガチャ

不:あの、見て行かれますか?

〇:あぁ、ぜひ!

〇〇は不動産屋の人と一緒にお家の中へ入って行った

〇:うわあ、リビングとキッチンも広いしここで毎朝、奥さんがいたらおねだりしまくりだな

不:たしかに私も奥さんがいたらそのようなことしてしまいますよ。

〇:うわ!外にはバルコニーがあるんですね!
  日なたぼっこにもちょうど良さそう!

不:そうですよね!私もいろんな人に紹介してるうちに好きな場所になったんですよ!

〇:ここに住んだら毎日が素晴らしいな

不:また、来てください。その時にはまたご案内いたしますので。

〇:あぁ、ありがとうございます

そして〇〇は会社に戻った

ガチャ

〇:山﨑、ただいま戻りました

?:おかえり、〇〇くん。どうだった?

〇:あぁ、"係長"。今回もしっかり取れましたよ

美:そっか、お疲れ。帰ってきて早々悪いんだけど明日もまた営業をお願いしたくて、いい?

〇:は、はい。了解しました

今、〇〇に仕事を頼んだのは的野美青係長。

〇〇の同期でなぜか知らないが男装をしている

普段はこの姿にスーツ(男性用)を着用

噂ではその方がいろんな人たちをイチコロにできるかららしい

〇〇より一つ上の彼は営業に行くと社員全員が虜になり簡単に契約できてしまう逸話がある

それから〇〇は定時までパソコンを打っていた

〇:ふぅ…終わった。今日も頑張ったなぁ

璃:相変わらず、〇〇さんは早いですね!
  ほんと頼りになります!

〇:何言ってんだよ、石森
あなたも俺と同じくらい頼りにされてるじゃないか

璃:そんな、私には的野係長という癒しがあるから頑張れるんですよ!

〇:そっか笑、石森は本当係長にぞっこんだな。なら、俺は帰るわ。今日も来るから…

ダダダダダダッ!

?:ハァハァハァ…
  すいませーん!!山﨑さんいますか?

〇:どうしたの?"村井さん"、そんな焦って笑

優:あ、あの!今日ってご飯行けたりしますか?

〇:うん笑そうしたら一緒に行こっか?
  もう帰るし

優:本当ですか!?それではお言葉に甘えさせていただきます!

〇:じゃ、お疲れ様でした
  また、明日ね

璃:はい!また明日もよろしくお願いします!

中:いやぁ、優ちゃんは本当に笑っちゃう笑

璃:まあ、いいじゃない?それがあの子のいいところだから

紹介しよう

この物語のヒロイン・村井優 20歳

今年入ったばかりの女子社員だ

〇〇とは部署が違く経理部で実は密かに〇〇に恋している

その理由というのが

=================================

優が入社当初

ガチャ

総:おい、誰だこんな計算したやつ!
  計算狂いすぎだぞ!

優:あぁ、すいません私です!申し訳ございません!

総:本当、どうなってんだここの教育は!
  出来ねえなら早くやめちまえ!

優:あぁ、本当にすみません!

総:ふんッッ!!

ガチャ

優:あぁ、まただ…
  もう、全然出来ないよぉ〜!!
  どうしたらいいのぉ?

経部:村井さん頑張ってね
  いずれ慣れてくるから

優:はい!けど全然わかんないよぉ

ガチャ

〇:あのすいません、この計算をしたのはどなたですか?

優:まただ。は、はい…私です…

〇:あぁ、君か。ここちょっと間違えてたよ?

優:すいません!

〇:ん?これは全部えーっと…名前は?

優:村井優と申します!よろしくお願いします!

〇:村井さんか…今年入ったばっかですか?

優:は、はい…そうです…

〇:村井さん、これは君がこれから全部やるものかな?

優:はい、そうなんです

〇:そしたら僕も手伝うよ、ちょっと営業ばっか回ってると嫌になってくるからさ

優:あ、ありがとうございます!

経部:本当?助かるわぁ
 村井さん見ててね、山﨑さんって早いんだから

優:え?は、はい!

〇:そんなことはないですよ笑
  えーっとじゃあまずこれからか…
  これは惜しいなぁ、ちょっと間違ってるよ

優:え?本当だ!

〇:村井さん、ひとつポイントを教えてあげるよ

優:何ですか?

〇:焦らず、正確に早く計算することだよ

優:なるほど!

