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備忘録(高知旅行)

都道府県全制覇まで後3つ。
何となくそのうちの1つの高知県に行ってきた。

そずりなべ

友人(卒業以来3度しか会っていないけれども旅行に誘ったら承諾してくれた、優しい)と岡山で合流し、岡山名物が食べたいと言ったらそずりなべのお店に連れてってくれた。
骨の周りの肉を削いでモヤシとニラとゴボウで煮込む鍋らしい。優しい出汁の味でまったり食べやすかった。薄く切ってあるゴボウがすごくいい味をしてる。さっぱりとしているのに栄養が取れそうでいいなと思ったけど、普段は正月に食べるもので夏にはあまり食べないらしい。

岡山から高知へ向かう。天気が不安だったけれども晴れて喜んでたら、瀬戸大橋を超えた辺りから曇り始めて雨が降り出した。人生はそう上手くいかないのが当然だ。
まずはひろめ市場へ。

ひろめ市場

市場特有の乱雑に賑わってるイメージかと思いきや、きちんと店舗を構えてフードコートコーナーも用意されている感じで整っていた。

お店ごとに特色は異なる

藁で鰹のたたきを焼くパフォーマンスに惹かれて明神丸と珍味をバリエーション豊かに取り揃えている珍味堂に惹かれた。

明神丸
カツオのたたき寿司めちゃくちゃうまい
すだちと塩の爽やかな味が一気に広がった後に藁で炙った香りが来て最後に鰹の旨味がガツンとくる。鰹そのものが美味しいのもあるけれども、藁で焼いてることや調味料の絶妙な調和の結果で高知の鰹は有名になったんだろうなと思った
鯨の3点盛りとウツボのタタキと
カニ味噌も頼んだ
皮を見るとウツボってわかるね
皮とその下はほんの少しコリッとしたコラーゲン独得の感触(一番近いのがふぐの皮刺し)で
白身の部分は白身魚らしい優しめの味わいだけれども湯を通した白身魚ほどのパサつきはなくて鶏に近いしっとりとした肉感で美味しかった

ウツボは珍味扱いだけれどもこんなに美味しいとは。こんなに美味しいのになかなか食べられないのはなぜだろうと思うと調理が面倒だかららしい。

2日目に寄った桂浜水族館で見かけた

かにみそは普通に美味しかった。
鯨の3点盛りは意外と赤身が一番美味しかった。一番近いのは馬。爽やかだけどしっかりとした旨味があって美味しい。
他の部分は恐らく中トロ大トロの部分だろうけど脂身と肉が分離されているせいか筋のある噛みごたえと甘い脂がとろける感覚が同時に味わえて、なんか不思議だった。結構脂は強いから大トロの方が割と好き嫌いは分かれそう。


珍味を堪能した後は牧野植物園へ。
初めて見るような草木も結構あって、植物が好きな人にはたまらないんだろうなと思った。特にサガリバナが印象に残った。
一日で咲いて一日で落ちる花らしい。

サガリバナ、かなり面白い形
トビカズラの説明文も面白かった。咲いたときに禍が起こる花らしい。
温室の中で食虫植物の展示もやっていて面白かった。
食虫植物たち。こうやって見ると可愛い
筒の中に虫を落とし込んで分解するヤツ。これは初めて見た

牧野植物学者の常設展示があって、その中に人と植物の関係について「人は植物を支配していると思っているが、人は植物がいないと生きていけないのに対して植物は人間などいなくてもお構い無しで生きていける。そう思うと植物のほうが強かで人は脆い。」と述べている文章が印象に残った。
後、子どもが13人もいてびっくりした。(ちなみに奥さんは1人)いや、13人出産して子育てできるのってすごい…。後、研究費にお金がかかるので借金まみれで生活がとても苦しかったこともちゃんと紹介されてるのが人間味もあってよかった。
この後は桂浜へ。
ただ雨風がひどくて波は荒いしちょっと見てて怖くなったから車窓からちらっと見るだけで終わった。

