無口なクラスメイトに恋をしました【上村ひなの誕生日記念中編】
僕はクラスメイトに恋をしました。
彼女の声を聞いたことのある人はほとんどいません。
でも、その容姿から学校中から人気があります。
今回の席替えで隣になったので声が聞けるように頑張ります。
とある日の朝
○○:上村さん、おはよう!
ひなの:……。(ペコリ)
陽世:○○君、おはよう!
○○:山口さん、おはよう。
この人は、山口陽世
上村さんとは小学生からの仲で唯一上村さんの声を聞いたことがある人です。
そして、僕が上村さんに好意があるのを知っています。
陽世:○○君、今日提出の課題やった?
○○:終わってるよ。
陽世:見せて欲しいな。
○○:まあ、いいけど。
陽世:ありがとう!!
ひなの:……。
陽世:○○君、ひなのにも見せていい?
○○:もちろん!
ひなの:……。(ペコリ)
昼休み、屋上にて
私は上村ひなの
自分は声がコンプレックスです。
なので、クラスメイトのほとんどの人と話したことがありません。
でも、そんな私に毎日話しかけてくれる人がいます。
それは、隣の席の○○君です。
○○君は陽世を通してお願いをしても、聞いてくれます。
私はそんな○○君を好きになりました。
陽世は私が○○君を好きな事を知っています。
陽世には、色々と相談しています。
陽世:ひなの、どうしたの?
ひなの:私、もう無理だよ。
陽世:○○君に告白するって決めてからもう1ヶ月だよ。
ひなの:だって、いざ告白しようとすると緊張しちゃうよ。
陽世:じゃあ、もう今日しちゃおう!!
ひなの:でも……。
陽世:私が放課後、屋上に呼び出しとくから。
ひなの:え!?
陽世:絶対、告白してね。じゃないと私が告白するからね。
ひなの:それはダメ!!
陽世:じゃあ、呼び出しとくからね。
ひなの:うん…。
昼休み終了5分前
陽世:○○君!!
○○:あ、山口さん。どうしたの?
陽世:放課後、屋上に来て!!
○○:わ、分かった。
陽世:(ひなの、頑張れ!)
放課後
○○:屋上来たけど山口さんいないな。
ひなの:あの、○○君。
○○:え、上村さん!?
ひなの:陽世に私が頼んだよ。
○○:上村さん、可愛い声してるね。
ひなの:え…//
○○:どうしたの、呼び出して?
ひなの:○○君に伝えたいことがあって。
○○:うん。
ひなの:私、○○君のことが好きです。
○○:え!?
ひなの:私が話さなくても優しく接してくれて、段々好きになって//
○○:上村さん。
ひなの:はい。
○○:僕も上村さんのことが好きです!
ひなの:……//
○○:だから、付き合ってください!!
ひなの:はい、お願いします。
○○:これからよろしくね、ひなの。
ひなの:…///
○○:じゃあ、一緒に帰ろう。
ひなの:うん!
ひなの:○○君はどうして私を好きになったの?
○○:山口さんと話してる時に見れる笑顔を見て好きになったかな。
ひなの:私の声を聞いてどう思った?
○○:笑顔だけじゃなくて、声もこんなに可愛いとは思ってなかったよ。
ひなの://
○○:声聞いてもっと好きになったよ。
ひなの:これからは学校でも話しかけるからね!!
○○:みんなびっくりするね。
ひなの:これからよろしく、○○君!
○○:必ず幸せにするよ。
翌日、ひなのと話してるとクラスメイトがビックリしていて、付き合ったことを話すと祝福され、学校では有名なカップルになった。