〇:じゃあ、やってみようか?

優:はい!

それから2人は溜まってる決算表の計算をひたすらし続けていた

優:〇〇さんってかっこいい…(ボソッ)

〇:どうしたの?そんな顔して
  俺なんか顔についてる?

優:いや、何でもないです!

〇:というか、さっきよりも正確になったね!

優:ありがとうございます!
  あ、あの!

〇:ん?どうしたの?

優:今日このあと時間あったらご飯食べに行きたいんですけど…

〇:うん、いいよ!

優:本当ですか!?やったぁ!!
  〇〇さん、好きかも(ボソッ)

=================================

ということがあったから

そしてちょっと話してたのは

〇〇と2年後輩の石森璃花と中嶋優月

〇〇が特に信頼を置いている2人である

ちなみに璃花は美青のことが大好きだというのが社内でも知られている

美:よし、明日呼び出すか…

この一言が〇〇と優の関係に響くことになるとは2人は知らなかった

その頃〇〇と優は外にいた

優:いやぁ、どこ行きます?

〇:どこでもいいよ。

優:なら、〇〇さんの家がいいです!
  一回見てみたいなぁと思って!

〇:え?僕の家?そんな汚いもん
  やめときな

優:何でですか!?いいじゃないですか!
  一回見てみたいです!

〇:じゃあ、行こうか?僕の家に

そうして2人は〇〇の家に行った

ガチャ

〇:どうぞ、入って

優:失礼します!わぁ、お部屋綺麗ですね!

〇:そう?そんなことないと思うけど笑
  そこ座って待っててよ、今ご飯作るから

優:あぁ、すいません!ありがとうございます!

〇〇は優のために料理を始める

〇:♪〜

優:楽しそうですね!何を作ってるんですか?

〇:内緒

優:何でですかぁ!!

〇:ごめんって。
  まあ、野菜炒めとご飯なんかどう?
 ごめんね、実はそんな料理得意じゃないんだ

優:そうなんですね!また一つ
  先輩の新しい一面を知りました!

〇:よかったね、また一つ新しく知れて笑
  さぁ、出来たよ!食べようか

優:はい!

〇・優:いただきます!

モグモグモグモグモグ

優:うわぁ、凄く美味しいです!

〇:あ、ありがと
  村井さんって料理するの?

優:わ、私ですか?
  はい、すっごく料理します!

〇:なら今度村井さんの手料理食べてみたいなぁ

優:あ、是非是非!食べてください!
  でしたら明日作っていきましょうか?

〇:いや俺、昼はそんな食べない方なんだ

優:そうなんですね…なんかすいません!

〇:全然いいよ。じゃ約束ね?

優:はい!

数十分後

優:じゃあ、私帰ります!
  ありがどうございました!

〇:じゃあね、また明日会社で

ガチャ

優がドアを開け背中を向いたまま話し始めた

優:あの、帰る前にひとついいですか?

〇:どうしたの?

優は〇〇の方に振り向き

優:私は山﨑さんのことが好きなんです!
私に教えてくれたあの日からずっと好きだったんです!

〇:え?俺?また意外だなあ
  けど、俺よりほら結構イケメンいるじゃん
  俺よりその子達の方が…

優が突然〇〇の唇を奪ってきた

〇:っ!突然何するんだよ。

優:私はこれだけ山﨑さんのことが好きなのに
  何でそういうことを言うんですか!

〇:えぇ…だけど、本当に俺でいいの?

優:そんな山﨑さんだからこそです!

〇:じゃあ、こんな俺でよければぜひ
  お願いします。

優:はい!お願いします!よかったぁ、受け入れてくれて

〇:そっか、外暗いと思うから途中まで送っていくよ

優:ありがとうございます!

そして2人は外に出て歩き始めた

〇:そっかぁ、俺にも彼女ができたかぁ

優:山﨑さん、浮気はダメですよ?

〇:いや、そこは大丈夫だよ
だってみんなそこまで俺に話しかけてこないから

優:けど、噂によれば山﨑さんのその優しさに惚れている女性がたくさんいるそうですよ?
  だから心配になっちゃって

〇〇は手を繋ぐ

〇:俺さ、さっき言えなかったんだけど僕も村井さんのこと好きだからこれだけは約束してほしい。絶対に浮気とかせず、ちゃんと守るってね

優:〇〇さん…はい!もちろんです!
  じゃあ、私ここら辺なので帰ります!
  さようなら!

