『蒼海』16号掲載7句
市境の一本松や冬の月
数へ日や旧き名刺を裁断す
初声の矮鶏堂々と天満宮
初夢や長嶋有と句会せる
積ん読の本積み直し七日かな
春浅し盲導鈴の鳥の声
ドーナツの穴よりながむ春霞
作句時季は2021年末から2022年の早春。
(投句締め切りが2022年2月15日でした)
身巡りが慌ただしく、記事UPが遅くなってしまいました。
投句の季節と合わせるために『蒼海』の届く頃と時期をずらしているのですが、あわあわしている間に季節が過ぎてしまいました。
ふりかえると、これは国立駅の北側、実は国分寺市の「くにきた」と呼ばれる地域に住んでいた頃の作品です。
(まったくの私事ですが、現時点でそこから住所変更が2回ありました。)
「市境の一本松」や「矮鶏のいる(いた)天満宮」、それぞれにああ、あれのことかという地元の方にしか分からないであろう情報はさておいても、ひとまず鑑賞に耐え得るものになっている……とよいのですが。
ちなみに「盲導鈴」は派遣で働いていたH資料館の隣にある療養施設内に配置されているものです。
※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。