澱んでる…荒れてる…

そして宿へ。泊まったのはお遍路ハウス33というところ。人が住んでいた家をリフォームしたゲストハウスなんだけれどもすごく雰囲気がよかった。広いし。

自室の100倍はお洒落だった
アメニティも充実している
飾ってあるコップとかも自由に使っていい
ここにあるものはほぼ自由に使える
自家製ハーブティーとかもあった

本なども結構置いてあって、色々と漁っているうちにオラクルカード(メッセージがカードに書いてあってそこから一枚引くと今の自分に合ったカードが出るらしい)を見つけて遊んだけれども、妙に今の自分に当てはまるメッセージのあるカードが2枚連続で出て、ちょっとドキッとした。

高知の野菜パスタ(トマトソース)

晩御飯はアルパシアへ。
高知の野菜を使ったイタリアンが食べれるお店。サラダとスープはすごくおいしかったけれども肝心のパスタはおいしいんだけれどもなんかちょっと物足りなかった。トマトソースなら魚介かチーズなどが欲しくなるタイプだから野菜だけだとちょっと寂しく感じるかも。

2日目。
降水確率80%だったのに晴れていて嬉しかった。まずは1日目に行って微妙だった桂浜に再度向かう。

眺めが昨日と全く全然違う。やはり天気って大事だ。

ただ、波の荒さは昨日とほぼ変わらなかった。元々波が強いところなんだろう。桂浜公園駐車場を降りて海津見神社へ。
海と神社の調和がすごく良かったし、御朱印もなかなか好きなデザインだった。

神社と海の取り合わせとても好きだ
このアングルの写真なんか好き
波はかなり荒い、とても泳げるところではない

海を見たあとには桂浜水族館へ。
こじんまりとしたアットホーム感が溢れ出る水族館だけれどもゆるい感じの展示や餌やり体験が面白かった。

全力でだらけながら
餌を食べるカワウソを眺めるアシカ
別の所のアシカも全力でだらけてた
カピバラも初めはだらけてたが……
餌がもらえるとなると急にやる気を出してくる
唇を器用に動かしてそっと優しく餌だけを取っていく

これとは全く対象的だったのはウミガメの餌やり。ウミガメはのんびりしてて優しいイメージがあったが、それを完全に覆された。

この注意書きの物騒さと多さが怖さを物語る
カピバラのところとは全く違う

トングで魚をあげる形なんだけれども、亀がトングごと噛み付いて引っ張るので思わず驚いてトングを一回離してしまった。しかも力が結構強い。(感覚的には中型犬ぐらい)亀が餌をねだる迫力がすごくて泣いている赤ん坊もいるぐらいだった。

ヒレを腕のように使って踏ん張ってるのがなんか面白かった
でかい亀のほうが食べるのが上手い
小さい亀は食べるのが下手でトングごと
噛み付いてくるので怖い
魚の展示の上に料理された姿の写真が……
クジラのペニス。
小学生児童と同じぐらいのサイズ感だった。
トレーニングの目的⑥があまりにも正直

あまり華やかさはないけれどもローカルらしさが全面的に押し出されていて動物との距離も近くてなかなか面白いところだった。
この後は仁淀川へ向かったが、大雨になって道が通行止めになってしまい、高知へ戻って高知名物を食べられる老舗 司へ。

鰹たたき定食とウツボとゴリの唐揚げ(川で取れる小魚)とどろめ(鰯の稚魚)を食べた。きちんとしたお店なだけあってタタキはなかなか上品な味わいだった。好みで言うと1日目の明神丸のほうが美味しかったかも。

ウツボはこっちの方が断然美味しい。皮の焼けた感じがとても香ばしくて身がふわふわ。そこら辺の白身魚では太刀打ちできない美味しさ。これは本当にここで食べてほしい。

昔からのお店ならではの味わいを期待してたけども割と味はポピュラーというか…、高知でしか食べれないカツオのたたきを食べたいのなら個人的には明神丸のほうがおすすめ。ここではウツボのタタキを是非食べてほしい。その後は高知城へ。

下から見たときはかなり大きいような気がしたけれども実際に間近で見ると思ったよりも小さく感じた。

けれども中に入るとやはり思ったよりも広い。

この武士隠しがバレバレで面白かった。全然忍んでいない。
この家紋が三菱の元になったらしい
漆塗りの外堀?(ベランダみたいなもの)
ここから外に出れるけど柵が低いし高いし
ちょっと怖かった

高知城をエンジョイしたあとはそのまま帰宅。二泊三日の短い旅行だったけど、とても楽しかった。



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