〇:はい、さようなら

翌日

〇:ん〜よく寝た
  さぁ、朝ごはん食べよう

数分後

〇:いただきます。

モグモグモグモグモグモグ

〇:あぁ、美味え。味噌汁も美味い
  さて、テレビ付けるか

ピッ

ア:昨日、火災が発生し…

〇:うわぁ、また物騒なニュース

ピッ

〇:さぁ、もうそろそろ行くか

数分後

〇:さぁ、服も着替えたことだし行くか

ガチャ

〇:行ってきまーす

〇〇は徒歩で会社まで行く

その途中

〇:…

優:おはようございます!山﨑さん!

〇:あぁ、村井さんおはよう。今日も元気だね

優:それはそうですよ!だって今日からは大好きな山﨑さんの彼女になったんだから!

〇:あぁ、そうだね

優:あぁ!忘れてたでしょ!
  そんなことは許しませんよ!

〇:ごめん、中々実感湧かなくて

優:そうですよね…そうしたら、実感湧かせるために名前呼びから変えていきませんか?

〇:名前から?やってみる?

優:そ、そうですね…〇〇くん///
  〇〇くんは優って言ってくださいね?

〇:うわ、どっちも恥ずかしいなこれ。俺も言うの?えーっと…優///

優:はい///めっちゃ気まずいですね

〇:早く、会社に行こうか!

優:はい///

2人は会社の中に入り

〇:じゃあ、また後で

優:はい!

数分後

〇:おはようございます。

璃:おはようございます!

中:今日もよろしくお願いします!

〇:はいはい

美:ちょっと、〇〇いい?

〇:え?はい!何だろう

2人は会議室に行った

美:突然ごめんね

〇:いや、全然いいよ。何?係長

美:係長ってやめてよ笑同期でしょ?

〇:同期でも係長は係長だから、ね?
  それで話って何?

美:あぁ、山﨑には来週から欅会社に異動になったからさ。その報告をしようと思って

〇:ら、来週!?また早いね
期間はどれくらい?1週間とかそれくらいでしょ?

美:いや。3年2ヶ月頑張ってもらうから

〇:さ、3年2ヶ月!?長いし、1人だし、何もいいことないじゃん!

でも、

逆らうと首になる

買いたいと思う

マイホームがボツになる

〇:分かりました

美:まあ、決まったから仕方ない
  だから頼むね?

〇:は、はい…

〇〇は自分のデスクに戻る

〇:はあ…

璃:山﨑さん、どうかしました?

〇:いや、何でもないよ…

中:けど、明らかに暗いですよ?

〇:ハハハ…そんなことはないさ…

璃:良かったらお話聞きますよ?

〇:そ、そう?いや、実はさ…

〇〇はことの全てを2人に話した

中:それはまた大変ですね。優ちゃんに言いました?

〇:ゆ…村井さんには言えてないなぁ

璃:今、名前で呼ぼうとしてましたよね?
  なんかありました?まさかですけど…

〇:うん、そのまさか笑

中:本当ですか!?おめでとうございます!

〇:ちょ、声デカいって!

中:すいません…けど優ちゃんには早く言ったらいいですよ!

〇:そうだよね…今日の昼休みに会えたら言ってみるよ

璃:その方がいいと思います!

〇:あぁ、うん。じゃあ、営業行ってくるわ

璃:行ってらっしゃーい

その頃

プルルルル

美:出ないかなぁ

ガチャ

?:もしもし?どう承諾もらった?

美:もちろん、貰えたよ。"村山課長"

村:そんなこと言うなよ笑お前も係長じゃん

美:まあ、この3人の同期の中で課長とかじゃないのは山﨑だけだからな

村:彼がそう言うのを嫌いだから周りの僕たちに
  お願いしてくれたから今があるんだよ

美:そうか、彼に感謝だな
  まぁ、来週からよろしく頼むよ

村:はいはい、頼まれましたよ。じゃ切るよ
  また3人で飲みに行こうね

美:うん、もちろん。じゃまた

ガチャ

その頃

〇:…と言うのを企画させていただきます

取:うーん…

〇:お気に召さなかったでしょうか?

取:いや、素晴らしくてちょっと感動してしまった。ぜひ御社と契約させていただきたい

〇:本当ですか!?ありがとうございます!

