『蒼海』13号掲載7句
乗り慣れて乗り換へ慣れて四月尽
新緑や窓辺の席に撮るごはん
撫で牛の鼻つやつやと夏兆す
まどろみてまなうら朱き五月かな
しばらくは職無き日々を冷奴
玉苗やアンドロイドの指細し
明日も生く心へ強きシャワーかな
南波志稲
作句時季は昨年の春~初夏。
公立図書館の司書から福祉の仕事へと転職が決まり、有休消化で自由な時間がありました。
当時は谷保駅の近くに住んでいて、谷保天満宮へ行ったり、立川へ映画を観に行ったり(シン・エヴァンゲリオン)したのを思い出します。
6句めは、自分としては二次創作のつもりでして、「アンドロイド」を「綾波レイ(仮)」とすべきか悩んだりしました。わかる人にしかわからない句ですみません。
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前号12号の作品評で、東直子さんに拙句を取り上げていただきました。
海苔一枚浸して真夜の素らーめん 南波志稲
評は本誌をご参照ください。
*ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。