ガチャ

〇:失礼致します

〇〇は取引先の会社から出た

〇:腹減ったなぁ、どっかでおにぎり買うか

〇〇はコンビニに寄りおにぎりを買った

〇:はぁむ

モグモグモグモグモグモグ

〇:やっぱりしゃけおにぎりが一番いいな

〇〇は会社に戻った

〇:山﨑、戻りました

美:おかえり、どうだった?

〇:もちろん、今回も取らせていただきました。

美:そうか、また頼むよ。

〇:はい、分かりました

美:まあ、出張のことなんだけど
  よろしくって村山も言ってたよ

〇:まあ、やるしかないっすからね
  なに担当、村山なの?

美:そうなんだよ、すごいでしょ?

〇:まっ、まあ確かにそうですね。

数時間後

〇:帰るかぁ、ん〜頑張っちゃったなぁ

ダダダダダダッ

ドンッッ!

優:うぉっ!

ドテッ!

優:イテテテテ…

〇:うわ、優大丈夫?

優:ま、〇〇くん
  さ、一緒に帰ろ?

〇:お、おぉ

2人は外に出る

優:それで今日なんですけど…

〇:…

優:〇〇くん、聞いてる?

〇:なんて言おうかな?(ボソッ)

優:誰になんて?

〇:いや、優に転勤することなんて言おうかなって思って(ボソッ)

優:えっ!?て、転勤!?な、何で!?
  えっ!?どれくらい?どこに?

〇:やばい!ちょっ、落ち着いて深呼吸ね
  吸って、吐いて

優:スーッ、ハーッ。
  すいません、取り乱しちゃって

〇:なんかごめんね、決まったの今日なんだ

優:いつからですか?

〇:来週なんだよ

優:来週ってすぐじゃないですかぁ!?
  どれくらいですか?1ヶ月とかですか?
  どこでやるんですか?

〇:いや、それが…3年2ヶ月で、欅会社に行くことになっちゃって…

優:さ、さ、3年2ヶ月!?長いじゃないですか!じゃあ、今週末は早速デートしましょ!
時間がないから!

〇:デート?また急だね。どこ行こっか?

優:今、見たい映画があるので映画館に行きましょう!

〇:映画?いいねぇ!じゃあ、また明日

優:はい!

翌日

朝10時前

〇:…

優:すいませーん!遅くなりました!

〇:あ、ううん。俺も今来たとこだから。
  今日はいつもよりかわいいね

優:じゃあ、行きましょ?

2人は映画館に行く

〇:久しぶりに来たな

優:今日はこれを見ます!

〇:結構純愛だね

優:これは高校生の2人が両思いなんだけど
男子が転校してしまうところから色々と振り回される話なんですよ!

〇:結構、ありがちなやつだけど面白そう

上映中

ヒ:私はあなたのことが好きなのに…
  何で…なにも言わずに行くの…

相:しっ、仕方ないだろ!親の都合で行っちまうんだから!俺だって…俺だってこっちに残りたかったよ!お前と一緒にいたかった!

〇:ゔぅ…いぎだくでぇよなぁ…おでぼ、がいじゃにどごっででゅうどどだでぃでぃいだいよぉ〜
(行きたくねえよなぁ、俺も会社に残って優のとなりにいたいよ)

優:〇〇くん…

ヒ:そ、それって

相:あぁ、俺はお前のことが好きだ!でも、お前がどう思ってるかは知らねえ。だから返事は今すぐじゃなくてもいいけど

ヒ:好き!好き好き好き好き!私もあなたのことが好きなの!だからよろしくお願いします!…

上映終了後

優:いや、感動しましたね!

〇:うん、感動したね
  俺、泣いちゃったもん

優:そうですよね、なんか私たちに通ずるものがありますもんね…

〇:あのさ、この後カフェでも行く?
お昼だからさ、俺の行きつけんとこ教えるよ

優:はい、ぜひ!

2人は〇〇の行きつけのカフェに行った

カランコロン

?:〇〇くん、いらっしゃい!

〇:あぁ、玲ちゃん。2人で

玲:了解

玲の案内で席に座る

〇:ふぅ

?:注文は?お兄ちゃん

〇:おぉ、天!じゃあいつもので。優は?

優:私はアイスコーヒーで

天:いつものとアイスコーヒーね
  ランチってどうする?

〇:あぁ、気まぐれで

天:了解

天がカウンターに戻っていく

〇:はあ、何で初めてしたデートが最初で最後になっちまうなんて

優:そうですよねえ

〇:なんかさ、転勤の期間長くない?
  俺、辞めようかな?

優:そ、それはダメです!
 それじゃないと私、頑張れません!

〇:そっか、なら頑張んないとな

玲:お待たせ致しました。
  こちらココアと今日の俺の気まぐれだから

天:こちらコーヒーどうぞ!

優:わぁ、ありがとうございます!美味しそう!

玲:てか〇〇、この子誰?

優:あぁ、〇〇くんの会社の後輩で〇〇くんとお付き合いさせて頂いている村井優と申します!

天:か、彼女!?兄ちゃんにもついに彼女が…
  良かったな、にいちゃん

〇:あ、ありがと
あぁ、優。ちなみに言っとくけどこの人が大園玲さんで小学校からの同級生ですごく仲が良いの。
たまに来るんだけどその時は相談に乗ってもらう人なんだ

玲:よろしくね、優ちゃん?

〇:でこいつは俺の妹の天。今、アイドル目指してて俺のところじゃあれだからって言う理由でここに住ませてもらってるんだよ

天:いつも、うちのアニキがお世話になってるね
  これからも彼女として支えてあげてね?

優:よろしくお願いします

〇:お前らは相変わらず男装してるよなあ

玲:その方が客来るんだから仕方ないだろ

〇:そう?客少ないけど

天:今日はまたこれから来るんだよ。
  てか、聞いたぜ?美青ちゃんから。
  兄ちゃん転勤するらしいな
 3年2ヶ月もこんなかわいい彼女置いといてさ

〇:仕方ないだろ?決まっちゃったんだから

優:寂しいですよねぇ

玲:優ちゃん、何だったら毎日ここ来ても良いよ
  3人で毎日女子会でもしようよ

優:良いんですか?じゃ、お言葉に甘えてそうしよっかな?

〇:良かったね、楽しみ増えて

優:うん!

それから2人は昼食をとり終わり

〇:はい、これ。

玲:はい、ちょうど頂戴します。こちらレシートです

〇:はい、ありがとう

玲:頑張って応援してる。たまに無理するところあるからさ、無理しすぎないようにね?

〇:おう。じゃあまた3年2ヶ月後に笑

玲:うん。

〇:おい、天!玲に迷惑かけんなよ?
  後、オーディション頑張れ

天:うん!

〇:んじゃ、また

カランコロン

優:美味しかったですね!

〇:そうだね。そしたら早いけど、帰ろっか?

ガシッ!!

優:〇〇くん、私まだ帰りたくないです!
  そこで服とか見ませんか?

〇:そっか…服ね。良いよ、行こっか。

ウィーン

〇:いや、久しぶりに来たな。

優:これ、良いな!あ、これ先輩に似合いそう!

〇:うん、良いね。

優:着替えてきてください!

〇:えぇ?俺が?まぁ良いか

〇〇が着替えに行く

ガラララッ

〇:どう?

優:めっちゃ似合ってます!

〇:あぁ、そう。それは嬉しいな
  優も着たいやつ一回着てみれば?

優:はい!そうします!

優が着替えに行く

ガラララッ

優:どうですか?

〇:おぉ、めっちゃ可愛いぃ///

優:そんな恥ずかしいです////

優が着替える

ガラララッ

〇:買いたいものあった?あったら買ってあげるよ。今日の記念に

優:良いんですか!?ありがとうございます!

〇〇は優が買いたかった服を買ってあげる

〇:はい、どうぞ

優:ありがとうございます!

そして2人は店を出て途中まで歩いてた

〇:今日はありがとう。
  これで転勤しても頑張れそうだよ

優:そうですか!やった!

〇:月曜からいなくなるけど頑張れそう?

優:そんなわがまま言ったら行って欲しくないけど、〇〇くんが頑張るなら私も頑張る!

〇:なら、お互いに頑張ろうね。
  これは今日の感謝として受け取ってね

優:ん?何ですか?

チュッ

優:んっ!急に辞めてよ、もう////
  ダメな日があったら電話しても良いですか?

〇:うん、もちろんだよ。何なら俺だって電話するから!

優:あっ、約束ですよ?

2人は約束を誓い合って別れた

そして転勤当日

〇:あれも入れたし、これも入ってるなぁ
あとは行くだけか

〇〇は玄関前に行き

〇:じゃ、行ってきます

ガチャ

優:おはよう!〇〇くん!今日でしょ?

〇:おはよう。

優:空港まで一緒に行きますよ!

〇:ありがとう!

2人は歩いて空港まで行く

空港内にて

〇:ふぅ、そわそわするな

優が手を握る

優:大丈夫ですよ!私が付いてますから!

ア:えぇ、間もなくケヤキへの便の搭乗時間となりましたことをお知らせいたします

〇:はぁ…寂しいもんだね、やっぱり

優:そんな〇〇さんにお守りです!これを持ってれば逢えない日々なんてあっという間だから!

〇:ありがとう!

ギュッ

優:ちょっと、突然辞めてよ!////

〇:ごめん、じゃあ俺頑張ってくるよ。

優:うん!行ってらっしゃい!

〇:行ってきます!

〇〇は飛行機に乗りケヤキという町へ飛び立った

数時間後

〇:着いたぁ!!
えーっと明日からだからちょっと住む部屋でも
行ってみるか

〇〇は美羽が用意してくれた部屋に行く

ガチャ

〇:おぉ!良いな、ここ!あいつ、やるな

夜、〇〇は優に電話した

優:今日から〇〇くんがいないと思うと悲しかったけど璃花ちゃんやゆーづのおかげで頑張れたよ!

〇:そっか、なら良かったね

優:〇〇くん、大丈夫?無理しないでね

〇:うん。

優:じゃあ、私はもう寝るね?おやすみ

〇:うん、おやすみ

〇〇は寝た

次の日

〇:んぅ、よく寝た

ガチャ

?:おはよう、よく眠れた?

〇:あぁ、おはよう。“村山課長"
  うん、よく寝れたよ

村:そんなこと言うなよ、同期だろ?

今、〇〇を起こしにきたこの人は村山美羽。

美青と同い年で〇〇の同期

数年前、欅会社の営業課の課長になった

また櫻会社にいた頃は美青と美羽が一緒にいると〇〇以外は一目惚れしてキュキュンしてしまうという伝説がある

2人曰く

美:なあ、美羽

村:ん?何、美青

美:僕たちってさ…

女子社員達:あっ、あれって的野さんと村山さんじゃん!今日も見れて嬉しいなぁ!!

美:ありがとう

村:この後も頑張って

女子社員達:キャァァァァァァアッ!!!
      頑張りますぅ////

村:で?何?

美:僕たちってこう言う格好してるじゃん
  その理由ってさ分かってる?

村:だから山﨑のことが僕たち好きで普通で行っちゃうと恥ずかしくなるから、こういう格好なんでしょ?

美:なのに

村:なんで

美:山﨑

村:〇〇は

2人:振り向いてくれないのっ!!

=================================

村:さぁ、朝ごはんを食べよう。久しぶりに頑張ったからさ

〇:あぁ、ありがとう

ガチャ

村:さ、食べようか

2人:いただきます

モグモグモグモグモグ

村:どう、かな?

〇:うん、うまいよ

村:そうか、良かった
  これからなんだけど担当は俺だから
一応先輩たちはいるけど1人で営業に回ってもらうから

〇:じゃあ、やることはそんな変わらないんだ

村:そうだね

〇:ごちそうさま、美味しかったよ。
  ありがとう

村:よ、良かった///

〇〇は身支度を済ませた

〇:もらえたのは1日くらいか。久しぶりにもうちょっと休みたかったな

そして〇〇は会社に向かった

会社内にて

〇:おはようございます、山﨑です

村:おぉ、来たか。みんな集まって!

みんなが集まる

村:本日から櫻会社の方から来てくれた山﨑〇〇くんです。みんな優しくしてあげてね

みんながそれぞれのデスクに戻る

〇:えーっと、俺の席はどこですか?

村:あぁ、谷口さんの隣だよ。

〇:了解しました

〇〇は指定されたデスクまで行く

〇:あの、櫻会社から異動になりました山﨑です
  よろしくお願いいたします。

愛:あぁ、ご丁寧にどうもありがとうございます!あぁ、私は谷口愛季です!よろしくお願いします!

〇:よろしくお願いします。よいしょっと

〇〇は美羽のところへ向かった

〇:あの、課長。仕事ありませんか?

村:じゃあ、次のこの資料作っといて
で、これを早速なんだけど今日来る取引先に営業してくれないかな?

〇:かしこまりました。

村:ありがとう。

〇〇はデスクに戻りパソコンを打ち始めた

カタカタカタカタカタカタ

愛:わぁ、すごい速いですね!

〇:そうですかね?

愛:私はまだこれくらいですもん。それで村山さんにいつも叱られて

〇:谷口さん、一つアドバイスするね

愛:何ですか?

〇:焦らず正確に打つことだよ

愛:なるほど!ありがとうございます!  
  やってみます!

数分後

愛:で、出来ました!

〇:ん?どれどれ?

愛:どう、ですかね?///

〇:うん、良いと思うよ!じゃあ、村山課長に見せてきな?

愛:わかりました!

数分後

愛:…

〇:どうだった?

愛:オッケーもらいました!

〇:おぉ!良かったね!

村:おい、山﨑。終わったのか?

〇:あっ、あぁ終わりましたよ。はい、これ。

村:うん、良いな。もうすぐ先方が来られるから行くぞ

〇:はい

2人は相手の会社が待っている部屋に行く

ガチャ

村:失礼致します。本日はよろしくお願いいたします

〇:よろしくお願いいたします
  本日よりこちらに勤務することになりました
  山﨑と申します。

取:あぁ、よろしく。では早速頼むよ

〇:では、私の方から。今回はこちらを…

数分後

〇:…というのを提案いたします

取:ん。そちらと連携しようじゃないか

2人:ありがとうございます!

ガチャ

村:よし。良かったな

〇:まあ、一応エースなんでね

村:明日からもよろしく

〇:分かった

美羽の行きつけの飲み屋で歓迎会をすることになった

村:乾杯!

皆:乾杯!

〇:うん。美味い

愛:あの、山﨑さんって付き合ってる方いらっしゃるんですか?

〇:うん。いるよ。

愛:どういう方なんですか?

〇:ちょっとおっちょこちょいだけど可愛いよ。

愛:良い方ですねフフフ
  名前って何ですか?

〇:村井優って言うんだ

愛:優ですか?私の幼馴染なんです!
そういや、私の彼氏がそっちに行くから優しくねって言ってました!

〇:そっか。それは嬉しいな

村:よいしょっと、〇〇、飲んでる?

〇:うん、飲めてるよ

村:谷口、わからないことがあったら山﨑に聞けよ?こいつは俺が櫻会社にいた頃の同期でこいつはその会社でエースなんだからさ

愛:そうなんですね!でも、山﨑さんのおかげで
  村山さんに叱られることがなかったんです!

村:そっか。さすが〇〇だな。そういやさ、お前彼女出来たのか?

〇:あぁ、うん

村:へぇ、誰?

〇:うん?今年入ったばかりの後輩

愛:その彼女さん私の幼馴染なんですよ!

村:そっか。でも、明日からは忙しくなるから電話とかしたいなら全然しても良いからね

〇:ありがとう

村:また〇〇と仕事ができて良かったよ

〇:俺もだよ。けど的野も連れてきたかったなあ

村:それはそうだなぁ笑

数十分後

〇:俺、明日早いから帰るわ。お疲れ様です。

〇〇は家に帰った

そして

プルルルル

ガチャ

優:あっ、〇〇くん!初日どうだった?

〇:まあ、何とかっていうとこかな?そっちは?

優:私は〇〇くんがいないのが寂しいけど頑張れたよ!

〇:そっか、なら良かった

優:ねえ、また帰ってきたらデートしよ!

〇:うん、しよ。じゃあ、また明日ね

優:おやすみ

〇:おやすみ

次の日から〇〇は忙しくなり優に電話できない日も続いた

1ヶ月後のある日

プルルルル

優:出ないなぁ…何してんだろ…早く会いたいよ

その頃

プルルルル

〇:zzz…

ブチッ

〇:んぅ。寝てたか。最近優に電話できてないな
  するか

プルルルル

ガチャ

優:あ、もしもし!もう最近どうしたの?
  出ないから、心配になっちゃったじゃん!

〇:あ、ほんとごめん。
最近忙しいから、電話ができなくてごめんね?

優:そっか…

〇:大変だよ。そっちは?

優:うん!こっちは大丈夫だけど

〇:なら、良かった。ごめんちょっとしか話せなくて。明日早いから寝るね。おやすみ

優:おやすみ

ガチャ

〇:ふぅ…zzz…

その頃

優:このままだと〇〇くん倒れちゃうよ

それからまた1年が経ち

カタカタカタカタカタカタ

〇:あぁ、やばいな。最近寝れてねぇな

愛:おはようございます!って山﨑さん
  顔すごいことになってますよ!

〇:な訳、ないでしょ

愛:鏡で見てみてください

〇:あぁ、分かったよ

〇〇は愛季から借りた鏡で顔を確認する

〇:誰だ…こいつ…俺じゃないみたい

愛:本当やばいですよ!

村:おい、山﨑。ココ間違ってるよ

〇:あぁ、申し上げございません。

村:本当に気をつけてね

〇〇は転勤して2年半が過ぎ

忙しすぎる日々のため、実家に帰れず優に会えていない。

そして会社にこもり残業代は出るものの、1人で毎日プレゼン資料を作り終わらせるために残業している。

優:〇〇くん、玲ちゃんから聞いたら無理する癖あるらしいから心配だなぁ。大丈夫かなぁ

あぁ、

帰りたい

帰りたい

帰りたい帰りたい 帰りたい帰りたい 帰りたい

帰って

君をこの手で抱きしめたいよ

君の寝顔を見つめてたいよ

君の作った料理食べたいよ

けど

この悲しみをどうすりゃいいの

誰が僕を救ってくれるの

僕(〇〇)がロミオ

君(優)がジュリエット

こいつは正に大迷惑

あぁ

帰りたい

でも

帰れない

二度と出られぬ蟻地獄

もう

お金なんかはちょっとでいいのだ

〇:クソーッ!!

数ヶ月後

村:本日をもって山﨑が櫻会社に戻ることになった。3年2ヶ月という短い期間だったがよく頑張ってくれた。ありがとう。

村:そんな山﨑から一言

〇:はい。この度櫻会社の方へ戻ることになりました。短い期間でしたが、皆さんに優しくしていただき本当にお世話になりました。ありがとうございました。

愛:山﨑さん!ありがとうございました!…

数時間後

〇〇はオフィスを出た

〇:ふぅ、頑張ったな

?:何だ、その顔。泣きそうじゃねえか

〇:あっ、村山。随分と早いな、もう帰りですか?

村:今日、あるやつが飲みたいって言ったから
  行くぞ

〇:うん、分かった

2人はある人が待っている場所へ向かった

ガラララッ

店員:いらっしゃいませ!

?:おぉ、待ってたよ

〇:おお!的野!

美:痩せたな

村:こいつは一度集中し始めたら寝ないし、ろくに飯は食わないしでな

〇:うん、だってお前な、人一倍俺に頼むなよ
 そのせいで毎晩残業だぞ

村:それはごめんじゃん。でももうそんなことは無くなるからさ

美:2人とも何飲む?

〇:俺カルピスで

村:じゃあ僕はビールで

美:分かったよ…

数分後

3人:乾杯!!

グビッグビッ

〇:うわ、うっま!

美:そうそう、〇〇。彼女の村井さん会いたがってたよ

村井さん?

誰だ、そいつ。

確か俺に彼女は…いないはずだよな

あれ?

僕はどこ

俺は今から会社に戻って仕事しなきゃ

〇:ごめん、村井さんって誰?

美:えっ…ほら、村井さん!村井優さん!

〇:へぇ、そんな子がいるんだぁ

美:お、お前嘘だろ?目ぇ覚せよ!覚ましてくれよ!

バチンッ!!

〇:っ!

あぁ、誰か喋ってるなぁ

君は誰

〇〇くん!

好きだよ!!

〇:ゔぅ…優…会いたいよ

数日後

〇〇はサクラという街に戻ってきた

〇:ただいま

優:おかえり!〇〇くん!

ギュッ

〇:優、俺は君に一つあったら言いたいことが一つあったんだ

優:何?

〇:優
        "結婚しよう"

優:もう、遅すぎるよ

数年後

2人は結婚した

そして〇〇が見つけた町のはずれにある家に住み始め子供も2人生まれた

理:お父さーん!起きろ!

瞳:起きないと

2人:こちょこちょだぁ!!

〇:うおっ!こちょばいよ!お父さん起きた!起きた!瞳月と理子おはよう

2人:おはよう!お父さん!

3人は一階に降りる

〇:おはよう、優

優:おはよう!あなた!さぁ、みんなで食べましょう!

4人:いただきます!

これはある夫婦の結婚前の話である。

end

モチーフ曲:ユニコーン『大迷惑』

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